更新日:2024年12月26日
ブラインドを簡単に掃除する方法は?おすすめクリーニンググッズも紹介

ブラインドはホコリが溜まりやすく頻繁に掃除が必要ですが、スラット(羽根)を1枚ずつ拭くのに手間がかかるため掃除がおろそかになりやすいポイントです。
本記事では、効率的なブラインド掃除の方法とおすすめの清掃アイテムをご紹介します。ブラインドの正しい清掃方法を身につけて、快適なオフィスを維持しましょう。
ブラインド掃除のおすすめグッズ
ブラインドはグッズを使用すれば効率的に掃除できます。比較的容易に落とせるホコリから頑固な汚れまで、汚れ方に応じて適したグッズを選択してください。
今回紹介するおすすめのグッズは以下の4つです。
- ハンディモップ
- 中性洗剤
- 軍手
- ブラインドクリーナー
それぞれ詳しく解説します。
ハンディモップ
ハンディモップは、短い柄が付いた掃除道具です。細かい繊維や吸着剤で汚れを絡め取る仕組みで、ホコリや花粉、ハウスダストなどの拭き取りに向いています。雑巾のように濡らして使う必要がなく、汚れが気になる場所をサッとなぞるだけで簡単に掃除できるため、気づいたときに手軽に清掃できるのがメリットです。柄が伸びるタイプや角度調整ができるタイプもあるため、高い場所に設置してあるブラインドでも安全に清掃を行えます。
ハンディモップは「使い捨てタイプ」と「繰り返し使えるタイプ」の2種類に分けられます。
使い捨てタイプは本体とシートが分かれており、清掃後に汚れたシートを捨てられるようになっています。付け替えシートを購入する必要があるためコストはかかりますが、汚れたらすぐにシートを付け替えられ、衛生的に使えます。
繰り返し使えるタイプは使用後に洗浄する必要がありますが、本体を購入すれば追加でかかる費用がなく経済的です。使用後の洗浄の手間や経年劣化による性能の低下はあるものの、掃除のたびに出るゴミが少なくSDGsに貢献できます。
中性洗剤
ブラインド清掃のひとつに洗剤で拭き上げる方法があります。その際、酸性のクエン酸洗剤や強アルカリ性のセスキ炭酸ソーダなどを利用すると、素材の変色や傷、塗料の剥がれにつながるおそれがあるため、中性洗剤を使用しましょう。
弱アルカリ性の研磨剤入り洗剤は水でよく溶かせば使用できますが、拭き上げ後はすぐに水拭きで洗剤を拭き取る必要があります。また、ブラインドが木製の場合、反りやねじれが生じる可能性があるため、水や洗剤の使用は避け乾拭きで清掃しましょう。
軍手
ブラインドのスラット(羽根)を1枚ずつ拭き上げるときは、滑り止めのない軍手を使うのがおすすめです。手全体を掃除道具として使えるため、雑巾で拭く場合と比べて小回りが利きやすいです。また力の加減をしやすく、ブラインドを傷めにくいでしょう。スラットを指で摘まみながら手をスライドさせるだけで、裏表を一気に清掃できます。滑り止め付きの軍手を使用したい場合は、滑り止めのない手の甲側を使うとよいでしょう。
ブラインドクリーナー
ブラインドクリーナーは、ブラインド掃除専用の掃除道具です。スラットを一度に数枚まとめて清掃できるため、ブラインド掃除にかかる手間や時間を削減でき便利です。使うときは、持ち手から指のように伸びているクリーナーでブラインドのスラットを1枚ずつ挟み、横にスライドさせてホコリや汚れを拭き取ります。マイクロファイバーなど、汚れを吸着しやすい素材が使われているため、ホコリをしっかり取り除くことができ、清掃時間の短縮が可能です。
ブラインドの簡単な清掃方法

ブラインドの簡単な清掃方法は、以下の4STEPに分けられます。
- ハンディモップでホコリを拭き取る
- 中性洗剤を混ぜた水に軍手を浸す
- 軍手を付けた指で挟みながら拭く
- 自然乾燥する
それぞれ詳しく解説します。
1.ハンディモップでホコリを拭き取る
ホコリは水分を含むと取れにくくなるため、乾いたハンディモップで清掃します。ブラインドのホコリ取りは上から下へ、一方向で進めましょう。これにより上からホコリが落ち二度手間になることや、仕上がりにムラができることが避けられます。ホコリが多い場合は、ブラインドの下にビニールシートを敷くことで床掃除の手間を省けます。
2.中性洗剤を混ぜた水に軍手を浸す
静電気でホコリが吸着しやすいブラインドは、汚れを放置すると頑固な黒ずみ汚れになることがあります。
黒ずみ汚れになってしまった場合、ホコリの拭き取りだけでは不十分です。効率よく黒ずみ汚れを落とすために、水で薄めた中性洗剤に浸した軍手を使いましょう。浸した軍手はしっかり絞り、水滴が垂れないよう気をつけてください。また、ブラインドによっては洗剤が使えないタイプもあるため、使用前に確認が必要です。
3.軍手を付けた指で挟みながら拭く
手が汚れるのを防ぐために、ゴム手袋をはめた上から洗剤を浸した軍手を装着します。スラットを数枚ずつ指で挟み、左右にスライドさせながら表裏の汚れを取り除いていきます。その際、汚れの目立つ部分は1枚ずつ丁寧に清掃しましょう。拭き上げるときは、力をかけすぎてブラインドを傷めないよう注意が必要です。指2本で摘まんだり指4本で挟んだりと、汚れに合わせて拭き方を工夫することで効率的に清掃でき、作業時間を短縮できます。
4.自然乾燥する
清掃が終わったら、スラットを水平にし、ブラインドを下ろした状態で自然乾燥させましょう。室内の湿度が高い場合は、必要に応じて換気や除湿すると、効率よく乾かすことができます。スラットに水分が残っている状態が長く続くと、サビやカビの原因になるおそれがあるため、十分に乾いているか確認してからたたみ上げてください。
プラスチック製ブラインドは丸洗いできる
プラスチック製のブラインドは取り外し、バスタブやシャワールームで水をかけながら、中性洗剤とスポンジや柔らかいブラシで丸洗いできます。丸洗いするときは、スラットが曲がってしまうと戻らなくなるため、慎重に取り扱いましょう。また、アルミ製や金属製のスラットは思いのほか鋭利なこともあり、怪我をしないよう注意が必要です。
洗い終わったら洗剤残りがないように、しっかりと水で洗い流しましょう。すすぎ終えたら、タオルで十分に水気を拭き取り、風通しのよい場所で完全に乾かしてください。
ブラインドの汚れを防止する方法

