更新日:2024年10月31日
A4サイズの大きさは?主な用途やメリットについて紹介

コピーやプリンター印刷に使う用紙で、最も多く使われるのがA4サイズです。A4サイズなら、ファイリングするにしても郵送するにしても、世間で一般的に使われている大きさのため、取り扱いに便利です。本記事では、A4サイズの大きさについて、ほかのサイズと比較しながらわかりやすく解説します。
A4サイズの大きさ・面積

印刷に使われる市販の用紙は、いくつかの規格サイズに分かれています。そのうち、日本で最も多く使用され、行政文書やビジネス文書の基本的なサイズとなっているのが「A4サイズ」です。
A4の「A」は、国際規格の紙の判型を表す記号です。ドイツの工業規格である「A判」が元となり国際規格として定められ、日本でも日本工業規格(JIS)で定められた用紙の規格のひとつとなっています。
そもそも、A4サイズは、A判全紙(A0サイズ)をA1→A2→A3→A4と、それぞれ半分に裁断したものです。つまり、A判全紙(A0サイズ)を1/2にしたものがA1サイズ、A2サイズはA判全紙を1/4にしたもの、A3サイズはA判全紙を1/8にしたもの、そしてA4サイズがA判全紙を1/16にしたものということになります。
A判全紙の大きさは841mm×1189mm、A4サイズは210mm×297mmです。縦横比は1:1.414で白銀比と呼ばれます。紙を半分に裁断し続けても、全ての比率が同じになる特長があります。A4サイズの対角線の長さは約363.7mmです。
A4サイズの主な用途
A4サイズは、オフィスで一番よく使われています。そのため、A4サイズをまとめるファイルやレターケースなど、A4サイズ用の製品が主流です。
また、封筒などもA4サイズの用紙をそのまま入れられるサイズの封筒や、三つ折りにして入れてちょうどよい大きさのものが普及しています。実際にA4サイズがどのような用途で使われているか見てみましょう。
商品カタログ
取扱商品を網羅して紹介する商品カタログは、掲載する商品数にもよりますが、一般的にページ数が多くなりがちです。小さいサイズのカタログにまとめようとするとも、どうしてもずっしりと分厚くなってしまいます。
その点、A4サイズなら、手に取りやすいサイズ感で、1ページに掲載する情報量としても適切です。見開きで見た場合の一覧性なども優れているため、商品カタログによく採用されています。
パンフレット
商品やサービスの内容を伝えるパンフレットにもA4サイズが適しています。A4の紙面サイズなら、写真やイラストを使って、視覚的に楽しめる情報を入れられます。
また、文章の文字も小さすぎることなく文章量もほどよく記載できるため、PR効果も抜群です。A4サイズなら、両手に持って広げたときの情報量も多すぎず少なすぎず、視覚的に訴求効果のあるデザインがしやすいのもメリットです。
チラシ
チラシをA4サイズで作れば、伝えたい情報を見やすく盛り込むことができます。手に取るとほどよい大きさで、多くの内容をわかりやすく伝えられるのがメリットです。
チラシの一部を切り取って申込用紙にすることや、クーポンやはがき付きのチラシにすることも可能です。手配りする際にも、渡すのも受け取るのも手にしやすい大きさです。ポスティングなども向いています。
A4サイズを選択するメリット

A4サイズを選択することは、ビジネスにおいて多くのメリットがあります。まず、A4サイズは汎用性が高く多くの印刷物に対応できます。商品カタログやパンフレット、チラシ会社案内などビジネス用途で使う多様な印刷物に対応可能です。プリンターやコピー機でも印刷しやすいため、職場で真っ先にそろえるべき大きさです。
さらに、A判が国際規格であることと、日本の各省庁や自治体で使用する行政文書が原則A4サイズを利用していることで、ビジネス文書ではA4サイズの利用が主流となっています。このためビジネス文書を作成する際に参考になるテンプレートが豊富にあり、スムーズに文書の作成を進められます。
その他、副次的なメリットとしては、A4サイズがビジネスで主流になっていることに伴い、クリアファイル、バインダー、レターケース、ビジネスバッグなどビジネスで使う備品類もA4サイズに対応したものが一般的です。A4サイズを基準に備品をそろえれば間違いないでしょう。
A4サイズと他サイズの比較

