更新日:2024年12月26日
シーリングライトを交換する方法と費用相場を徹底解説

本記事では、シーリングライトの交換が必要なタイミングや交換手順、作業の外注費の相場などを詳しく解説します。シーリングライトとは天井に直接取り付ける照明器具のことです。家庭用の照明器具として普及している一方で、昨今ではオフィス向けの製品も増えてきました。オフィスの照明を交換する際に、ぜひ参考にしてください。
シーリングライトの交換が望ましい状況
シーリングライトは、多くのオフィスや家庭で使われている照明器具です。日常において当たり前のように使用している器具ではあるものの、長期間にわたって使い続けていると、性能の低下や故障のリスクが高まります。古いシーリングライトを新しくすることで、省エネ効果や電気料金の節約にもつながるため、適切なタイミングで交換することが重要です。ここでは、シーリングライトの交換が望ましい状況について詳しく解説します。
10年以上使用している
シーリングライトの寿命は、おおよそ10年ほどといわれています。購入から10年が過ぎると内部部品の劣化が進み、接触不良によって明かりがつかなくなるなど、不具合や故障が発生するリスクが高まります。不具合が発生したときに蛍光灯や電球を交換しても改善しない場合には、シーリングライト本体そのものの交換を検討しましょう。
また、長期間使用したシーリングライトは、性能が落ち、エネルギー効率が低くなっていることが少なくありません。本体を最新の省エネ機種に交換することで、電気代の節約にもつながります。特に、新しいLEDシーリングライトは省電力で寿命も長いため、10年以上経過した照明器具の交換は、コストパフォーマンスの観点からもメリットがあります。
蛍光灯を交換しても電気がつかない

蛍光灯を新しいものに交換しても点灯しない場合、シーリングライトの内部部品が寿命を迎えている可能性があります。点灯管(スターター)がある機種の場合は、点灯管の劣化によって電気がつかなくなっている可能性があるため、まずは点灯管を交換しましょう。しかし、それでも電気がつかなかったり、ちらついたりする場合は、照明器具自体に問題が発生していると考えられます。
照明器具の内部にある電気配線が長期間の使用によって劣化すると、漏電のリスクも生じるため、注意が必要です。漏電している状態で使い続ければ、火災の原因にもなりかねません。古いシーリングライトで不具合が生じた場合には、速やかに新しいものに交換することが推奨されます。安全性と省エネを兼ね備えた新しいシーリングライトを導入し、快適なオフィス環境を整えましょう。
【外し方】シーリングライトを交換する方法
シーリングライトの交換を安全かつスムーズに進めすには、まず手順を正しく理解しましょう。古い器具を取り外す際は、取り外し方法を確認し、手順にしたがって作業を行うことが大切です。ここでは、シーリングライトを取り外す具体的な方法について、ポイントを押さえながら解説します。
STEP1.照明の電源をオフにする
シーリングライト本体の交換作業をはじめる前に、最初に行うべき作業は、照明の電源をオフにして明かりを消すことです。点灯したままで作業をすると感電のリスクがあるため、必ずスイッチを切ってください。また、照明器具は使用中に熱を帯びることが多く、点灯中や消灯してすぐに触れると、やけどの原因にもなりかねません。安全に作業するためにも、電源をオフにした後は少し時間をおいて冷えるのを待ち、熱が冷めてから次のステップに進むようにしましょう。
STEP2.カバーを左側へ回し取り外す
一般的な丸形シーリングライトのカバーは、両手でしっかり持ちながら左に回すことで簡単に取り外せます。ただし、製品によっては取り外し方が異なる場合もあるため、事前に取扱説明書を確認しておくと安心です。また、カバーの内側にはホコリや虫の死骸がたまっている場合が多いため、傾けるとそれらが散らばったり落ちたりして周囲を汚してしまうことがあります。取り外したら水平の状態をキープしたまま、安全な場所に置きましょう。
STEP3.蛍光灯を取り外す
蛍光灯が使われているシーリングライトを交換する際には、必ず本体を外す前に蛍光灯を取り外しましょう。蛍光灯は落下すると割れて破損する恐れがあり、破片によるけがのリスクもあるため、特に注意が必要です。蛍光灯がフックで支えられている場合は、落とさないように片手でしっかりと支えながらフックを外していくと安全です。無理に力を入れず、慎重に取り外しましょう。また、本体とLEDが一体となっているタイプの場合、この作業は不要です。
STEP4.アダプターのケーブルを外す
次は、本体を天井に取り付けるためのアダプターに接続されたケーブルを抜きましょう。その際は本体が落下しないよう、しっかりと支えつつ慎重に作業をしてください。ケーブルを抜いたら本体を取り外します。最後に、アダプターの外側にあるロックボタンを押しながら左に回し、天井からアダプターを外して完了です。
【取り付け方】シーリングライトを交換する方法
シーリングライトの取り付けは、正しい手順を守ればそれほど難しい作業ではありません。安全に行うには、天井の配線器具やアダプターとの接続部分をしっかり確認しながら交換作業を進めることが大切です。ここでは、新しいシーリングライトを確実に設置するための手順を詳しく解説します。
STEP1.アダプターをはめ込む
まずは、シーリングライトのアダプターを天井の配線器具に取り付けます。アダプターの金属製の爪を配線器具の穴にしっかりと差し込み、カチッと音がするまで右に回して固定してください。このとき、アダプターがしっかりと接続されているかどうかをチェックすることが大切です。緩みがあると、シーリングライトの本体がしっかりと固定されず、トラブルの原因になる可能性があるため、しっかりと確認しましょう。
STEP2.カチッという音が鳴るまで本体を押し上げて設置する
次に、シーリングライトの本体を取り付けます。本体の中央部分にある穴にアダプターがはまるようにセットし、中央の穴からケーブルを出ている状態でしっかりと押し上げてください。固定が完了するとカチッと音が鳴ります。シーリングライトを安全に使うには、音がするまでしっかりと押し込むことがポイントです。カチッと音が鳴り、ロックがしっかりとかかっていることを確認したら、本体の設置は完了です。
STEP3.アダプターのケーブルと本体をつなぐ
本体を取り付けたら、アダプターのケーブルをシーリングライト本体に接続します。アダプターのケーブルについているコネクターを、シーリングライト本体の接続部分に差し込んでください。この接続が不十分だと、ライトが点灯しない原因になるため、しっかりと奥まで差し込むことが大切です。
STEP4.カバーを本体に取り付ける
最後に、シーリングライトのカバーを取り付けます。本体とカバーにある位置マークを合わせ、右に回してカバーがしっかり固定されるまで回転させます。この際、カバーがぐらつかないように注意しながら取り付けることがポイントです。取り付けが完了したら、スイッチをオンにしてシーリングライトが正常に点灯するか確認しましょう。ライトが点灯すれば、作業は無事完了です。
LEDシーリングライトに交換するメリット

