OUR DX vol.04

アスクルの強み×LYグループの強み

OUR DX vol.04

LOHACO事業本部
ECグロースプランニング
ECグロースプランニング1

伏見 剛

LOHACO事業本部
ECグロースエンジニアリング
ECグロースエンジニアリング1
マネージャー

菅野 路夫

LOHACO事業本部
ECグロースエンジニアリング
ECグロースエンジニアリング2
マネージャー

井上 隆司

お客様にとって、LOHACOはどうあるべきか。
その視点は揺らぐことはなかった。

伏見

お客様のくらしをラクに楽しくすることを目指すECサイト LOHACOを立ち上げたのは、2012年。今に至るまで数多くのお客様にご利用いただき成長を続けてきた一方、より加速的にサービスの質を向上させていくためには、開発プラットフォームを見直す必要がありました。

菅野

立ち上げから10年以上経っていたため、メンテナンス面でさまざまな課題が生じていたんですよね。

井上

そうですね。これまで何度もシステムに手を加え続けたため、何か修正しようとすると別の部分に不具合が生じてしまうなど、複数箇所の調整や対応に追われていました。機能の追加や改善に注力したいと思いながらも、メンテナンスやシステム調整にエンジニアのパワーを奪われてしまっていたのです。ただ、ここまで大規模なサービスの基幹システムを作り直すには、膨大な時間がかかってしまう。さてどうしたものかと検討を重ねた結果、ZHDグループである、Yahoo! JAPANの基幹システムを活用することにしました。

菅野

今まで触れたことのないYahoo! JAPAN独自のシステムへの理解が必要で、しかもこれまでとチームの編成も変わり、社内外と関係性を構築するところからスタートしなくてはいけない。これは一筋縄にはいかないぞと身が引き締まったのを覚えています。

伏見

要件を丁寧に整理した上で、ついにプロジェクトがスタート。さまざまな壁に衝突しながらも、常に大切にしていたのは、お客様にのために何をすべきかという視点でした。

井上

そうですね。システムの移管は、内部にとってはものすごく重要ではありますが、それはあくまでサービスの裏側。お客様にとっては移管前も移管後も変わらずLOHACOです。そのため、移管前のLOHACOで好評だった機能やデザインは残した上で、より便利にするためには何が必要かを考えていきました。

菅野

このプロジェクトを1年以内に完遂することができたのも、そうしたお客様への視点が大きく影響していると思います。大枠の要件のみ最初に固め、細かな要件はプロジェクトを走らせながら決めたのですが、この方法は認識のズレが生じて失敗するケースが多いんです。ただ、アスクルは全員がお客様の方を向いているため判断基準が共通しており、スムーズに進めることができました。

井上

もう1つ大切にしていたのは、部署の垣根を越えて協働すること。元々、アスクルは部署間の垣根が低く、開発担当と企画担当が横に並んで仕事をするような環境。今回のプロジェクトにおいても特にその点を重要視していました。

伏見

たしかに。Yahoo! JAPAN独自の用語が飛び交ったり、これまで経験したことのない選択を迫られる場面もありましたが、分からないことは毎回エンジニアやデザイナーに確認するなど、お互いに相談しながら進めていきましたよね。自分の担当領域以外も、自分ごととして考えられる人が多く、何度も助けられました。

お客様にとって、LOHACOはどうあるべきか。その視点は揺らぐことはなかった。

ZHDグループとのシナジーを生み出し、
社会に貢献していく。

菅野

システムを移管した結果、メンテナンスの煩雑さは解消され、サービスの質を高めるための仮説検証に主眼を置くことができるようになりました。同時に、メンバー全員がLOHACOの仕様を把握できたため、今後の改修や、不具合が発生した際の対応においても、スピード感を持って取り組めるであろうという安心感があります。

井上

また、これまではお客様からご要望をいただいても、システム上その期待に応えられずにやりきれなさを感じたこともあったのですが、現在はそうした部分も改善されて嬉しく思います。すでに、Yahoo! JAPANが開催しているキャンペーンとの連携など、お客様により便利に、より楽しく利用いただくための取り組みを始めています。

菅野

目先の目標だった土台づくりは完了したため、次のフェーズでは画面の表示速度や視認性の向上など、利便性を高めるための細かな施策を進めていこうと考えています。

伏見

さらにその先に思い描いているのは、商品開発から物流まで一気通貫で手がけるというアスクルの強みと、多種多様なサービスを展開するZホールディングスグループの強みを掛け合わせて、さらなる価値を生み出していくことです。

井上

それが、アスクルが目指す「エシカルeコマース」の実現にも寄与できればと考えています。標準より遅いお届け日を指定することでPayPayポイントが付与される「おトク指定便」の実証実験を行い、配送ドライバーの方々の負荷減少に貢献していますが、まだまだできることは多岐にわたると思います。

伏見

ZHDグループ間のシナジーにより、新たなサービスを生み出していく。今まで以上に挑戦の幅を広げ、より多くのお客様に貢献していきたいです。

ZHDグループとのシナジーを生み出し、社会に貢献していく。

※取材当時(2022年9月時点)の情報です。

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