A4サイズとほかのA判とのサイズを比較すると上の画像のようになります。半分ずつサイズが小さくなることが理解しやすいでしょう。A4を2つ合わせたサイズがA3、A4を半分にしたサイズがA5です。サイズが小さくなるごとに、Aの後に続く数字が大きくなります。
また、A4サイズに近いサイズとしてJIS規格のB4、B5があります。A4はB5より大きく、B4より小さいサイズです。
A4サイズ以外でよく利用されるサイズ
A4サイズ以外にも、二つ折りにするとA4サイズになるA3サイズもよく使われています。また、規格の用紙の種類はA判のほかにも、B判や四六判、菊判やハトロン判といったサイズがあり、さまざまな紙質で包装紙や画用紙、新聞などに使われています。このうち、オフィスで一般的によく使われるのはB判でさまざまなサイズがあります。
A3サイズ
A3サイズは、A4サイズの用紙2枚を長い辺で合わせた大きさです。寸法は297mm×420mmで、対角線の長さは約514.4mmです。A3は、二つ折りにして飲食店のメニューやパンフレットなどで使われることの多い大きさです。
また、折らずにそのままのサイズでポスターなどにも使われます。A4サイズの用紙1枚で印刷すると細かくなり過ぎるグラフや表、図面などをハッキリと表示させたいときにもA3が使われることもあります。
B4サイズ
B4サイズは、日本で独自に使われているサイズで、B判の全紙を基準としたサイズのひとつです。B4の大きさは257mm×364mmで、対角線の長さが約445.6mmです。A3よりも小さく、A4よりも大きく、日本人にとっては馴染み深い大きさでしょう。
というのも、新聞の折込チラシで使われる一般的なサイズがB4だからです。新聞で主流なのは1ページがB3サイズよりやや大きいブランケット判と呼ばれるサイズです。B3サイズを半分にしたものがB4サイズなので、半分に折られた新聞にちょうどよく収まります。そのためB4は新聞折込チラシの一般的なサイズとして定着しています。
また、400字詰めの原稿用紙や、B5の大学ノートを開いて置いたサイズもB4です。
B5サイズ
B5のサイズは、182mm×257mm、対角線の長さが約314.9mmです。
一般的な大学ノートの大きさがB5です。教育現場で使われる教科書や参考書などもB5サイズが定番なので、馴染みがある方も多いでしょう。週刊誌や漫画雑誌などもB5がよく使われています。
B5サイズは、コンパクトで子どもでも手に取って持ちやすく読みやすいというメリットがあります。行政などの公文書も昔はB5サイズの用紙を使用していました。
ただし、昨今は公文書だけでなく、冊子や参考書などもA4サイズに移行するものが増えています。ビジネス文書の主流もあくまでもA4サイズです。
コピー用紙のサイズ一覧
| 判 | 規格 | 大きさ |
|---|---|---|
| A判 | A0 | 841mm×1189mm |
| A1 | 594mm×841mm | |
| A2 | 420mm×594mm | |
| A3 | 297mm×420mm | |
| A4 | 210mm×297mm | |
| A5 | 148mm×210mm | |
| A6 | 105mm×148mm | |
| B判 | B0 | 1030mm×1456mm |
| B1 | 728mm×1030mm | |
| B2 | 515mm×728mm | |
| B3 | 364mm×515mm | |
| B4 | 257mm×364mm | |
| B5 | 182mm×257mm | |
| B6 | 128mm×182mm |
A4サイズを郵送するには
ビジネスシーンでは、取引先や一般顧客相手に郵便物を送ることは多く、その際に書類を入れるための封筒が欠かせません。数枚のA4サイズの用紙を送る場合もあれば、カタログやパンフレットなどの小冊子を送ることもあるでしょう。
A4の納品書や請求書ならコンパクトに折って郵送することもできますが、小冊子の場合はそうもいきません。A4サイズをどのように送るかによって、使用する封筒のサイズも異なります。一般的にA4を送る際には、長形3号か角形2号の封筒が使われます。
長形3号は「なががたさんごう」や「ながさん」と呼ばれる封筒で、封筒のサイズが120mm×235mmと決まっています。長形3号は、郵便局で定形郵便物として送れる範囲内で一番大きいサイズです。A4サイズを三つ折りにして入れるのに適しています。
一方、角形2号は「かくがたにごう」や「かくに」と呼ばれ、サイズは240mm×332mmです。この大きさだとA4サイズのカタログやパンフレットを折らずにそのまま入れることができます。角2封筒はA4のクリアファイルも収まるため、折りたくない契約書や履歴書などを郵送するのにも適しています。郵便物として送る際は定形外郵便物の扱いになります。ただし、重量が1kgを超えて4kg以内までは、定形外郵便物の規格外となります。その場合は、レターパックとしたほうが、郵便料金は安くなりおトクです。
まとめ
A4サイズは国際規格で統一されたサイズであり、日本でも印刷物や公共文書などの主流のサイズとして定着しています。特にビジネスの場では、A4サイズの用紙は切らすことなく、常に備えておきたいサイズです。大量に購入すれば1枚あたりのコストが安くなります。
<参考>
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