更新日:2025年2月27日
オフィス・室内で初心者も育てやすい観葉植物は?育てるコツも紹介

室内で育てられる観葉植物をオフィスに導入すれば、ヒーリング効果や空気清浄効果などを得られます。しかし、室内で育てやすい植物がどれかわからず、初心者でも育てられるか不安を感じている担当者の方もいるでしょう。本記事では、室内で育てやすくオフィスに取り入れやすい観葉植物を紹介します。
観葉植物の選び方
オフィスに観葉植物を置く際は、サイズや手入れのしやすさ、日陰で育つかどうかを確認することが大切です。室内でも無理なく観葉植物を育てられるよう、選ぶポイントを押さえましょう。
サイズで選ぶ
観葉植物をオフィスに置く場合、まずサイズを確認して選ぶ必要があります。設置場所が決まっている場合には、観葉植物の高さや幅を確認してください。
デスクや棚に置くなら、手に乗るサイズの小型の観葉植物が適切です。一方、オフィスの休憩室やエントランスに置く場合は、中型から大型の観葉植物も選択肢のひとつです。ただし、いずれの場合も周囲を確認し、余裕があるかどうかを確認しなければなりません。
大きすぎると葉がほかの家具や壁にぶつかる恐れがあります。小さすぎると空間に物足りなさを感じる場合もあるでしょう。日当たりや風通しの問題も考慮し、置く場所に合うサイズを選んでください。
手入れが楽かどうかで選ぶ
オフィスに置く観葉植物は、手入れが楽かどうかも重要なポイントです。オフィスの観葉植物は、仕事をしながら管理をするため、手間がかかると業務に支障をきたす可能性があります。簡単に手入れができれば、オフィスでも無理なく育てられます。
室内に観葉植物を置くなら、乾燥に強く虫がつきにくい品種がおすすめです。乾燥に強ければ、水やりができない時間が長くてもすぐに枯れる心配がありません。虫に強い品種であれば、お客様や虫が苦手な方にも問題なく受け入れてもらえます。
日陰に強いかどうかで選ぶ
オフィスの室内に植物を置くなら、日陰に強いかどうかに注目して選ぶ必要があります。南向き以外の部屋は基本的には光が届かず暗くなりやすいです。成長のために日光を多く必要とする観葉植物は、室内に置くと枯れてしまう恐れがあります。日光が必要な観葉植物を置く場合、置き場所を工夫したり定期的に状態を確認したり、手間がかかります。
観葉植物は室内に置くことを前提としているため、「耐陰性」という日陰でも成長するものを選びましょう。オフィスで決まった場所に設置するのであれば、耐陰性のある観葉植物をチェックしてみてください。
【初心者にも】職場などの室内で育てやすい観葉植物10選
職場など室内で育てやすい観葉植物が多く販売されています。ここでは、特に室内で育てやすい観葉植物10種をピックアップして紹介します。初心者にも育てやすい品種も揃っているため、見た目や育てやすさなどを確認して選んでみてください。
パキラ

パキラは、育てやすさと人気どちらも兼ね備えた観葉植物です。別名「発財樹」とも呼ばれており、商売繁盛の意味を持つため、自社オフィスに置くのはもちろんのこと、ギフトとしても人気があります。
パキラは本来10m以上もの大きさに成長する中南米原産の植物ですが、観葉植物として楽しむ場合は大きくても2mほどです。小さいサイズのものをコンパクトに飾ることも、大きいサイズで幹の存在感を楽しむこともできます。
パキラは乾燥に強いため、頻繁に水やりをしなくても強く育ちます。害虫がつきにくいので、室内で育てる場合も安心です。日陰にも強いためオフィスでも育てられますが、パキラは日光に当てることで綺麗に成長するため、適度に明るい場所に置くのがおすすめです。
ガジュマル

