更新日:2025年1月30日
コピー用紙の厚さや重さはどのくらい?基本をわかりやすく解説

「コピー用紙の種類が多すぎて、どれを選べばよいのかわからない」と感じる方もいるかもしれません。この記事では、コピー用紙の厚さを示す「坪量」「連量」といった単位の意味や、用途に応じた最適な用紙の選び方をわかりやすく解説します。この記事を読めば、コピー用紙選びの悩みが解消され、効率的なオフィスワークを実現できます。
コピー用紙の厚さ・重さとは?単位とともに基本を解説

コピー用紙は単一では非常に薄く、その厚さを1枚単位で正確に測るのは難しいため、紙の重さを示す「坪量」や「連量」といった単位が一般的に使用されます。
坪量は1平方メートルあたりの紙の重さを示し、連量は規定された特定枚数の紙全体の重さを表します。これらの単位を使用することで、個々の用紙の厚さを直接測定する手間が省け、紙の特性をより効率的かつ直感的に把握できる利点があります。
特に、用途に応じた紙の選定では、これらの単位を理解することが重要です。例えば、印刷やコピーの用途において、適切な紙を選ぶことで作業効率の向上が期待できるほか、仕上がりの品質も大きく影響を受けます。紙の選択は単なるコスト面だけでなく、作業全体の成果に直結する重要な要素であることを認識しておきましょう。
坪量:1㎡あたりの重さで「g(グラム)」表記
「坪量(つぼりょう)」とは、用紙1枚を縦横1メートル、すなわち1平方メートルにした際の重さを指します。一般的な「普通紙」の坪量は、約64gから68g程度です。この範囲は、用紙の品質や製造方法によって異なるため、一定の幅があります。
坪量は、用紙の厚さや強度を測る指標として利用され、日常的に使用するコピー用紙の選定においても重要な要素となります。正確な坪量を知ることで、用途に適した用紙を選ぶ手助けとなり、印刷やコピー作業の効率の向上につながります。このように、坪量は紙の特性を理解するための基本的な単位であり、実際の使用シーンにおいても欠かせない情報です。
連量:1,000枚重ねたときの重さで「kg(キログラム)」表記
「連量(れんりょう)」は、同一の用紙を1,000枚重ねたときの重さを指します。用紙のサイズにより重さが異なるため、一般的には「四六判(しろくばん)」という規格サイズ(788mm×1,091mm)で統一して表記されます。用紙・印刷業界では「連量」を用いるのが一般的で、これは取引単位がkgであるためです。
連量別に見た用紙の違いは、それぞれ以下の通りです。
- 普通紙(連量約55kg):薄口
- 上質紙(連量70~73kg):中厚口
- 厚口用紙(連量90kg以上):普通紙・上質紙よりもしっかりとした用紙
- 特厚口(連量110kg以上):主にパンフレットなどに使用される、ある程度厚みのある用紙
- 超厚口(連量180kg以上):主に名刺やはがきに使用される用紙
※四六判で換算
このように、連量は紙の用途や特性を理解するための重要な情報です。
斤量:連量と同一
用紙関連では、「斤量」という単位を用いる場合があります。これは紙の厚さではなく、重さを表す用語であり、意味としては「連量」と全く同じです。
具体的には、同じ用紙を1,000枚重ねた際の重さを指します。例えば、A4サイズの普通紙1,000枚の重さが55kgであれば、その紙の斤量も55kgということになります。
このように、斤量は紙の重さを量るための重要な指標であり、用紙の選定や取引において欠かせない情報となります。
なお、用紙・印刷業界では「連量」も同様に使用されるため、両者の違いを理解しておくのがおすすめです。これにより、用途に応じた適切な用紙を選ぶ際に役立ちます。
【一覧】用紙の厚さ:坪量と連量の早見表
用紙の厚さを示すために、坪量と連量を以下の早見表にまとめました。この表を利用することで、用紙の厚さと重さを簡単に比較できます。
坪量と連量の早見表
| 坪量 (g/㎡) | 連量 (kg) |
|---|---|
| 52.3 | 45 |
| 64 | 55 |
| 73.3 | 63 |
| 79.1 | 68 |
| 81.4 | 70 |
| 84.9 | 73 |
| 104.7 | 90 |
| 127.9 | 110 |
| 157 | 135 |
| 186.1 | 160 |
| 209.4 | 180 |
この表を参考に、目的に合った用紙の選定が容易になります。これらの情報を用いることで、紙の特性をより正確に理解できます。 適切な用紙選びや印刷作業の計画に役立ててください。
コピー用紙の厚さ以外に確認したいポイント