ブラインドは、清掃してもすぐにホコリが溜まり、汚れが目立ってしまうことがあります。しかし、少しの工夫で清潔な状態を長く保ちやすくなります。
ポイントは以下の3つです。
- 湿度を適切に保つ
- 柔軟剤を数滴表面に塗る
- 定期的に換気する
それぞれ詳しく解説します。
湿度を適切に保つ
ブラインドは、部屋に湿気が多いとカビが、部屋が乾燥しているとホコリが溜まって汚れやすくなります。そのため汚れを防ぐには、室内の湿度が適切になるよう調整することが大切です。湿度が高すぎると黒カビが発生しやすくなり、低すぎると静電気が発生しホコリが付着しやすくなります。目安として、年間を通して50%の湿度になるように調整するのがポイントです。
柔軟剤を数滴表面に塗る
ブラインドへのホコリの付着を防ぐため、スラットに柔軟剤を塗るのもおすすめです。柔軟剤には静電気予防効果があり、スラットに塗ることで表面がコーティングされます。柔軟剤を塗る頻度は、月に1回が目安です。指定の濃度にした柔軟剤液に布巾を浸して固く絞り、拭き掃除の要領で塗ってください。通常の掃除とあわせて行えば手間なく実施できるでしょう。また、香り付きの柔軟剤を使えば、よい香りを楽しめるメリットもあります。
定期的に換気する
ブラインドは窓際にあるため、結露対策が大切です。結露は窓の外部と内部の温度差を減らすことで抑制できます。温度差を減らすには、定期的に換気することが効果的です。冬場は暖房器具で室温が外気温より上がるため、結露の発生からカビの繁殖につながるおそれがあります。時間を決めて換気を行い、エアコンのような温度差を抑えられる電気暖房器具を使いましょう。
ブラインド掃除に関するよくある質問
ここからはブラインドに関するよくある3つの質問について解説します。
木製ブラインドの掃除方法は?
天然木が使用されている木製ブラインドは、水分を含むことによって反りやねじれが生じるおそれがあるため、水や洗剤を使用した清掃方法が推奨されていません。一方、アルミ製に比べ静電気が発生しにくく、ホコリが付着しにくいメリットがあります。
掃除する際は、ハンディモップやブラインドクリーナーなどの乾いた素材で小まめにホコリを取り除くようにしましょう。
ブラインドに付く汚れの種類は?
ブラインドに付着する汚れは、設置場所によって異なります。オフィスや会議室では、一般的にホコリが最も付きやすいです。給湯室では石鹸カスやカビが、簡易キッチンでは油汚れが主な汚れになります。また、喫煙室は煙草が燃えるときに発生するタールが付着し、黄ばみやべたつきが起こります。特にタールは付着してから時間がたつと固まって落ちにくくなってしまいます。喫煙室のブラインドは小まめに清掃しましょう。日頃から状況に合わせて簡単な清掃を行い、清潔な状態を維持しましょう。
ブラインドの寿命はどれくらいですか?
一般的なブラインドの実用耐用年数は5〜8年といわれますが、故障すると短い期間で交換が必要になる場合もあります。
ブラインドの故障には以下のような原因があげられます。
- 清掃するときにスラット部分をめくって折ってしまった
- 使用するときにコードを引っ張りすぎて巻き取りが不調になった
- スラットを垂直にせず巻き上げ、昇降コードが切れてしまった
一方、木製ブラインドは25年と長く持つため、上質な木製家具として長期間使用できます。日頃からブラインドを適切に使用し、清掃するときも扱いに気をつけて長持ちさせましょう。
まとめ
ブラインドは、ハンディモップなどの便利グッズを活用することで、効率的かつ簡単に掃除ができ、素材によっては丸洗いすることも可能です。また、湿度管理や柔軟剤でのコーティングなどの汚れ防止対策を行うことで清潔な状態を維持できます。紹介した方法を実践して快適なオフィス環境を目指しましょう。
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