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更新日:2024年4月30日

ボルトクリッパーとは?使い方や選び方、使用時の注意点を解説

ボルトクリッパーは、建設現場や災害救助、工事など幅広いシーンで使われる工具で、ワイヤーや硬い鉄線などを切断する際に用います。

ボルトクリッパーの刃先にはいくつかの種類があり、用途に応じて使い分ける必要があります。

この記事では、ボルトクリッパーの特長や刃先の種類を紹介したあと、選び方や着目すべきポイントを解説します。ボルトクリッパーを使用する際の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

ボルトクリッパーとは?

ボルトクリッパーは、てこの原理を利用した切断用工具です。加えた力の20~50倍の力が発揮できるとされており、少ない力でも大きな力を加えて切断できます。

ボルトクリッパーという名前の他、別名「番線カッター」「ボルトカッター」「鉄筋カッター」とも呼ばれています。

ボルトクリッパーの用途

ボルトクリッパーは、主に以下の用途で使用されています。

  • 鉄線や番線の切断
  • チェーンの切断
  • ボルトや釘の切断

堅い素材や太い線材も、小さい力で切断できるため、建設現場や土木工事現場、災害救助現場では必須のアイテムです。

ボルトクリッパーの刃先の種類

ボルトクリッパーの刃先には、次の3つの種類があります。

  • センターカット(両刃)
  • クリッパーカット(片刃)
  • アンギュラーカッター

それぞれの特徴を詳しく解説します。

センターカット(両刃)

ボルトクリッパーの刃先が両刃になった「センターカット」は、刃に厚さがある点が特徴です。

強度が高い刃先なので、より硬い素材や太いパイプなどを切断したいときに向いています。

クリッパーカット(片刃)

片刃になっているのが、「クリッパーカット」と呼ばれる刃先タイプです。

センターカットと比べると、切断面がフラットになりやすい点が特徴です。メーカーによっては、小さなサイズのものをクリッパーカットに、大きなサイズのものをセンターカットにして展開している場合があります。

アンギュラーカッター

アンギュラーカッターは、刃先が約30度曲げた形状のボルトクリッパーです。刃先が曲がっていることで、切断したいものに刃をピッタリと寄せてつけられる点が特徴です。

鉄筋を根元から切断できるため、工事現場にある壁や床から飛び出ている鉄筋などを切断したいときにも重宝するでしょう。刃を交換することで、センターカットのボルトクリッパーとしても使えます。

ボルトクリッパーの選び方

ボルトクリッパーを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

  • 用途
  • 切断能力
  • 刃先の隙間調整機構の種類

それぞれのポイントを詳しく解説します。

用途で選ぶ

前述したとおり、ボルトクリッパーはさまざまな用途で使われます。切断するものがすでに決まっている場合は、用途や切断するものに合わせて刃先の種類やサイズを選ぶと良いでしょう。

例えば、根本からしっかりと切断したい場合や、地面から出た硬質素材を切断したい場合は、アンギュラーカッターの刃先を選ぶとスムーズに作業できます。切断したいものの硬さや太さ、利用環境を考慮して、適切なものを見極めましょう。

また、幅広い用途で使う場合は、刃先の種類を変えられるものを選ぶと汎用性が高く便利です。

切断能力で選ぶ

ボルトクリッパーは、柄の部分が長いほど大きな力が出る構造になっており、JIS規格でサイズが定められています。

ミニサイズのものは片手でも使用できるため、携帯性は高いものの大きな力が出にくい点に注意しましょう。大型のものは太い鉄線や鉄筋などの切断に使えるため、プロの現場では1本あると非常に便利です。

切断したいものの種類や硬さに合わせて適切な切断能力のボルトクリッパーを選びましょう。

刃先の隙間調整機構の種類で選ぶ

ボルトクリッパーは、使用しているうちに刃と刃のあいだに隙間が生じることがあります。安全に使用するためには定期的に刃先の隙間を解消するための調整が必要です。

調整機構は、主に以下の2種類があります。

  • 調整フレーム式
  • 偏心ボルト式

調整フレーム式は柄の付け根に調整機構がついており、偏心ボルト式は刃の部分に調整機構がついています。調整方法や作業手順はメーカーごとに異なる場合があるため、取扱説明書を確認しましょう。

