更新日:2024年4月30日
コンバーターとは?インバーターとの違いや種類、選び方を解説

コンバーターという言葉を聞いたことはあっても、実際に何ができるのか、わかりにくく感じている方は多いかもしれません。コンバーターを活用すればさまざまなものを変換することが可能となるため、とても便利なアイテムです。
一口にコンバーターといっても車載用とパソコン・周辺機器用とでは用途が異なるため、使いたいものに適したコンバーターを選ぶ必要があります。
この記事では、コンバーターでできることや種類など、基本知識からわかりやすく解説します。更に、車載用コンバーターとパソコン・周辺機器用のコンバーターにわけて、選び方や使用時の注意点もわかりやすく解説します。
コンバーターの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
コンバーターとは、ゲーム・車・パソコンなどで利用される変換装置
コンバーターは英語の「converter」を日本語に翻訳したもので、変換する装置のことを指します。異なる形式のものを適切に変換できる装置であり、ゲーム・車・パソコンをはじめ、あらゆる電子機器にコンバーターが内蔵されています。
コンバーターの種類は多岐にわたりますが、ここでは代表的な4種類を1つずつ解説します。
- DC/DCコンバーター
- AC/DCコンバーター
- D/Aコンバーター
- A/Dコンバーター
DC/DCコンバーター
DC/DCコンバーターとは、供給元の直流から供給先の直流に繋ぐために電圧を変換する装置のことです。DCとは英語で「Direct Current」のことであり、直流電流という意味を持ちます。
DC/DCコンバーターを使うと、使用する機器によって異なる電圧に対応できます。
AC/DCコンバーター
AC/DCコンバーターとは、交流電流から直流電流に変換する装置のことをいいます。ACとは英語で「Alternating Current」といい、交流電流という意味があります。
電源供給を受けるコンセントには交流電流が送られていますが、電子機器は直流電流で駆動することが多いです。オフィスや家庭で電化製品を使うには、AC/DCコンバーターで交流電流から直流電流に変換する必要があります。
D/Aコンバーター
D/Aコンバーターとは、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置です。例えば、デジタル信号で作られた音をD/Aコンバーターでアナログ信号に変換すると、アナログ信号対応のマイクやオーディオ機器に出力できるようになります。
A/Dコンバーター
A/Dコンバーターとは、アナログ信号をデジタル信号に変換する装置のことです。例えば、アナログ信号で録音された自然界の音を、A/Dコンバーターでデジタル信号に変換して、電子機器で使えるようにできます。
コンバーターとインバーターの違いは?

コンバーターと似た言葉に「インバーター」があり、混同して使われることもありますが、それぞれ役割が異なります。
コンバーターは交流電流から直流電流に変換する装置であり、順変換装置とも呼ばれます。一方、インバーターは直流電流から交流電流に変換する装置であり、逆変換装置ともいいます。
コンバーターとインバーターは逆の役割があるため、購入するときは間違えないようにしましょう。
車載用コンバーターの選び方
車載用コンバーターとは、バッテリーの電気を変換してカーアクセサリーを使えるようにするための機器のことです。例えば、大型トラックではDC24Vの電気をDC12Vに変換するものが主流です。
一方、普通自動車用のインバーターは、DC12VからAC100Vに変換するものが主流です。車載用では、コンバーターとインバーターが同じ意味で使われることも多いので注意しましょう。
ここからは、車載用コンバーターを選ぶときに、チェックしておきたいポイントを解説します。ポイントは下記の3つです。
- 対応している電圧で選ぶ
- 出力できるW数で選ぶ
- 出力端子の種類と数で選ぶ
順番に解説します。
対応している電圧で選ぶ
車載用コンバーターに入力できる電圧は、使用する車のバッテリーの電圧に対応できるものを選びましょう。コンバーターが出力できる電圧が使いたい機器に対応しているかを確認することが大切です。
車の電圧に対応していないコンバーターを間違って購入しても使用できないため、注意してください。
