更新日：2024年10月31日

介護用おむつの種類と選び方

介護用おむつとは、失禁が増えた方やトイレでの排せつが難しい方などが使用する大人用おむつのことです。「使用者が6カ月以上寝たきり」「医師からおむつが必要だと認められる」といった条件を満たした場合には、医療費控除の対象になります。本記事では介護おむつの種類や選び方を解説するとともに、おすすめの商品を紹介します。

介護用おむつの種類

介護用おむつは、大きく「アウター」と「インナー」に分けられます。アウターとは外側のおむつのことです。普通の下着と同じようにはいて着用する「パンツタイプ」と、腰の部分をテープでとめて着用する「テープタイプ」の2種類があります。一方インナーは、アウターの内側に装着して使う「吸水パッド」のことです。「尿とりパッド」とも呼ばれ、アウターを決めてからアウターに適したものを選ぶのが基本です

パンツタイプ

パンツタイプは、下着のようにはいて着用する介護用おむつのことです。通常の下着と似たような見た目から、介護用おむつに抵抗がある方でも比較的着用しやすく、生地が下着のようなものやうす型のもの、吸収量の多いものなど、幅広い商品が販売されています。中には、パンツタイプの見た目ながら、ミシン目を切り開くとテープタイプになるパンツ・テープ両用タイプもあり、このような商品を使用すれば、日中は動きやすいパンツタイプ、夜間は体にフィットしやすいテープタイプといったように状況に応じて使い分けができます。ただし、パンツタイプは大きいサイズを選ぶと足の付け根部分からモレるリスクがあるため、サイズ選びには注意が必要です。

テープタイプ

テープタイプは、腰の部分をテープでとめるタイプのおむつです。テープで固定するため体にフィットしやすく、横モレや背中モレのリスクを軽減できます。テープタイプにもうす型のものや長時間タイプのものなど、さまざまな商品がありますが、どれもパンツタイプに比べて価格が高い傾向にあり、コストが膨らみやすい点に注意しましょう。

パッドタイプ

パンツタイプやテープタイプの中に入れて使うパッドタイプは、使用することで吸収量が格段に向上し、アウターまで汚れが広がらない限りパッドの交換だけで済ませられるため、介護負担を軽減できるなどのメリットがあります。また、パンツタイプやテープタイプに比べて価格が比較的安く、コスト面でも経済的です。

ただし、トイレの際にパッドを落としてしまうことが多い方や、パッドのズレやヨレを自分で直せない方は、おむつ単体での使用がおすすめです。さらにパッドタイプにはパンツタイプにあう「パンツ用パッド」と、テープタイプにあう「テープ用パッド」の2種類があるため、アウターに適したもの選びましょう。

介護用おむつの選び方

介護用おむつは、介護を受ける方の状態に応じて選ぶ必要があります。特に以下のポイントを押さえて選ぶことで快適に使用できます。

自立度や生活環境にあわせて選ぶ

まず、介護を受ける方の自立の度合いや生活環境に応じてアウターを選びましょう。一般的にひとりで立って歩ける方、介助があればトイレに行ける方は、自分で装着できるパンツタイプがおすすめです。一方、寝たままの状態で交換しやすいテープタイプは、一日中寝て過ごすことが多い方やトイレまでの移動が困難な方、車いすを利用している方などに適しています。

パッドタイプは必ずしも使用しなければならないものではありませんが、毎回トイレに間に合わない方や尿モレの頻度が高い方などはアウターとの併用がおすすめです。また、パッドのみを交換すればコストを抑えられるため、コストがかかるテープタイプを使用している方にも向いています。

体のサイズにあわせて選ぶ

介護を受ける方の状態だけでなく、体のサイズの確認も重要です。サイズにあわないおむつの使用は皮膚のかぶれや床ずれ、横モレなどのリスクを高め、使用時の不快感につながります。そのため、体にあった最適なサイズを選ぶことが大切です。

パンツタイプを選ぶ際は、ウエストにぴったりフィットするものを選びましょう。サイズが大き過ぎると横モレや背中モレしやすくなります。また、介護を受ける方の中には筋力が落ちて足が細くなっている方も少なくありません。そこで、ウエスト同様に足の付け根のサイズも必ず確認し、足の付け根にすき間ができてしまう場合には、太ももまで包み込むロング丈タイプのものを購入しましょう。

テープタイプの場合には、ヒップにぴったりフィットするものを選びます。テープタイプはテープでウエストの調整ができますが、一日中寝て過ごすことが多い方の場合、横モレや背中モレの心配があります。したがって、お尻の大きさにあったものを選ぶことが重要です。

吸収量から選ぶ

尿量にあわない介護用おむつの使用は、横モレや背中モレの原因になります。商品によって吸収量は異なるため、介護を受ける方の尿量や尿回数に適したものを選びましょう。尿量が少なく小まめに交換できる場合には、吸収量の少ないおむつでも問題ありません。反対に、尿量が多く頻繁な交換が難しい場合には、吸収量の多いおむつがおすすめです。

種類別：介護用おむつのおすすめ10選

最後におすすめの介護用おむつをピックアップして紹介します。人によって最適な介護用おむつは異なります。価格ばかりを重視するのは避け、介護を受ける方の自立度や体のサイズ、尿量などをきちんと考慮して選びましょう。

1. ひとりで外出できる方向け｜うす型パンツ

軽くてやわらかく、下着のようなはき心地のパンツタイプの介護用おむつです。うす型タイプなのでモコモコした着用感がなく、おむつの厚みを気にせずに外出できます。また、立体ギャザー付きで横モレしにくく、全面通気性シートを採用しているので、汗をかく季節でも快適に過ごせます。

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2. 歩ける方向け｜うす型パンツ長時間

軽くてやわらかく、下着のようなはき心地のパンツタイプの介護用おむつです。うす型で動きやすく、吸収量が多いので長時間トイレに行けない外出時やリハビリ中の方におすすめのパンツタイプのおむつです。消臭加工が施された全面通気性シートを採用しているので、気になるニオイを軽減でき、ムレによる肌トラブルも抑えられます。

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3. ムレにくい｜テープ止めタイプMサイズ

幅の広いテープにより体にしっかりフィットするテープタイプの介護用おむつです。背中側が大きく、股上が深いデザインで、装着によるきつさを感じさせません。全面通気シート採用でムレにくく、消臭ポリマー入りでニオイが抑えられ、吸収量も多いので、一日中寝て過ごすことが多い方や夜間におむつの交換ができない場合におすすめです。

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【大人用おむつ/テープ止め】アスクル×エルモアいちばん　テープ止めタイプMサイズ　約5回分　横モレ防止　 1箱（20枚×4パック入）オリジナルオリジナル - アスクル