LEDシーリングライトは、「省エネ」「長寿命」など、従来の蛍光灯に比べて多くの利点があります。LEDシーリングライトに交換することで、電気代の節約やメンテナンスの手間削減につながるだけでなく、環境への配慮も叶うため、オフィスや商業施設などに広く導入されています。
ここでは、LEDシーリングライトに交換する具体的なメリットについて解説します。
なお、2023年に開催された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」にて、2027年末における蛍光灯製造禁止が合意されました。蛍光灯使用している場合、計画的なLED照明への更新が求められます。
長寿命で蛍光灯より長持ちする
LEDシーリングライトの大きな特長のひとつは、長寿命であることです。一般的なLED電球は、蛍光灯よりもはるかに長持ちするため、頻繁に交換する必要がありません。例えば、1日につき10時間程度の使用であれば、約10年間は交換が不要とされています。階段や吹き抜けなど、マメなメンテナンスが難しい場所に照明を取り付けたいときは、特に重宝します。
消費電力が低く電気代が安い
蛍光灯よりも消費電力が低く、電気代を抑えられるのも、LEDシーリングライトの特長です。LEDの照明は、従来の蛍光灯に比べて電気代を約半分に抑えられるとされています。特に、蛍光灯はスイッチのオン・オフを頻繁に行うと寿命が短くなる性質があり、数分で点灯や消灯を繰り返す場所で使うには不向きです。一方でLEDにはそういった性質はなく、初期費用が少々高めであっても交換頻度を減らせるため、長期的に見ると経済的です。
環境に優しい
LEDシーリングライトは、省エネ性能が高く、環境にも優しい点が魅力です。LEDにすることで、蛍光灯と比べると約60~70%、白熱電球に比べると約85%も消費電力を削減でき、これによって二酸化炭素(CO2)排出量の削減にも貢献できます。日常的な電力消費を抑えることで、環境負荷の軽減にもつながり、オフィスでできるエコ活動の一環としても効果的です。
シーリングライトの交換費用相場は?
自力での交換作業が難しく、業者に依頼する際の費用は、工事内容や設置環境によって異なります。天井に引っ掛けシーリング(シーリングライトを取り付けるための器具)がある状態で、新しいシーリングライトを取り付ける場合の工事費用は、1台につき1,500円から3,000円程度が相場です。ただし、設置場所や照明の種類によっては追加費用がかかることがあるため、依頼する前に確認しておきましょう。例えば、通常の脚立では届かない高所や、吹き抜けの部分の天井などに取り付ける場合は作業難度が上がるため、5,000~10,000円ほどの追加費用がかかる可能性があります。さらに、古いシーリングライトの処分や、引っ掛けシーリング増設などの電気工事も依頼する場合は、依頼内容に応じて費用が発生します。
このほか、出張料金が別途発生するケースもあります。出張料金は業者によって異なりますが、目安は2,000~3,000円程度です。複数のシーリングライトを一度に交換する場合は、作業時間に応じて高くなることもあります。ただし、複数台の交換をまとめて依頼する場合は、業者によっては作業費の割引サービスが提供されることもあるため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
シーリングライトを交換する際には、省エネ性能の高いLED製品に変更することで、電気代の節約や環境への配慮も実現できます。交換作業を外注する場合は、作業料金のほかに追加費用や出張料金などを含めた総額を確認することが重要です。寿命を迎えた照明を適切に交換し、明るく快適なオフィス環境を整えましょう。
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