更新日:2024年4月30日
ステイン塗料とは?種類や選び方、上手に塗るポイントを紹介!
ステイン塗料とは木目を活かしながら木材を着色する塗料を指します。多くの種類があるため、選び方や使い方がわからず困っている方もいるのではないでしょうか。
ステイン塗料には油性ステインと水性ステインがあり、それぞれ特徴が異なります。
この記事ではステイン塗料の基礎知識や選び方、塗り方、注意点を解説します。ステイン塗料の選び方や扱い方、キレイに塗るコツなどを知りたい方は、参考にしてください。
ステイン塗料とは
ステイン塗料とは、木材用の塗料で、塗料を木材に浸透させて使います。木材に使う塗料にはペンキもありますが、一般的なペンキは発色が良く、木目や節などが隠れてすべて塗料の色になります。
一方、ステインは木に浸透させて色を付ける塗料なので、木目を活かしながら塗装できます。
膜を作って表面を保護し、つやをだすニスとは異なるため、ステインを塗っただけでは触れた布に色が移ったり、水拭きをすると色が落ちたりする場合があります。テーブルやいす、棚など日常で使う家具を塗装する場合は、ステインの上からニスなどを塗って表面を保護すると良いでしょう。
ステイン塗料は、大きく分けて油性ステインと水性ステインに分けられ、以下で詳しく解説します。
油性ステイン
油性ステインはオイルステインと呼ばれ、色をつけるために染料や顔料を使用しています。木材に浸透しやすいことから速乾性に長けており、色持ちが良い特長があります。また、なじみやすいため、塗り重ねてもムラになりにくい点がメリットです。木目がしっかり出るため、材料本来の味わうことができます。
ただし油性ステインは、溶剤にミネラルスピリット(シンナーの主成分)などを使用しておりシンナー臭が強いため、屋内での作業時はしっかり換気をする必要があります。
水性ステイン
水性ステインは、ポアーステインとも呼ばれ、色をつけるために顔料を使用しています。2回以上塗ると塗りムラが目立ちにくく、塗り重ねるほど塗料の色が濃くなるため、木目は見えにくくなります。
油性ステインのようなシンナー臭はなく、カラーバリエーションも豊富なことが多いのが特長です。臭気が少ないため、内装木部や家具の着色に適しています。
ステイン塗料の選び方
ステイン塗料は、油性ステイン(オイルステイン)と水性ステイン(ポアーステイン)から選べます。
この項目では、仕上がりに応じたステインの選び方を解説します。
木目の質感を重視する場合
油性ステインは、塗料を木材にしみ込ませて着色し、水性ステインは木材の上に色を積み重ねていくイメージで着色をします。そのため、木目の質感を重視する場合には、油性ステインがおすすめです。
油性ステインなら、木目を活かしながら木材に塗装できるため、塗り重ねても木材の風合いを損ないません。
水性ステインも木目を生かした塗装ができますが、塗り重ねると木目が見えなくなる可能性があるため、少ない回数でムラなく塗る必要があります。
カラーを重視する場合
木目重視ではなく、インテリアに合わせてカラーを重視する場合には水性ステインがおすすめです。水性ステインには、塗り重ねるほどに色が濃くなる性質があります。
また、ホワイト系やレッド系、ブルー系、グリーン系など鮮やかな色の展開があるため、木材のブラウン系以外にも好みの色から選べます。
塗装の事前準備
ステイン塗料の種類や色が決まったら、必要な道具を準備しましょう。塗装に必要な道具は以下のとおりです。
- 塗料(ステイン塗料)
- 塗装するためのハケ(叩き込むように塗る場合は、ウエスのような布)
- 塗料カップ
- 油性ステインの場合:うすめ液(塗料を薄めるだけでなく、ハケを洗うときにも使う)
- 木材を研磨する紙やすり
- マスキングテープ
- 新聞紙やマット、ビニールシート
- 手袋、ゴーグル、マスク
- 汚れても良い服
マスキングテープは、塗料がはみ出した際に汚れるのを防止する目的で使います。作業箇所付近の汚したくない場所にあらかじめ貼っておきます。