出力できるW数で選ぶ
使用したい機器が問題なく使えるように、コンバーターが出力できるW数を確認しましょう。
出力できるW数が大きくなればその分使い勝手も良くなりますが、コンバーター本体が大型かつ高額になるので注意が必要です。W数と価格のバランスを考えて選びましょう。
出力端子の種類と数で選ぶ
コンバーターに搭載されている出力端子の種類が、使いたい機器に対応しているかを確認しましょう。
いくつかの機器を同時に使いたい場合は、必要な数の出力端子がないと同時に使えません。もし車内でスマホを充電したいなら、USB端子があると便利です。
車載用コンバーターの使い方の注意点
車載用コンバーターは、使い方を誤るとコンバーターや車の故障に繋がる可能性があります。使用する前に注意点をチェックしておきましょう。
車載用コンバーターを使用するときは、そのコンバーターで使用できるアンペア数を超えないことが大切です。対応アンペア数を超えるとヒューズが飛ぶことがあります。
また、車載用コンバーターに繋げる機器は、そのコンバーターに対応できる機器を使いましょう。対応できない機器を無理に繋げると故障する可能性があります。
そのほか、車載用コンバーターを車のエンジン停止中に使うと、バッテリーが上がる可能性があるため注意が必要です。バッテリーが上がると、車のエンジンがかからなくなってしまいます。
パソコン・周辺機器用コンバーターの選び方
ここからは、パソコン・周辺機器用のコンバーターの選び方を解説します。
先ほど解説した車載用コンバーターとは異なり、パソコン・周辺機器用のコンバーターは違う種類の映像や音の信号を変換するための機器です。デジタル信号とアナログ信号を変換できるため、表現の幅を広げることができます。
パソコン・周辺機器用コンバーターの選び方のポイントは下記の3つです。
- 変換できる形式で選ぶ
- 入力端子の種類と数で選ぶ
- 電源のタイプとサイズで選ぶ
順番に解説します。
変換できる形式で選ぶ
デジタル信号からアナログ信号に変換したいのか、その逆をしたいのかなど、変換したい形式に合わせて選びましょう。どちらにも変換できるものなら1台で対応できるので、設置場所が少なくて済むメリットがあります。
入力端子の種類と数で選ぶ
使用するパソコンや周辺機器が接続できるように、コンバーターにどのような入力端子が搭載されているか確認しましょう。幅広い種類の入力端子に対応しているものが便利ですが、その分価格が高くなるのでバランスが大切です。
アナログ端子の例として3.5mmミニジャックやRCA端子、デジタル端子の例として光デジタル端子やUSB端子などがあります。
電源のタイプとサイズで選ぶ
電源が必要なコンバーターを購入するときは、電源のタイプを確認しましょう。例えば、コンセントに繋ぐAC電源の据え置き型や、充電式のポータブル型などがあります。
コンバーターのサイズは、自宅で使うなら安定して使える据え置き型が便利ですが、持ち運ぶならコンパクトなポータブル型がおすすめです。
パソコン・周辺機器用コンバーターの使い方の注意点
パソコン・周辺機器用のコンバーターを使うときは、車載用コンバーターとは異なる点で注意が必要です。
パソコンや周辺機器は形が似ている端子が数多くあるので、使うときに間違えないようにしましょう。適切に変換できないだけでなく、コンバーターやパソコンの故障に繋がる可能性があります。
そして、使用するコンバーターの最大消費電流は、パソコンの許容範囲を超えないようにしましょう。許容範囲を超えて使うと故障やトラブルが発生してしまいます。
また、コンバーターを使用することによって、ノイズが生じる可能性があります。気になる場合は、ノイズ対策ができるケーブルやフィルタなどで対応しましょう。
まとめ
コンバーターは、異なる形式のものを適切に変換できる便利な機器です。コンバーターの種類は多岐にわたっており、車載用やパソコン・周辺機器用以外にもさまざまなものがあります。
コンバーターの購入を検討している方は、この記事で紹介した種類や選び方を参考にして、用途に適したコンバーターを選びましょう。
また、コンバーターは使い方を間違えると、コンバーターだけでなく車やパソコンの故障に繋がることがあります。購入した商品の取扱説明書をきちんと確認し、正しい方法で使用しましょう。
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