電報の活用術

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社員に送るサプライズ電報「出産」編
~お祝いの気持ちがすぐに伝わり、復職へのモチベーションも上げる出産祝い電報の送り方~

社員本人、または社員の奥様が出産したという知らせを受けたら、会社からもお祝いの用意をしたいもの。そんな時、電報は祝福の想いをすぐに届けたいという気持ちが相手に伝わるのでオススメです。いつ頃、どんな電報を送ると喜ばれるか、また、女性社員に向けてのフォローの気持ちも伝わる電報の送り方を紹介します。

意外性で好印象! 出産祝い電報のメリット

出産のお祝い電報は、電報の定番。とはいえ、会社から社員に送る電報としては、結婚式の祝電ほど必ず送られるものではないため、受け取り側のインパクトも大きいもの。SNSやメールでのお祝いメッセージが主流の今だからこそ、電報のあらたまった感じや意外性が好印象となって記憶に残ったり、会社への印象がアップして帰属意識も高まったりします。母親になった女性社員は復職への不安を抱きがちですが、1通の電報が不安の払拭にもつながり、離職を防ぐ効果も期待できます。父親になった男性社員に対しては、育児に参加して環境変化があったことも会社にとってマイナスではなく、むしろダイバーシティの観点からはプラスにとらえていることを伝えられます。会社と社員の信頼性を築くツールとして電報を活用したいものですね。

誕生の知らせからいつまでに送るべき?

社員に無事に子どもが生まれ、母子ともに健康状態がよいことがわかったら、祝福の電報を送りましょう。出産のお祝いは、赤ちゃん誕生から7日~1カ月の間を目安にしてください。少しでも早く届けたい場合は、入院している病院に送る方法もありますが、母子ともに退院し、お七夜をすぎて落ち着いたころに送るとタイミングが好ましいです。出産後の母子の入院期間は一般的におよそ4~6日前後、さらに初産なら長めですし、経産婦なら短め、母子の体調に合わせても期間が変わります。せっかく送っても退院したあと……ということにもなりかねません。出産から最初の1カ月は、里帰りしていることも多いもの。産後はどこに滞在しているのかなど、事前に確認しておくといいですね。

なお、出産祝いの電報は、無事に出産できたことを祝うためのものなので、母親宛てに送るのが一般的です。赤ちゃんの名前は不要ですが、名前がわかっていて宛名に入れたいという場合は、母親名と赤ちゃんの名前を連名にして送るとよいでしょう。

どんなメッセージを送るといい?

社員に向けて出産のお祝い電報はどのようなメッセージを送るとよいでしょう。女性社員宛てならお祝いの気持ちを第一に伝え、職場も子育てを応援していることや、復帰を待つ気持ちを交えつつ、復職へのモチベーションが上がるようなメッセージを送りましょう。

(例)
ご出産おめでとうございます。
お疲れさまでした。
仕事の方は心配ご無用、安心して育児に専念してください。
(例)
ご出産おめでとうございます。
しばらくは子育てに専念し、
元気に職場復帰されることを期待しています。

「職場復帰」についてのメッセージは、育休後の自分の戻り先があることをうれしく思う人がいる反面、逆にプレッシャーに感じてしまう人もいるかもしれません。そうした場合はシンプルに誕生を祝うメッセージを送るといいでしょう。

(例)
元気な赤ちゃんのご誕生おめでとうございます。
お二人の愛情で、健やかにご成長されますよう、お祈りいたします。

出産の祝電には、台紙のタイプもいろいろあります。ヨーロッパでは赤ちゃんが誕生したときに、銀のスプーンをプレゼントする風習があります。そんな言い伝えを形にしたシルバースプーンをあしらったメッセージカードもとっておきたくなるデザインでオススメです。
赤ちゃんのおもちゃをイメージさせるぬいぐるみ電報もかわいらしいですし、出産で何より大変だったのは産婦さんなのですから、「お母さん」への祝福と慰労の意味合いも込めて、花の電報を送るのもオススメです。華やかな生花、長く残せるプリザーブドフラワー、どちらも心に響くお祝いになるでしょう。