ガジュマルは沖縄原産の植物で、日本では広く愛されてきました。沖縄では「精霊が宿る木」と呼ばれており、大切に育てると幸福をもたらすと信じられています。
ガジュマルは太く広がった独特な形の幹や根が魅力で、観葉植物として家庭やオフィスに取り入れられています。デスクに置ける程度の小型サイズも市販されているため、室内でも無理なく飾ることが可能です。
ガジュマルはユニークな形の幹に水を多く溜め込めるので、乾燥に強いのが特長です。水やりを控えめにしても強く育つため、管理に手間も時間もかかりません。枝が伸びすぎても剪定すればまた新たな芽が生えてくるので、長く成長を楽しめます。
ポトス

ポトスは、ハート型の葉でつる性の観葉植物です。葉に斑が入っていたり、葉色のバリエーションが豊富だったりと、インテリア性が高く飾りやすいです。
生命力が強く、復活しやすい観葉植物で、葉がしんなりしたタイミングでの水やりで十分育ちます。適宜水やりをすれば活き活きとした緑色の葉を保つため、オフィスに初めて取り入れる観葉植物に適しています。
ポトスは日陰にも強いですが、寒さには多少弱いため、できれば暖かい場所に飾るとよいでしょう。基本的にはオフィスの室内であれば、温度管理がされているため問題なく育てられます。
フィカス・ウンベラータ

フィカス・ウンベラータは、サロンやインテリアショップなどに置かれることも多いおしゃれな観葉植物です。葉脈がはっきりと見える大きなハート形の葉で、ナチュラルな雰囲気を演出できます。
フィカス・ウンベラータの特長として、成長速度の速さがあげられます。適度に日光が当たる場所に置くと、大きく成長するため、初心者も無理なく育てられます。ただしオフィスの設置場所によっては、大きくなりすぎた場合は、葉や枝を切り落とすなどの剪定が必要です。
寒さに弱い傾向がありますが、再生力が高いので、一部が枯れても春になると新芽が多く出てきます。おしゃれな雰囲気になるので、ぜひオフィスに取り入れてみてください。
アジアンタム

アジアンタムは、小さな葉が密集したような繊細な見た目のシダ植物です。1枚1枚の葉が柔らかく涼し気な印象があります。オフィスに置く観葉植物を見た目の可愛らしさで選びたい場合に最適です。
アジアンタムは暗く湿った場所を好むため、日本の環境に適した観葉植物です。オフィスの直射日光が入りにくい室内で、問題なく育つため、初心者も扱いやすいです。直射日光は苦手で、強い日差しに当ててしまうと葉焼けを起こしやすくなるため、日陰や半日陰に置くようにしてください。
寒さに弱いため、冬でもできるだけ暖かい場所で管理するのがおすすめです。冬場の窓際は冷えるので、窓から離れた場所に置きましょう。
シェフレラ

シェフレラは、手のひらのような形をした光沢のある葉が特徴の観葉植物です。丈夫で成長も早いので、大きく育つ観葉植物を室内に置きたい場合におすすめです。可愛らしい見た目で、カフェやサロンなどにもよく置かれています。
シェフレラは耐陰性があるため日陰でも育ちますが、日光が全く入らない場所では葉の色が悪くなります。真夏の直射日光や西日は避けつつ、適度に日が当たる場所に置くのがおすすめです。レースカーテン越しに日光が当たるようにすれば、健康に育ちます。
室温は最低でも10℃以上をキープすると葉色や艶がよくなります。シェフレラは寒さにも比較的強いため、初めてオフィスに観葉植物を置く場合でも育てやすいでしょう。
オリーブ

オリーブはシルバーグリーンのスモーキーな色味で細長い葉が特長です。地中海沿岸が原産であり、落ち着いた風合いは北欧テイストの空間やシンプルなオフィスにも向いています。
日当たりと風通しがよい場所で育つため、屋外向きの植物とされています。しかし、耐陰性が強いため、環境を整えれば観葉植物として室内に置くことも可能です。できるだけ日光が当たる場所に置き、風通しのよい場所で育てるとよいでしょう。
オリーブは乾燥に強いですが、水やりの頻度が少なすぎると葉が落ちるため注意が必要です。加湿にも弱いので、土の表面が乾いたタイミングでしっかりと水を与えます。
モンステラ

