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更新日:2026年9月17日

酒税改正でビールは値下げ、チューハイは…。忘年会シーズン前に知っておきたい話

ビールジョッキを持ち寄って乾杯する複数人の手元
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2026年10月、お酒にかかる税金の仕組みが変わります。ポイントはビールが実質的に値下げされる一方で、発泡酒や新ジャンル、チューハイといった一部のお酒は増税になるということ。同じお酒でも品目によって値段の動きがはっきり分かれるため、ふだん何気なく選んでいる一杯の価格に、じわりと影響してきそうです。しかも改正の時期は10月。ちょうど社内で催される忘年会や納会、懇親会の準備が本格化するタイミングと重なります。「今年の飲み物は何をどれだけ用意しよう」と考え始める総務担当者や幹事の方にとって、他人事ではないテーマといえるでしょう。この記事では、2026年の酒税法改正の中身を品目別にわかりやすく整理したうえで、年末の社内イベントで用意する飲み物選びと準備のヒントまでご紹介します。


2026年10月、お酒の税金が変わります

2026年(令和8年)10月、酒税法の改正が実施されます。今回の改正でとくに注目されているのが、ビール・発泡酒・新ジャンル(いわゆる第3のビール)といったビール系飲料の税率が一つにそろえられること。これにあわせて、チューハイなどの税率も引き上げられます。改正の狙いは、単純な増税でも減税でもありません。財務省の資料によればこれは「税収中立」、つまり国全体で集める酒税の総額は変えないまま、似たようなお酒どうしで生じていた税負担の格差を是正することを目的とした見直しです。似た飲み物なのに税額が大きく違う状態を改め、公平性を回復しようという趣旨になります。その結果として、これまで税額が高かったビールは下がり、これまで割安だった発泡酒・新ジャンルやチューハイは上がるという形で明暗が分かれることになります。年末の納会・懇親会シーズンを目前に控えた改正だけに、会社でお酒や飲み物をまとめて用意する立場の方は、「どのお酒がどう動くのか」をざっくりでも把握しておくと、段取りや予算組みがぐっとラクになります。


そもそも酒税法改正とは?何のための見直し?

類似するお酒の税率格差をそろえる改正

これまでビール系飲料は、同じ「ビールっぽい飲み物」でありながら、ビール・発泡酒・新ジャンルで税額が大きく異なっていました。ビールは税額が高く発泡酒や新ジャンルは低く抑えられていたため、価格の安さを武器にした商品開発が進んできた経緯があります。しかし、味わいや飲み方が近い商品どうしで税負担に差があると、税金の違いが商品選びや売れ行きを左右してしまいます。そこで、こうした税率格差を段階的にそろえていこうというのが今回の一連の改正です。この見直しは平成29年度の税制改正で決まったものでいきなり一本化するのではなく、2020年(令和2年)、2023年(令和5年)と段階を踏んで進められてきました。そして2026年10月が、ビール系飲料にとっての最終段階にあたります。

改正のスケジュール(いつから変わる)

改正の実施時期は、2026年(令和8年)10月です。全体の流れを整理すると、まず2020年に第1段階、2023年に第2段階の税率変更が行われ、清酒やワインなどの醸造酒類はこの2023年の段階で税率が一本化されました。そして2026年10月に、ビール系飲料の税率が一本化されるとともに、チューハイなど「その他の発泡性酒類」の税率が引き上げられます。つまり2026年10月は、長く続いてきた酒税改正のいわば総仕上げのタイミング。ここを境に、お酒の価格の見え方が変わる可能性があると押さえておくとよいでしょう。


【品目別】何がどう変わる? 値上げ・値下げの早見表

2026年10月の酒税改正による、ビールや発泡酒などの酒税額の変化を比較した表

ここからは、品目ごとに何がどう変わるのかを見ていきます。税額はいずれも財務省の資料にもとづく「350ml換算」の目安として、ざっくりとらえてください。

<参考>
財務省「酒税に関する資料

ビール:実質値下げ(350ml換算で税額が下がる)

今回の改正で最も恩恵を受けるのがビールです。ビールにかかる酒税は、2023年の改正以降350ml換算で63.35円でしたが、2026年10月には54.25円に引き下げられます。差額はおよそ9円。酒税が下がることで、各メーカーの店頭価格にも下げ余地が生まれます。実際にどこまで下がるかは各社の判断次第ですが、これまで「ちょっと高いな」と感じていた定番銘柄が、以前より手に取りやすくなる可能性があります。

発泡酒・新ジャンル(第3のビール):増税でビールと同額に

一方で、これまで割安だった発泡酒と新ジャンル(第3のビール)は増税となります。改正後は、いずれもビールと同じ350ml換算54.25円に統一されます。とくに新ジャンルは、かつて350ml換算で37.8円台と大幅に安く、2023年の改正で46.99円へ引き上げられ、さらに2026年10月には54.25円へと上がります。発泡酒(麦芽比率の低いタイプ)も46.99円から54.25円へ引き上げ。これまで価格の安さが魅力だった発泡酒・新ジャンルは、その割安感が薄れていくことになります。

チューハイ・サワー等(その他の発泡性酒類):増税

缶チューハイやサワーなど「その他の発泡性酒類」も増税の対象です。これまで350ml換算で28円と比較的低く抑えられてきた税率が、2026年10月に35円へ引き上げられます。チューハイはRTD(そのまま飲める缶入りアルコール飲料)として近年人気が高く、種類も豊富。手軽さから社内イベントや懇親会でも定番になりつつあるジャンルだけに、増税による価格への影響が気になるところです。

清酒・ワイン(醸造酒類)はどうなった?