新聞やビニールシートは地面からの汚れと、地面が汚れるのを防ぐために使います。塗るものが大きい場合には、使わなくなったレジャーシートなども良いでしょう。
手袋やゴーグル、マスク、汚れても良い服は自分が塗料を吸いこまないように、または塗料の飛び散りから守るために使用します。
ステイン塗料の塗り方
ステイン塗料を塗る手順は以下のとおりです。
- 木目に沿ってやすりがけし、木材の表面を整えておく(出た木の粉はしっかり払う)
- 作業場所の床や台の上に新聞紙やビニールシートを敷き、塗らない部分はマスキングテープで養生する
- ステイン塗料をよく混ぜて塗料カップに出し、ハケにつける(ハケにたくさんしみ込ませず、不要な塗料はカップのふちでしごいて落とす)
- 木目に沿ってハケを動かし、まんべんなく塗る
- 乾いた布で余分な塗料を拭き取る
- 重ね塗りしたい場合は、乾燥させてから塗り重ねる
- 直射日光を避け、風通しの良い場所で乾燥させる(注意書きに記載されている乾燥時間を守る)
- 必要に応じてニスで仕上げる
ステイン塗料を上手に塗るポイント
油性ステインは木にしみ込みやすいことからムラになりにくく、初心者でも塗りやすい塗料です。下準備や塗り方のポイントを知っておくと上手に塗ることができます。
この項目では、ステイン塗料を上手に塗るポイントとして、以下を挙げて解説します。
- 下準備をしっかり行う
- 木目に沿って塗る
- 薄く広げるように塗る
下準備をしっかり行う
ステイン塗料の仕上がりを良くするためには、下準備をしっかり行うことが大切です。
購入してきた木材にはホコリや汚れが付着し、トゲが立っている場合もあります。表面が汚れていたり毛羽立っていたりすると塗料がなじみにくいため、塗装を始める前に表面を丁寧に研磨しましょう。
やすりをかける際は、木目に沿って磨きましょう。やすりは、目の粗いやすりから目の細かいやすりの順で磨くと、木材の表面が滑らかになります。例えば、粗目の60番から中目の150番、そして細目の240番のように徐々に目を細かくしていきます。60番から急に240番のやすりを使うと、キレイに仕上がらないため注意してください。
途中で木材の表面の磨き具合を確認したい場合には、濡れたタオルで木材を拭きながら表面を確認します。目の粗いやすりで磨いたあとに霧吹きで木材に水をかけ、すこし毛羽立たせてから目の細かいやすりで磨くと、塗料を塗ったあとの木材の毛羽立ちを防げます。
木目に沿って塗る
オイルステインを塗布するときは、木目に沿って塗りましょう。木目に沿って塗ると、ムラなくキレイに塗ることができ、木目がキレイに出ます。
木目には、塗料がしみ込みやすい部分としみ込みにくい部分があります。年輪の広い部分は塗料がしみ込みやすく、年輪の狭い部分は塗料がしみ込みにくくなっています。木材の特性上、同一面上でも部分ごとに色の入り方に差が出ますが、塗りムラとは異なるので過度に心配する必要はありません。
薄く広げるように塗る
ステイン塗料を塗る際は、ハケについた余分な塗料を落としてから塗りましょう。薄く広げるように塗ると、ムラなくキレイに仕上がります。
また、一度に塗る量が多いとダマのように固まり、塗り重ねるときにムラになります。塗りすぎたと感じる場合には、塗ったあとに乾いた布で余分な塗料を拭き取りましょう。
そして塗料の粘度が高く塗りにくそうな場合には、あらかじめうすめ液で粘度を調整してから塗るなど工夫すると良いでしょう。
まとめ
ステイン塗料は、塗装するものを使う場所や希望する仕上がりに合わせて選ぶことが大切です。また、ステイン塗料を塗るときは下準備を念入りに行うと、キレイな仕上がりになります。今回紹介した選び方や塗り方のポイントをおさえて、DIYを楽しみましょう。
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