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更新日:2024年11月28日

HDRとは? SDRとの違いや対応するモニター・ディスプレイのメリット

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HDRは、よりリアルで鮮明な映像を提供する技術です。この記事では、HDRの基本概念から、SDRとの違い、規格別の特長、HDR対応モニター・ディスプレイのメリットと注意点までを詳しく解説します。HDR技術に対する理解を深められる内容をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

HDRとは

HDRは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、モニター・ディスプレイ(以下「モニター」と表記)上で映像を鮮明に表示する際の重要な技術です。映像の画質を決定する要素には、

  • 解像度(Definition)
  • 色域(Color Gamut)
  • フレームレート(Frame Rate)
  • ビット深度(Bit Depth)
  • ダイナミックレンジ(Dynamic Range:輝度)

の5つがあります。その中でもHDRは、ダイナミックレンジ、つまり輝度に該当します。

輝度は、映像の明るさの範囲を示す指標です。明暗を強調し、暗い部分をより暗く、明るい部分をより明るく表示する技術がHDRであり、白飛びや黒つぶれを防ぎ、より鮮明でリアルな映像表現を可能にします。肉眼で見る景色に近い陰影を表現し、視覚的な体験を大幅に向上します。

この技術によって、映画やゲーム、写真などの映像コンテンツが、より臨場感あふれたものとなり、視聴者に魅力的な映像体験を提供します。HDRは、現代のモニター技術に欠かせないイメージングテクノロジーのひとつです。

SDRとの違い

HDRと似た言葉にSDRがありますが、両者の違いは主に明暗差と最大輝度にあります。

従来の映像技術であるSDR(Standard Dynamic Range)では、明暗差は8bit(256段階)、最大輝度は100cd/m²です。これに対して、HDRはより広い明暗差と高い輝度を持ち、明暗差は12bit(1,024段階)、最大輝度は10,000cd/m²に達します。

SDRは一般的なテレビ放送や映画館で使用されていますが、映像の明るさや色彩の再現には限界があります。例えば、非常に明るいシーンまたは暗いシーンでは白飛びや黒つぶれが発生しやすく、細部のディテールが失われることがあります。一方、HDRはより広いダイナミックレンジを持つため、明るい部分と暗い部分との両方をよりリアルに再現でき、鮮明で臨場感のある映像になります。

HDRの主な規格

HDRの主な規格として、HDR10、HDR10+、Dolby Visionについてそれぞれの特長を解説します。このほかにも、放送向けに開発されたHDR規格としてHLG(Hybrid Log-Gamma)などがあります。

HDR10

HDR10は、映像の明暗差をより広くして自然に表現する技術です。2015年8月にCEA(Consumer Electronics Association:全米家電協会)によって公開されました。色深度が10bitあり、SDRに比べて明暗差を4倍細かく表現できます。それによって映像のディテールがより豊かに表現され、リアルな視覚体験を実現します。

HDR10はUltra HD Blu-rayなどで採用されており、映像コンテンツの高画質化に大きく貢献しています。最高輝度が1,000cd/m²から10,000cd/m²まで拡大されるため、非常に明るいシーンや暗いシーンでも、細部まで鮮明に表現できます。

一方で、HDR10をSDRと同じ明暗差の8bitで表現しようとすると、バンディングと呼ばれる擬似輪郭が発生することがあります。これはグラデーションがなめらかに表示されず、等高線のような不自然な線が見える現象です。この問題を解決するために、データを最適化し容量を考慮して、効率的に圧縮する必要があります。

HDR10+

HDR10+はHDR10の進化版であり、映像の明暗差をより精密に表現するための技術です。HDR10のRGB10bitの色深度とPQカーブの輝度特性を継承しており、映像の色彩と明暗の表現が非常に豊かで自然に表現されます。

最大の特長は、シーンごとの輝度範囲を指示するメタデータを追加することで、より精密な表示が可能になる点です。追加されたメタデータが、シーンごとやフレームごとに異なる輝度情報を提供し、表示装置がその情報を基に最適なトーンマッピングを行います。映像全体に単一のトーンカーブを使用するHDR10に比べて、より細かな調整が可能となり、映像の質が向上します。

HDR10+はサムスンが主体となって開発されました。その後パナソニックや20世紀フォックスが参加してHDR10+アライアンス(HDR10+ Alliance)を結成し、技術の普及が推進されています。現在ではAmazonプライム・ビデオやHuluなど、多くの映像配信プラットフォームで採用されています。

Dolby Vision

Dolby Visionは、ドルビーラボラトリーズが開発した先進的なHDR技術です。映像の色彩、コントラスト、明るさを劇的に向上させ、視聴体験を大幅に改善します。最大10,000cd/m²の輝度と12bitの色深度に対応し、明暗差を4,096段階で細かく表現できます。

フレームごとにメタデータを持たせることによってシーンごとの輝度を動的に調整することが可能です。Dolby Visionに対応するテレビやモニターでは、常に最適な表示を実現します。