日本酒やワインも上がるの?と気になる方もいるかもしれませんが、清酒やワインなどの醸造酒類は、2023年10月の段階ですでに税率が一本化されています。2026年10月の改正で新たに大きく動くのは、あくまでビール系飲料とチューハイなど発泡性のお酒が中心です。この点を混同しないよう整理しておきましょう。


納会や社内懇親会の飲み物選びへの影響と、賢い準備のヒント

オードブルや缶飲料が並ぶテーブルを囲み、プラスチックカップで乾杯する人たち

品目ごとの動きがわかったところで、年末の納会や社内懇親会にどう生かすかを考えてみましょう。

納会・社内懇親会の飲み物、どう選ぶ?

まず押さえたいのは、ビールが以前より選びやすくなるという点です。定番のビールで乾杯したいという声が多い会社なら、改正後はコスト面のハードルが下がる可能性があります。一方でこれまで安いからと発泡酒・新ジャンルやチューハイを中心にそろえていた場合は、割安感が薄れる分、品目のバランスを一度見直してみるのがおすすめです。ビールと発泡酒系の価格差が縮まるなら、思い切ってビール中心に切り替えるという選択肢も現実的になります。

同時に大切なのが、参加者の好みへの配慮です。ビール派、チューハイ・サワー派、ワインや日本酒を好む人、そしてお酒を飲まない人まで、顔ぶれはさまざま。税額の損得だけでなく、「みんなが楽しめる品ぞろえか」という視点で選ぶと満足度が上がります。

まとめ買い・事前準備で当日を段取りよく

年末は忘年会・納会シーズンで需要が一気に集中する時期です。人気の銘柄や定番のソフトドリンクは品薄・欠品になりやすく、直前の手配ではそろえきれないことも。幹事としては、早めの発注・まとめ買いで余裕をもって準備しておくのが安心です。オフィス用品やイベント用の飲み物をまとめて手配するなら、酒類・飲料をまとめて注文できる通販の活用が便利です。必要な数量をまとめて注文しておけば、当日の運搬や買い出しの手間も減り、幹事の負担を大きく軽くできます。

お酒が飲めない人への配慮(ノンアル・ソフトドリンク)

近年は体質や健康、車の運転などの理由でお酒を飲まない人への配慮が会社の集まりでもいっそう重視されています。乾杯用にノンアルコールビールを用意したり、お茶・炭酸飲料・ジュースといったソフトドリンクを幅広くそろえたりしておくと、飲まない人も気兼ねなく参加できます。ノンアルコール飲料は種類も豊富になっており、味わいの満足度も年々向上しています。ソフトドリンクやノンアルコールのカテゴリからもバランスよく選び、「飲む人も飲まない人も楽しめる」品ぞろえを目指しましょう。


よくある質問(FAQ)

FAQと書かれた木製ブロックとクエスチョンマーク

Q1.酒税法改正はいつから?

A.2026年(令和8年)10月からです。2020年10月、2023年10月に続く段階的な改正の最終段階にあたります。

Q2.2026年の酒税改正でビールは安くなるの?

A.ビールにかかる酒税は350ml換算で63.35円から54.25円へと引き下げられるため、実質値下げの方向です(財務省資料にもとづく)。実際の店頭価格は各メーカーの判断によりますが、下げ余地が生まれます。

Q3.チューハイは値上げになる?

A.はい、増税の方向です。チューハイなど「その他の発泡性酒類」の税率は、350ml換算で28円から35円へ引き上げられます。

Q4.発泡酒や新ジャンルはどうなる?

A.こちらも増税です。発泡酒・新ジャンル(第3のビール)はいずれも、350ml換算でビールと同じ54.25円に統一されます。これまでの割安感は薄れることになります。

Q5.納会や忘年会の飲み物、何を用意すればいい?

A.ビール・チューハイ・ワインなど参加者の好みに合わせつつ、ノンアルコールやソフトドリンクも忘れずにそろえるのがおすすめです。年末は需要が集中するため必要な数量を早めにまとめ買いしておくと、当日の準備がスムーズです。


まとめ

2026年10月の酒税法改正は、税収全体は変えずに似たお酒どうしの税負担の格差をそろえる「税収中立」の見直しです。その結果ビールは実質値下げ、発泡酒・新ジャンル・チューハイは増税と、品目によって損得が分かれます。会社の視点で見ればビールが選びやすくなる一方、これまで安さで選んでいた品目は割安感が薄れるため、飲み物の組み合わせを見直す好機ともいえます。参加者の好みやノンアル需要にも配慮しながら、バランスよくそろえていきましょう。

お酒の見え方が変わる年だからこそ、年末の納会・懇親会は早めの準備が肝心です。需要が集中する前に手配しておけば、幹事も安心して当日を迎えられます。今年の締めくくりを気持ちよく楽しむために、早めの一手を検討してみてはいかがでしょうか。

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