コピー用紙を選ぶ際には、厚さ以外にも確認すべき重要なポイントがいくつかあります。これらのポイントを把握することで、より適切な用紙を選ぶのに役立ちます。以下では、コピー用紙を選ぶ際に確認すべきそのほかのポイントについて解説します。
サイズ
コピー機やプリンターにセットできる用紙は、通常、A判規格またはB判規格のものが使われます。一般的なオフィス用途では、「A4」サイズのコピー用紙が主流であり、書類作成や配布資料などに幅広く使用されています。また、より大きなサイズが必要な場合には、「A3」サイズの用紙が用いられることもあります。A3はA4の2倍の面積を持つため、ポスターや図面、プレゼンテーション資料などの作成に適しています。
一方で、印刷・出版業界や医療業界などでは、B判を使用することもありますが、これらの業種に限定されることが多いです。用紙を選ぶ際には、これらのサイズを確認することが重要です。通常のコピー機やプリンターはA判・B判どちらにも対応しているため、必要なサイズを選んでセットすることが可能です。用途に応じて適切なサイズや種類の用紙を選ぶことで、作業の効率を上げられるだけでなく、仕上がりの品質向上にもつながります。
白色度
紙の白さを示すのに、「白色度」という指標があります。新聞紙の白色度は約55%で、やや灰色がかっています。一方、一般的なコピー用紙「普通紙」の白色度は約80~90%と、非常に白いです。これに対して、再生紙の白色度は約70%で、やや暗い印象を受けます。
白色度は、印刷やコピーの仕上がりに大きく影響を与えるため、用途に応じて適切な白色度の紙を選ぶことが重要です。特にプレゼンテーション資料や公式文書など、見栄えが重視される場合は、高い白色度の用紙を選ぶとよいでしょう。これにより、テキストや画像がより鮮明に映り、プロフェッショナルな印象を与えられます。
用紙の用途・種類
用紙を選ぶ際には、自社で使用しているコピー機やプリンターの種類に適したものを選ぶことが重要です。オフィス用途の通常のコピー機やプリンターは、レーザー機やLED機が一般的です。これらの機器には、「非加工紙」のカテゴリに属する用紙を選ぶのが最適です。
非加工紙の中にも、さまざまな種類があります。例えば、一般的な「普通紙」や環境に配慮した「再生紙」などです。用途や目的に応じて、適切な種類の用紙を選択することが求められます。特に、重要な文書やプレゼンテーション資料の場合は、品質の高い用紙を選ぶことで、印刷結果の仕上がりが向上します。適切な用紙選びは、業務効率や成果物のクオリティーに直結するため、慎重に検討することが大切です。
<参考>
まとめ
コピー用紙の厚さ・重さについては、薄すぎて計測が難しいため1枚あたりで表記されることは少なく、「坪量」や「連量」で表記されるのが一般的です。坪量は1平方メートルあたりの紙の重さ(g/m²)、連量は一定枚数の紙の重さ(kg)を指します。これらの単位を理解することで、適切な用紙選びに役立ちます。また、用途や目的に応じて、用紙のサイズや白色度、種類も確認することが重要です。
<参考>
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