更新日:2025年1月30日
賞状のサイズはどれがベスト?一般的な大きさや作成時の注意点

社内表彰を行う際の賞状・表彰状は、外部の業者に依頼する方法以外に社内で作成することも可能です。しかし、頻繁に作成するものではないので、どのサイズの用紙で作ったらよいのか悩むこともあるかもしれません。そこで本記事では、賞状の一般的なサイズや用紙の色、作成時の注意点などを紹介します。
【一覧】賞状・表彰状で使われる一般的な用紙のサイズ
賞状・表彰状向けの用紙は、功績を称える表彰以外にも、辞令の交付、学校・カルチャースクールの卒業証書・終了証など、さまざまなシーンで使われます。
詳しくは後述しますが、賞状・表彰状の用紙のサイズに決まりはありません。通常はJIS規格の「A〇サイズ(国際規格)」や「B〇サイズ(国内規格)」を用いることが多いものの、「七九」や「尺七大」のような規格(和紙寸法)が用いられることもあります。
また、「B5」などと記載されていても、JIS規格の用紙と賞状用の用紙とでは実寸が微妙に異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。
以下は賞状・表彰状向けの用紙サイズと寸法の一覧です。メーカーによって寸法が異なる場合があるので、あくまで目安としてご覧ください。
| サイズ名 | 寸法(短辺mm×長辺mm) | 備考(規格など) |
|---|---|---|
| B5 | 182mm×257mm | JIS規格のB判(日本国内規格) |
| A4 | 210mm×297mm | JIS規格のA判(国際規格) |
| 七九 | 212mm×273mm | 和紙寸法 |
| 尺七大 | 221mm×273mm | 和紙寸法 |
| 百三 | 255mm×358mm | |
| B4 | 257mm×364mm | B判規格で、B5の2倍の大きさ |
| 八二 | 273mm×394mm | |
| A3 | 297mm×420mm | A判規格で、A4の2倍の大きさ |
| B3 | 364mm×515mm | JIS規格のB判(日本国内規格) |
| 五市 | 509mm×358mm | |
| 四市 | 545mm×394 mm | |
| 勲記 | 595mm×420mm |
ちなみに賞状・表彰状向けの手すき和紙も存在しますが、手すき和紙は各生産者が伝統にのっとった独自のサイズで制作しており規格化が進んでいません。例えば越前和紙には「七九」などのサイズがありますが、黒谷和紙は「大判」「画仙紙」などと表記されています。
賞状・表彰状用の額縁の選び方は?
先述の通り、賞状・表彰状の用紙サイズは多岐にわたります。賞状・表彰状の用紙はJIS規格の用紙よりも大きめなものが多く、JIS規格を基準に額縁を選ぶと賞状が入らないかもしれません。購入前に額縁の内寸を確認し、賞状の用紙よりも内寸が大きいものを選ぶようにしましょう。丁度よい内寸の額縁が見つからず隙間ができる場合は、マットを使えば余白を調節できます。
また、額縁には賞状サイズに合わせて作られた賞状額というものもあります。賞状の用紙サイズがA3であれば、「A3 賞状」「OA A3」「A3ワイド」「A3大」などと表記された賞状額を選びましょう。
賞状・表彰状を作成する時に選ぶべきサイズはどれ?

賞状や表彰状を作成するにあたり、どのサイズを選べばよいか迷う方は多いでしょう。そこで、シーン別のおすすめサイズを紹介します。
決められたサイズはない
賞状・表彰状のサイズについて、「〇〇の賞状にはB5サイズを使用すること」のような決まりはありません。例えば行政が授与する賞状のサイズも市区町村によって異なります。
公的機関から授与される賞状でもサイズがバラバラなので、企業が作成する賞状ではそれほどサイズを気にする必要はありませんが、一般的には栄誉ある表彰ほど用紙サイズが大きくなります。シーン別の用紙サイズの目安は下記の通りです。
- B5:ディプロマ(卒業証明書・業績証明書)など
- A4:勤続表彰状、定年退職感謝状など
- B4:小中高などの卒業証書
- A3:大学・大学院の卒業証書・修了証書
- B3:叙勲賞状
- B2:褒章賞状
上記の通り、スクールなどで発行される証明書はB5程度ですが、卒業証書はB4~A3程度、叙勲や褒章といった名誉ある賞の賞状はB3~B2程度と用紙が大きくなっていきます。
用紙サイズに決まりがないとはいえ、B3以上の用紙は国から授与される賞状に使われるサイズなので、企業が作成する賞状や表彰賞状としてはそれほど大きくする必要はありません。
社外・社内向けの賞状・表彰状は「A3用紙」がベター
企業が賞状や表彰状を作成する場合は、A4またはA3の用紙を使うのがベターです。従業員への感謝状のような社内向けの簡易的な表彰の場合は、A4サイズでかまいません。社内表彰や社外の方に渡す賞状・表彰状の場合は、さらに大きめのA3サイズを選ぶのが無難です。
A3サイズをおすすめする理由は、オフィスに設置されているコピー機やプリンターの多くがA3・B4・A4・B5サイズのOA用紙に対応しているためです。
また、これら4種類の用紙は業務でも使用するため馴染みがあり、そのうち1番大きいのがA3サイズの用紙です。社内で賞状や表彰状を作成する場合、オフィス内のコピー機・プリンターで印刷できない大きさだと外部の業者に印刷を依頼する必要があり、手間がかかります。
A3サイズの用紙であれば、パソコンで作成したものをそのままオフィス内のコピー機・プリンターで印刷できます。
賞状・表彰状を作成する時の3つの注意点

