電報の活用術

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社員に送る電報のススメ
~社員に電報を送ってみませんか?会社にもたらす効果を解説~

電報というと営業の交際ツールだと思われる方も多いでしょうが、実は活用次第で社員・従業員の心をつかむツールにもなるのです。
電報は電話より先に開始されたサービスで、手紙よりも早く伝えられる手段として、緊急連絡や慶弔メッセージに使われてきました。現代では、言葉のギフトツールとして慶弔シーンに多く利用されています。
電報を活用して大事なお取引先様へ気持ちを伝えるように、社員に対しても大切に想う気持ちをカタチに表してみませんか?それにより社員・従業員の職場への帰属意識が高まる、仕事へのモチベーションが上がる、また社員の家族から見た企業イメージアップにもつながるなど、福利厚生面のメリットが大きいのです。どんな電報を送るとよいか、解説します。

社員本人に送る電報の種類

社員向け電報にも様々な種類がありますが、社員本人向けの電報で最も利用されるものといえば、結婚式の披露宴に送る祝電でしょう。お祝いの気持ちが伝わるので、社員本人に喜ばれるのはもちろん、結婚式の祝電にはもうひとつメリットがあり、「電報披露」で司会者に読まれる電報に選ばれると、披露宴の列席者に会社をアピールするチャンスにもなるのです。また、社員に赤ちゃんが生まれたら「出産」のお祝い電報を送るのも、パパ・ママになった社員に会社の心遣いを印象づけることにつながります。

社員本人へ送って喜ばれる電報はほかにもあります。社員が大きなスポーツの大会に出場が決まったときや勝利したときの「激励・勝利のお祝い」、研究・開発分野などで大きな賞をとったときの「受賞・表彰のお祝い」など。電報を活用することで、社員の活動を会社が応援していることをアピールできます。インナーコミュニケーション(会社内部のコミュニケーション)の活性化にもつながるでしょう。

社員の家族に送る電報の種類

「社員の家族に送る電報」というのはちょっとイメージしにくいかもしれません。ですが、なかなか印象がないことだからこそ、より深く印象付けできるということでもあります。そこで社員のお子さんの「卒業」「入学」「結婚」など、人生の節目にあたるお祝いごとに、電報を使ってみるのはいかがでしょうか。子どものお祝い事は自分自身のこと以上にうれしいもの。社員本人ではなく、その大切なご家族に対しての気配りを形にすることで、好印象を残すことができます。卒業と入学が重なった場合は入学を優先させるとよいでしょう。

また、社員の家族に「昇進・昇格」の電報を送るのも、本人にはうれしいサプライズに。目にすることの少ないお勤め先でのがんばりが、ご家族にも伝わります。

(例)
●●●●(社員名)様、ご家族の皆様
この度のご昇進、誠におめでとうございます。
これも、ご家族様のお支えがあってのこととお喜び申し上げます。
健康に留意され、より一層卓越した手腕を発揮されることをご期待申し上げますとともに、
今後ますますのご活躍を心より祈念いたします。

株式会社●●
代表取締役 ●●●●

電報のよさは早いだけでなく、形として残ること。会社から社員への心配りが、本人にも、その家族にも目に見える形で残ります。また、電報はかつて緊急の連絡があるときや重要な場面で使われてきたという歴史があるゆえに、メールや手紙とは一味違う、あらたまった印象を受け取り手に残します。社長からの一通の電報が、社員のロイヤリティー(忠誠心)の向上につながることも十分ありえるのです。

会社から電報を受け取ったら、社内での堅苦しい返礼はいりません。口頭で「お心遣いありがとうございました」と感謝の気持ちをお伝えしましょう。その一言が会話の糸口になって、コミュニケーションの活性化につながります。

福利厚生の担当者必読! 社内電報の経費処理

社員向けに送る電報というのは、どのように経費処理すればよいのでしょう。

電報の経費処理方法は、「社外向け」と「社内向け」で勘定科目が違います。社外向けの祝電や弔電は、基本的に「交際費」となります。一方、社内向けとなると「福利厚生費」で処理するのが正解。

念のため解説すると、「福利厚生」は企業が労働力の確保や定着、勤労意欲の向上などの効果を期待して、従業員の生活の向上を支援する目的で実施されるものです。「結婚祝い金」や「出産祝い金」などと同様、「電報」も福利厚生費のひとつとして処理するとよいでしょう。同じ電報でも、社外と社内と送り先によって勘定科目が異なることに、十分注意をしてください。