Dolby Visionは、映画、テレビ番組、ゲームなど、さまざまなエンターテインメントコンテンツで広く採用されています。特にUltra HD Blu-rayやストリーミングサービスでの利用が進んでおり、対応するデバイスも増えています。Dolby Vision対応のコンテンツは、従来の標準画質(SDR)や他のHDRフォーマットと比較して、より豊かな色彩とコントラストを実現します。

HDR対応モニター・ディスプレイのメリット

HDR対応モニターを利用することによって、鮮やかでリアルな映像体験が得られるようになり、映画やゲームをより楽しめます。ここではHDR対応モニターの主なメリットとして、没入感、ハイクオリティな映像広告の実現、映像制作の3点を取り上げ、それぞれ解説します。

視聴中の没入感が深まる

HDR対応モニターを導入することで得られる最大のメリットとして、視聴中の没入感が深まる点が挙げられます。HDR技術によって映像の明暗差がより鮮明に表現され、映画やドラマなどの視聴体験が大幅に向上することで、まるでその場にいるかのような臨場感を味わえます。高解像度対応のHDRモニターを選べば、より高品質な映像を楽しむことができ、より高い視覚的満足感を得ることが可能です。

また、エンターテインメント用途だけでなく、ビジネスシーンにおいても大きなメリットをもたらします。オンライン会議で使用する際は、画像がクリアになることで画面越しの出席者との物理的な距離感が軽減され、一体感のある会議が実現します。それによってコミュニケーションの質も向上し、効率的な会議運営が可能です。

ハイクオリティな映像広告を制作・配信できる

クオリティの高い映像広告を制作・配信できる点もメリットです。

HDR対応モニターによって明部の圧縮が軽減され、輝度差や色彩が豊かに再現されることで、制作者はよりリアルで臨場感のある映像コンテンツを作成できるようになります。加えて、HDR技術は色彩の再現性にも優れており、自然な色合いを忠実に表現できます。そのため、映像制作においては、より豊かな色彩表現が可能となり、作品のクオリティを一層高められます。

そのようなハイクオリティな映像コンテンツをエントランスや駅構内、ショッピングモールなどの公共空間で活用することによって、鮮明で臨場感のある映像を提供でき、視聴者の関心を引くことが可能です。

HDR技術を使った映像はHDR対応のモニターで上映することで、その真価が発揮できます。明るいシーンだけでなく夜景などの暗い映像も鮮やかに再現でき、視聴者にリアルな印象を与えます。特に有機ELテレビは暗部のコントラストが優れており、本来の明るさを忠実に表現できるため、映像の質が一段と向上します。そのため視聴者に強烈なインパクトを残すことができ、広告効果が高まります。

また、広告のクリエイティブな表現の幅も広がります。従来以上に魅力的なコンテンツの制作が可能となり、広告主はより効果的なマーケティング戦略を展開できるようになります。

HDR対応モニター・ディスプレイの注意点

HDR対応モニターを導入する際にはいくつかの注意点があります。ここでは、「対応ケーブルが別途必要」「HDR対応不可の映像もある」「値段が少し高価になる」の3点をピックアップし、詳しく解説します。

HDR対応のケーブルが別途必要になる

HDR対応モニターを使用する際、対応するケーブルが別途必要になる点に注意しなければなりません。対応ケーブルを使用しないとHDRの画質が出力されず、映像のクオリティが低下してしまいます。HDR技術の恩恵を最大限に享受し、鮮明で臨場感のある映像を楽しむためには、HDMI、DisplayPort、USB Type-Cといったケーブルは、規格に応じたHDR対応のものを選ぶ必要があります。

HDR対応不可の映像もある

HDR対応不可の映像があるという点にも注意が必要です。HDR対応テレビを購入したとしても、コンテンツがHDRでなければ本来の性能を楽しめません。例えば、映画やドラマをHDRで視聴するためには、Ultra HD Blu-rayソフトが必要です。Amazonプライムビデオ、YouTube、U-NEXT、Netflixなどの動画配信サービスでもHDRコンテンツが提供されていますが、全ての作品がHDRに対応しているわけではないため、視聴前に確認する必要があります。

値段が少し高価になる

HDR対応モニターは、値段が少し高価であり、これも注意点のひとつに挙げられます。HDRモニターでは、映像の鮮やかさや色の再現性を重視するためにIPSパネルを使用しています。IPSパネルは視野角が広く、色の変化が少ないため、映像の美しさを最大限に引き出せますが、一方で製造コストが高く、モニターの価格も高い傾向にあります。

特に、HDR対応のIPSパネルは高輝度や広色域を実現するための技術が追加されているため、さらにコストがかかります。HDRモニターを購入する際には、予算に余裕を持って選ぶ必要があります。

まとめ

HDRは、映像の明暗差を広げ、よりリアルで鮮明な映像を提供する技術です。SDRに比べて輝度や色彩の表現力が大幅に向上し、映画やゲームなどのコンテンツをより臨場感あふれるものにします。HDRの主な規格にはHDR10、HDR10+、Dolby Visionがあり、それぞれ異なる特性があります。HDR対応モニターは視聴体験を大幅に向上させるため、現代のモニター技術において欠かせない要素です。

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