社内で賞状・表彰状を作成するにあたって、いくつか注意したいことがあります。賞状や表彰状を受け取った相手が不快感を覚えたり、作成時に余計な手間が増えたりする場合があるため、作成前にチェックしておきましょう。
1. 賞状用紙の色に注意する
賞状・表彰状向けの用紙には、白地のものとクリーム色のものがあります。このうち白地のものは大会やイベント、学校行事など簡易的な賞状に、クリーム色のものはより格式高い表彰の賞状に使われるのが一般的です。
社内行事の表彰など比較的カジュアルなシーンで渡すものであれば白地の用紙で問題ありませんが、感謝状や外部の方に渡す賞状などはクリーム色の用紙を選ぶとよいでしょう。
2. マナーに注意して記入する
受け取った相手が不快に思わないように、マナーに配慮して作成することも大切です。賞状の代表的なマナーに、「句読点をつけない」というものがあります。
賞状や表彰状は相手を敬い渡すものです。そこに句読点を入れるのは、敬うべき相手を「句読点がないと文章が読めない人だ」と見下す行為にあたるとの考え・慣習があるため句読点は使いません。
句読点がない分、長々と文章を書くと読みづらい上にレイアウトも崩れるため、伝えるべきことを簡潔に書き、2~10行程度で収まるよう心がけましょう。文頭は1文字下げずに、全て同じ高さにそろえます。
贈呈者の氏名を受賞者の氏名より大きく書くのもNGです。贈呈者の氏名は、受賞者の氏名よりも小さく記載します。それ以外にもいろいろと細かいルールがあるので、作成前によく調べてマナー違反にならないよう注意しましょう。
ちなみに表彰状は横長の用紙に文章を縦書きするのが一般的です。日本語はそもそも縦書きにするのが伝統的な形式であり、日本の賞状の歴史を見ても、古くから横長の紙に縦書きした賞状が用いられてきました。そのため、横長の賞状はより本格的な印象を与えます。
ただし、現在は縦長の用紙に文章を横書きした形式の賞状も珍しくありません。横長と比べるとカジュアルな印象になりますが、授与される人の名前がアルファベットの場合は縦長の方がデザイン的に美しく見えます。
社内表彰に使う賞状の場合、基本的には横長・縦書き、縦長・横書きのどちらで作成しても問題ありません。
3. 印刷時はコピー機・プリンターの手差しトレイを使用する
賞状・表彰状をオフィス内のコピー機やプリンターで印刷する場合は、手差しトレイを活用しましょう。
賞状・表彰状向けの用紙は厚紙です。カセットから自動で給紙しようとすると用紙詰まり(ジャム)が起こり、解消するのに時間がかかります。余計な手間をかけないようにするためにも、用紙はカセットに収納せず、手差しトレイにセットして印刷しましょう。
なお、用紙を手差しするには、印刷時の設定を変える必要があります。パソコン側でコピー機やプリンターのドライバー設定を「厚紙」に、給紙方法を「手差し」にしておきましょう。パソコンによって設定方法が異なる場合があるので、使用しているパソコンの設定方法を調べてみてください。
賞状と表彰状は違うもの?知っておきたい両者の違いについて
賞状と表彰状は同じものだと思っている方もいるのではないでしょうか。明確に分けられていないケースも多々ありますが、賞状と表彰状はそれぞれ異なる意味をもっています。
表彰状
表彰状とは、大きな成果を残した人、人々の模範となるような優れた行動をした人などを称えるために贈るものです。
また、単に褒め称えるだけでなく、よい行いについて書面に記して人前で渡すことにより、他者に功績を知らしめる目的もあります。「表(おもて)に彰(あきらかにする)」という漢字の意味を考えるとわかりやすいでしょう。表彰状の主文の最後は「表彰します」で結びます。
賞状
賞状とは、表彰状をはじめとした全ての書状の総称です。感謝状や卒業証書、終了証などの書状も広い意味では賞状に含まれます。
狭義では仕事やスポーツ、コンクールなどでよい成績を残した人、長年にわたる努力などを称えるための書状を指します。表彰状とは異なり、功績を他者に知らしめる目的はありません。あくまでも個人の功績を褒め称えるために贈られます。このような賞状の主文の文末は「賞します」で結びます。
まとめ
賞状・表彰状向けの用紙サイズに厳密な決まりはありません。栄誉ある表彰ほどサイズが大きくなる傾向にありますが、それほど気にしすぎなくても大丈夫です。自社で作成するなら、社内のコピー機・プリンターで作成できるA4やA3サイズをおすすめします。
賞状用紙の人気売れ筋ランキング

販売価格(税抜き)
¥555~

販売価格(税抜き)
¥605~

販売価格(税抜き)
¥1,265~
あわせて読みたい!関連&新着記事
【2025年最新】ファイルおすすめ20選|種類や選び方も紹介





