アスクルでは、全社的な事業の効率性と環境負荷低減の進捗状況を評価していくための指標として、「CO2排出量」と「資源消費量」の2つの軸で評価する形をとっています。また、それぞれの項目に対して「アスクル環境中期目標」を設けており、事業活動に伴って発生する環境負荷を最少化していくために中期的な数値目標を掲げ、活動を展開しています。2011年5月期の環境中期目標の設定内容ならびに達成状況は表1のとおりです。
表1:2011年5月期の環境中期目標と達成状況
| 改善項目 | 基準年度 | 2011年5月期 | 2012年5月期 | 2013年5月期 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目標 | 実績 | 評価 | 目標 | 目標 | |||
| CO2排出量 の削減 |
調達 | 2010年 5月期 |
-2% (原単位※1) |
+9.2% (原単位※2) |
× | -3% (原単位※1) |
-5% (原単位※1) |
| 事業所 | 2008年 5月期 |
-10% (原単位※2) |
-6.3% (原単位※2) |
× | -15% (原単位※2) |
-20% (原単位※2) |
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| 配送 | 2010年 5月期 |
-1% (原単位※3) |
+21.8% (原単位※3) |
× | -2% (原単位※3) |
-3% (原単位※3) |
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| 販売 | 2010年 5月期 |
-7% (原単位※4) |
-11% (原単位※4) |
○ | -10% (原単位※2) |
-13% (原単位※2) |
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| 資源消費量の 削減 (資材投入量 +廃棄物量) |
事業所 | 2008年 5月期 |
-50% (原単位※2) |
-55.6% (原単位※2) |
○ | -55% (原単位※2) |
-60% (原単位※2) |
| 配送 | 2008年 5月期 |
-10% (原単位※3) |
-24.8% (原単位※3) |
○ | -15% (原単位※3) |
-20% (原単位※3) |
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【原単位の考え方】
※1 調達に伴う環境負荷発生量÷売上高
※2 事業所における環境負荷発生量÷売上高
※3 配送に伴う環境負荷発生量÷お届け数
※4 販売に伴う環境負荷発生量÷ご注文数
2011年5月期の中期目標に対して未達成だった項目は、「調達に伴うCO2排出量」「事業所に伴うCO2排出量」「配送に伴うCO2排出量」の3つのフェーズでした。以下にそれぞれのフェーズの状況と課題を記載します。
■「調達に伴うCO2排出量」の状況と課題
調達プロセスでは、2011年5月期 第3四半期までは「CO2排出量算定システム」の開発やCO2排出削減に向けた有効な施策(まとめ発注/直送対応強化など)をサプライヤー様と検討するなど、具体的な取り組みを展開していました。しかしながら、第4四半期に発生した東日本大震災により、調達業務が混乱をきたすとともに、CO2削減に向けた活動の展開がストップしてしまい、結果としてCO2排出量が原単位あたり9%ほど増加してしまっています。2012年5月期は、震災の影響をふまえつつ、これまで計画した施策を実際に展開し、CO2削減に向けた取り組みを早急に進めていきたいと考えています。
■「事業所に伴うCO2排出量」の状況と課題
アスクルでは、事業所におけるCO2排出量の9割以上が電力に由来します。2011年5月期の事業所からのCO2排出量は、総量では約1.6%削減することができましたが、原単位あたり10%削減という中期目標に対しては、約3.7%ほど未達の状況となっています。また東日本大震災により、本社ならびに仙台DMCが大きな被害を受け、本社オフィスを2011年6月に移転し、仙台DMCは2011年8月の再稼働に向け、現在、復旧作業を進めています。このような状況をふまえ、2012年5月期はCO2排出量を管理・削減を行う範囲(バウンダリー)を適切に見直すとともに、各サイトの状況を改めて細かく把握・分析し、省エネに有効な設備面での増強を積極的に行っていきたいと考えています。
■「配送に伴うCO2排出量」の状況と課題
配送プロセスでは、CO2排出量が総量で約29.4%と大幅に増加しており、理由は大きく2つあります。1つ目は、名古屋センターの大幅な設備変更を第2四半期から第3四半期にかけて行ったことです。これにより、従来名古屋センターからお届けしていた一部エリアのお客様を、東京と大阪の物流センターでカバーする形をとり、実際の配送距離が増加してしまったことが原因です。2つ目は、第4四半期の東日本大震災により、関東圏の物流センターがある程度のダメージを受けるとともに、仙台DMCが稼働停止となったことで、この分のカバーのために各物流センターにしわ寄せが集中し、通常のオペレーション通りの運用が取れなかったことが原因となり、CO2排出量の増加につながっています。2012年5月期は、仙台DMCをふくめ、震災からいち早く通常のオペレーションへ普及することを進めるとともに、これまでに計画していた「まとめ配送」や「再配送の削減」など、CO2削減に向けた具体的な取り組みを展開していきたいと考えています。
これまで環境中期目標のローリングを毎年期首に実施していましたが、2012年5月期は、東日本大震災の影響を適切に評価した上で、改めてローリングの内容を検討していきたいと考えております。2011年6月現在、本社移転、仙台DMCの稼働中断などが継続しており、これら事業基盤がある程度固まった段階で、状況把握と分析を早急に行い、適切な中期目標の見直しを進めていきます。
アスクル環境中期目標の達成に向け、事業活動の各段階において取り組まれている具体的な活動につきましては、「アスクルの5つの約束」をご確認ください。
