静岡県森町。清水次郎長の子分として有名な俠客、森の石松の出身地ともいわれるこの地はまた、「遠州森町 よい茶の出どこ」と浪曲に謡われた銘茶の産地。この森町に昭和21年、お茶の仲買として創業したいしだ茶屋は、現在は森のお茶を中心に、さまざまな上質の商品をとり揃えたお茶屋さんとして、地元の方たちに親しまれています。
なかでもご紹介したいのが、お茶どころ静岡の5種類の茶葉を厳選し、それぞれの味が楽しめるティーバッグセット「静五咲(しずいつつざき)」。もともと静岡県商工会連合会と県内5つのお茶事業者などで前身となる商品がつくられていましたが、いしだ茶屋が引き継ぎ、三代目の石田宏之さんが茶葉のセレクトからパッケージまでこだわってリニューアル。新しい商品として生まれ変わった静五咲は、「世界緑茶コンテスト2012」と静岡県の優れた加工食品を選定する「ふじのくに新商品セレクション2012」で、ともに最高金賞に輝きました。
取材した6月は新茶の時期が終わり、ちょうど二番茶の新芽の季節。一面、新緑が映えます。
左の荒茶という状態で生産者から仕入れ、茎茶や粉茶などに選別して仕上げ加工します。右は煎茶になったもの。
茶葉の産地は、清水、川根、森、岡部、菊川の五つ。清水は、石田さんがどうしても入れたかったという、ほんのり桜葉の香りがする「まちこ」というお茶。静岡のなかでも人気の高い川根からは、渋みのある山間のお茶「おくひかり」。森はまろやかでコクのある深蒸し茶。京都、八女と並ぶ日本三大玉露の産地である岡部からは、濃厚な玉露を。そして深蒸し茶発祥の地である菊川は、豊かな味わいの「やぶきた」の深蒸し茶。どれも、日本茶インストラクターである石田さんが自信をもっておすすめする静岡の銘茶です。ひとり用のティーバッグがひとつひとつ個包装されているので、香りや味の違いを楽しみながら飲み比べできます。
もうひとつご紹介する「濃旨(こくうま)緑茶ティーバッグ」は、味のいい上質の粉茶が入ったティーバッグ。三角錐形のティーバッグなので、色も味もしっかり出て、ティーバッグでも本格的な味が楽しめます。急須で淹れるのもよし、夏は1リットルの容器にティーバッグを1~2個入れて冷蔵庫で1時間ほど冷やせば、簡単においしい冷茶のできあがり。常日頃飲むお茶として、リピーターの方も多いそう。
リーフの商品だけでなく、こういったティーバッグにも力を入れているのは、より多くの方に手軽にお茶を飲んでほしいから、と石田さん。
「ペットボトル飲料やコーヒー、ジュースなど、現代はいろいろな飲み物があふれています。でも日本茶というくらいですから、お茶は日本の文化のひとつ。特に若い方においしいお茶を飲んでもらいたいです」。
石田さんは、お茶組合の青年団の方とともに、地元の小学生を対象に、毎年おいしいお茶の淹れ方教室を開催しているそう。たくさんの人においしいお茶を飲んでもらいたいという、心のこもった静岡茶です。
店内にはさまざまな商品が並び、お茶のいい香りが漂います。
「お客さんにおいしいと言ってもらえるお茶づくりをしていきたい」と話す石田宏之さん。一緒にいるのは、テレビや雑誌にも登場したことのある人気の看板犬・琴ちゃん。
本ページの記載事項は、2013年7月17日現在の情報です。
こちらの賞品はお申し込みを終了いたしました。
いしだ茶屋
静五咲(しずいつつざき)
お茶どころ静岡の厳選された5つの産地のお茶を飲み比べ。
1,500point
賞品番号:8-34886
約2g×10パック(五産地×2)
※清水、川根、森町、岡部、菊川