いつでも、どこでも、誰にでも、欲しいものを、欲しいときにお届けする革新的生活インフラを、最もエコロジーな形で実現します。
アスクル株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 岩田 彰一郎
インタビュー実施日:2012/7/18
  • お客様の声にこそ「次のアスクル」がある
  • 「最も効率的なお買い物ができる場所」へ
  • 企業に不可欠な事業を通じた社会への貢献

お客様の声にこそ「次のアスクル」がある

お客様にとって、いつも最良のサービスを提供できる会社でありたい。私たちの事業へ向かう姿勢をひと言で表現するなら、こんな言葉になると思います。
「お客様のために進化する」という理念を掲げ、最良のサービスを目指して事業をスタートさせた時の思いは、今も変わらず社員全員が共有しています。一方で、お客様にとって何が最良のサービスなのかは時代とともに変化し、企業が期待される役割も移り変わっていきます。だからこそ、懸命にお客様の声に耳を傾け、世の中の空気を敏感に感じ取りながら、事業内容も進化させ続けていく必要があると思います。
ここ数年の情報技術の発展により、スマートフォンやタブレット端末の急速な普及が進み、産業構造の変革が始まっています。社会全体におけるeコマースのへのニーズが確実に高まってきており、数年先にはeコマース市場は、百貨店やコンビニエンスストアを超え、スーパーマーケットに次ぐ市場規模へ拡大すると予想され、今後ますます「お客様主導の市場」になってくると考えています。
お客様の声にこそ「次のアスクル」がある。今このタイミングで情報システムや物流インフラへの大規模な投資を行い、これまでエージェント(アスクル取扱販売店)様をはじめとするパートナー企業の皆様と築き上げてきた事業基盤のさらなる拡充と強化を進める必要があると考えました。

「最も効率的なお買い物ができる場所」へ

情報システムや物流インフラの強化は、より効率的なお届けが可能となり、お客様への納期短縮などのサービス向上にも大きく貢献します。そのためのパートナーとして、日本最大のインターネットサービスであるヤフー株式会社との業務資本提携を結ぶ決断をいたしました。今回の決断は私たちに、BtoBビジネスとBtoCビジネスの垣根を越える力を与えてくれると思います。アスクルのインフラを、これまでの企業のお客様のみならず、働く女性やご高齢者など生活者のお客様にもご利用いただくことで、より無駄のない流通プラットフォームを実現し、世の中のお役に立てるサービスになっていきたいと考えています。
お客様の集合体が「社会」であるという視点で考えると、お客様の声に常に耳を傾け、期待や関心にいち早く、かつ適切に応えアクションをとっていくことは、環境負荷の問題や社会的な課題を解決し、社会にとって最適なビジネスモデルを生むことにもつながっていくと思います。
これから物流センターの増設などにより、環境負荷の総量はしばらく増加することを想定していますが、事業の効率化を徹底的に進めることで「最も効率的なお買い物ができる場所」に進化していきます。そのために、今、事業基盤の変化を見据えて新たな環境中長期戦略を考えています。アスクルの事業と関係性が高い、「低炭素(CO2削減)」「資源循環」「グリーン購入」の3つを重点分野に定め、これまで以上に具体的な環境活動を展開していきます。
調達プロセスにおいては、サプライヤ様の倉庫からアスクルの物流センターまで納品される際に発生するCO2を見える化し、さらなる効率的な調達を進めるため、モーダルシフトなどの具体的な施策を展開しています。
事業所においては、アスクルの全電力消費の約90%以上を占める物流センターにLED照明を導入することにより徹底的な省エネ化を進めるとともに、新たな物流センターを中心に太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用について本格的な検討に入っています。
配送においても、より効率的なお届けを実践していくとともに、ECO-TURN配送の拡大で、お客様の手間と梱包資材の削減を積極的に進めていきます。このように、流通プラットフォームの上流から下流まで、全ての段階で、事業と一体化した実質的な環境活動をこれからも展開していきます。

企業に不可欠な事業を通じた社会への貢献

東日本大震災では、アスクルが社会から何を求められているか、事業を通じて社会のお役に立つという本質的な問題を改めて自分自身に問い直すきっかけになりました。震災を経験し、明らかに日本人の意識は変わったと思います。被災地の復興、エネルギー問題、少子化など、社会が抱えるさまざまな課題への対応や環境への配慮などは、これまで以上に企業に強く求められるようになるでしょう。
これまで被災地に対し、アスクルができることを考え、寄付つき商品の販売やポイントと連動型の寄付、社員のボランティア活動など、会社としてできる限りの支援をさせていただきました。その中でもKODOMO ART PROJECT は、とても印象深いプロジェクトになりました。子どもたちの絵をモチーフにした商品が売れることで、子どもたちの笑顔とさらなる支援につながる、こうした事業を通じた実質的な支援をこれからも続けていきたいと考えています。アスクルとしての被災地支援も、まだまだ足りない点もあり、現に東北エリアの復興はまだ道半ばだと認識していますが、これからも事業を通じて継続して復興支援を続けていきます。
2012年5月期は、アスクルカタログ発刊20周年という記念の年でした。20周年を迎えた今年も、これまでのご利用への感謝を込め、「もっとつかえるアスクルへ」をテーマに、バラエティに富んだ企画を展開しました。さらに「現地、現物、現場力」を合言葉に、「コンシェルジュ・ドライバー」や「こんなのほしいな開発部」など、お客様とのつながりを意識した取り組みを積極的に進めています。これからも、お客様の声に耳を傾け、時代の変化を見据えながら、アスクル自身も変化を続け、常に社会から必要とされる会社であり続けたいと考えています。

2012年7月18日

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