

鹿児島市から車でおよそ20分。鹿児島市から一番近い温泉地と言われている日置市湯之元温泉で、95年にもわたりお菓子づくりを営んでいるお店があります。それが今回ご紹介する「梅月堂」です。
梅月堂の看板商品「湯之元せんべい」。そのルーツは創業当初まで遡ることができます。湯之元温泉のお客に向けて店舗だけでなく汽車のお客に向けてホームで売り歩いた時期もあるようです。「“湯之元温泉のせんべい”とお客さんから呼ばれていたのが、そのまま〈湯之元せんべい〉という名称になったと伝わっています」と話すのは、4代目店主の石原良さん。
湯之元せんべいは、小麦、卵、砂糖、水でできた、ほんのり甘いシンプルな生地に、山椒、黒ごま、青のりなどをそれぞれ散りばめたせんべいです。山椒の葉と甘いせんべいの想像以上の相性の良さに驚くかもしれません。薄く香ばしい生地は噛み締めるほどに甘みを増し、風味豊かな山椒の葉や黒ごま、青のりがふわっと香ります。
「山椒せんべいが看板商品ですが、箸休めの気持ちで」という理由で黒ごまと、青のりを入れているのだとか。「お客さんのなかには、“小さい頃は山椒が苦手で、黒ごまと青のりばかり食べてきたけど、大人になった今は山椒が一番好き”と言ってくれる人が多いんです」と石原さん。この湯之元せんべいが地元の人に長く長く愛されていることがうかがえます。
製造工場では、湯之元せんべいづくりのすべての工程が手作業で行われていました。
まず、生地を型に流し込み、平らにならしていきますが、その厚さは2〜3mm。焼きムラができないように均一に流します。そしてすぐに山椒の葉、黒ごま、青のりを散します。
山椒の葉は一枚一枚、枝からちぎって乗せ、葉が生地に沈んでしまわないようにピンセットで抑えます。この山椒は、町内の30軒ほどのお客様宅に植えられているもので、菓子職人自らの手で採取し分けてもらうのだとか。摘みたてを使うから香りは抜群! それにしても、山椒が町内でこれほど植えられているということにびっくり。「鹿児島県が鰻の養殖産地というのも関係があるのかもしれませんね」と石原さんは話してくれました。
山椒の新芽の収穫は5月から。新山椒の香りで町も工房も満たされるのでしょうね。季節の味、新鮮な山椒の味、意外な組み合わせの郷土の味をみなさんもぜひご堪能ください。

生地を均一に流し込むのはベテランの職人さんが担当します。生地の厚さは3mm程度。固さもあるがゆえにとても割れやすい薄さではあるのですが、この薄さが食感を際立たせ、おいしさにつながるのです。

山椒の葉、黒ごま、青のりなどを散りばめます。手作業なので一枚一枚に個性が出ますがそれもご愛嬌。

焼きは8分ほどの短期決戦。焼き上がりを見逃さず、美しい焼き色に! すぐに木の板に並べて水分をとばすのも昔ながら。

レトロでかわいい梅と月、温泉の社章は、2年前に石原さんが復刻させたのだそう。
本ページの記載事項は、2016年5月20日現在の情報です。
こちらの賞品はお申し込みを終了いたしました。
梅月堂
湯之元せんべい山椒多め
鹿児島の人には懐かしい、全国の人からは珍しい。山椒の葉がそのまま入ったおせんべい
2,500point
賞品番号:W2-36829
20枚入(山椒2枚入×3袋、黒ごま2枚入×5袋、青のり2枚入×2袋)