ボルトクリッパーの使い方

続いて、ボルトクリッパーの使い方を解説します。事前準備・作業手順・日々のメンテナンスの3段階に分けて解説するため、ぜひ参考にしてください。

事前準備

ボルトクリッパーを使用する際は、まず作業場と周囲を整理整頓し、十分な作業スペースを確保しましょう。足元が滑りやすい場合や障害物が多くつまずく恐れがある場合は、事故やケガに繋がります。作業台だけでなく足元も事前に片付けることが大切です。

また、作業を行う際は、手袋やメガネのような保護具を身に着けて、安全な状態でボルトクリッパーを使用してください。

切断作業の手順

使用する前には、刃先に余分な隙間がないことを確認してください。調整が必要な場合は、取扱説明書を確認しながら適切な手順で調整しましょう。

ワイヤーや鉄筋を切断する際は、まずハンドルを開いて、切断する部材を刃の中央より奥に当てます。刃の先端部分で切断すると、切断時に破片が飛散したり刃が欠けたりする場合があるので、中央より奥に当てましょう。

刃を当てるときは、切断する部分に対してボルトクリッパーが直角になるように当てることが大切です。しっかり挟み込めたら、両手でハンドルを持ち、力を込めてハンドルを閉じて部材を切断します。

日々のメンテナンス方法

ボルトクリッパーを安全に使用するためには、日々のメンテナンスが大切です。刃のあいだに隙間がないか、刃は欠けていないか、刃や本体に摩耗や損傷、変形がないかを日頃から確認しましょう。

知識や技術のない素人が修理をすると、工具本来の性能が発揮できない場合や、整備不良による事故や怪我に繋がる可能性があります。何か異常があれば、メーカーや販売店に修理を依頼してください。

ボルトクリッパー使用時の注意点

続いて、ボルトクリッパーを使用する際の5つの注意点を解説します。

  • 通電している部材には使用しない
  • 保護メガネなどの安全対策を講じる
  • 切断部に飛散防止策を施す
  • 切断時に上下左右に揺さぶらない
  • 切断しにくい場合は、数回に分けて挟む

それぞれの注意点を詳しく解説します。

通電している部材には使用しない

感電する恐れがあるため、通電している部材や通電の可能性がある場合には使わないでください。

通電する可能性がある場合や活線作業をする場合は、必ず電気工事士有資格者が労働安全衛生規則に基づく感電防止策を講じたうえで作業を行いましょう。

保護メガネなどの安全対策を講じる

ボルトクリッパー使用時は、切断した材料が周囲に飛散する可能性があります。怪我防止のため、保護メガネなどの防具を着用して安全対策を行いましょう。

保護メガネは、顔に沿ってぴったりと目元を覆うタイプがおすすめです。少しでも隙間が開いていると細かい破片を防げない可能性があるため、顔のサイズに合ったものを選ぶと良いでしょう。

切断部に飛散防止策を施す

切断する際、切断部分に対して飛散防止策を施すことで、安全に使用できます。手軽に取り入れられる飛散防止策として、ボルトクリッパーと切断部を布などで覆う対策などが挙げられます。

また、ボルトクリッパー使用時には、周囲の環境にも注意しましょう。万が一飛散しても事故や怪我に繋がらないように、周りに人がいないことを確認してから作業を行いましょう。

また、シートをひく、養生をするなどの対策を取り入れることで床や壁の損傷を防ぐことができます。

切断時に上下左右に揺さぶらない

切断したいものがなかなか切断できないとき、上下左右に揺さぶるなど無理に刃を入れようとするのは危険です。破片が飛散しやすい他、刃の劣化に繋がります。

また、ハンマーなどで打撃を与えて切断することも避けましょう。危険なうえ、刃の歪みが起こる可能性があります。

切断しにくい場合は、数回に分けて挟む

ボルトクリッパーは、刃の先端よりも根本付近で対象を挟むことで、より効率的に切断できます。それでも切断しにくい場合は、無理に切断しようとせず、数回に分けて挟んで使用しましょう。

隙間の調整や刃の交換をすることで、切断しやすくなる場合もあります。どうしても切断できない場合は、刃の状態をよく確認して適切な対処をしましょう。

まとめ

ボルトクリッパーは、てこの原理を利用し、鉄線やワイヤーなどを切断できる工具です。ボルトクリッパーのサイズはJIS規格で定められており、センターカット(両刃)やクリッパーカット(片刃)のように刃先の種類もさまざまです。

ボルトクリッパーを選ぶ際は、何を切断したいか、切断したい対象の太さや硬さ、環境などに合わせて選びましょう。

使う際には、この記事で紹介したような安全対策をしっかりと行い、危険のないように使用してください。

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