モンステラは、深い切れ込みや丸い穴が空いた大きな葉が特徴の観葉植物です。成長に伴って切れ込みの入り方や穴の空き方が変わっていくため、その時々で楽しめます。
モンステラは中央アメリカの熱帯雨林で育つため、高温多湿に強い観葉植物です。耐陰性にも優れており、明るい場所であれば室内でも問題なく育てられます。ただし、直射日光に当たりすぎると葉焼けを起こすので、レースのカーテン越しの光を当てるのがおすすめです。
定期的に水やりをするだけでなく、葉や気根に霧吹きで軽く水をかけると害虫予防につながります。
サンスベリア

サンスベリアは、縞模様で剣のような形をしていることから「トラの尾」とも呼ばれる多肉植物です。ユニークな形から、室内の観葉植物としても人気があります。空気清浄効果があるとされるので、オフィスに置くのもおすすめです。
日光がよく当たる場所を好みます。日陰でも育ちますが、柔らかい光が当たる風通しのよい場所が最適です。乾燥に強い一方で多湿には弱いため、水やりの頻度は少なめを好みます。秋冬はほぼ断水でも強く育つので、頻繁に水をあげる必要がないため、手間がかかりません。
スパティフィラム

スパティフィラムは、水芭蕉に似た花を咲かせる熱帯植物です。葉の鮮やかな緑と花の可憐な白やピンクの対比が美しく、安価で育てやすいため、観葉植物として人気があります。
直射日光や寒さに弱いため、明るく風通しのよい室内で育てるのがおすすめです。耐陰性はありますが、暗い場所では育ちにくく葉色が薄くなることもあるので、明るい窓際に置きます。レースカーテンで直射日光を一度遮り、柔らかい光が当たる場所に置くとよく育ちます。
室内で観葉植物を育てるコツ
室内で観葉植物を育てる際は、日当たりのよい場所に置く、肥料を適宜あげる、といったコツがあります。これからオフィスに観葉植物を取り入れるのなら、観葉植物を長く楽しめる環境を整えるためにも、以下の育てる3つのコツを参考にしてください。
日当たりのよい場所に置く
オフィスの室内で観葉植物を育てる際は、日当たりのよい場所に置くのがコツです。耐陰性に優れた植物でも、適度に日光を当てなければ葉の色が悪くなったり元気がなくなったりします。室内でもできるだけ日当たりのよい場所に設置するようにしましょう。
ただし、室内での生育に適した観葉植物は、直射日光に弱い植物もあります。直に強い日光を当てるのではなく、レースカーテン越しの光を当てるのがおすすめです。窓がない室内で観葉植物を育てる場合は、週に1回でも1〜2時間程度は、日光に当てるとよいでしょう。移動させるのが難しい場合には、植物専用のライトもおすすめです。
適切なタイミングで肥料を与える
オフィスの観葉植物は、適切なタイミングで肥料を与えるのが大切です。観葉植物が育つためには栄養が必要なため、定期的に肥料を与えて栄養補給をします。
観葉植物に肥料を与えるタイミングは、植物の生育期です。多くの観葉植物の生育期である4〜10月頃に、適宜肥料を与えてください。ただし、冬などの休眠期に肥料を与えると、肥料焼けを起こして植物が枯れてしまうことがあります。
また、肥料を与えすぎると土の肥料濃度が高くなり、根が栄養を吸収できなくなります。さらに、根の水分が奪われて枯れる原因になるので、肥料は適切なタイミングで適度な量を与えるようにしましょう。
換気をして新鮮な空気に入れ替える
オフィスの室内に観葉植物を置く場合は、換気をするのも大切です。新鮮な空気が入る風通しのよい場所で植物を育てることで、病気やカビ対策になります。
湿度が高い時期には、特に意識して換気をしてください。閉め切った室内で観葉植物を育てると、根腐れを起こしやすくなります。普段は窓を閉めているオフィスでも、観葉植物がある部屋の換気は心がけましょう。
適切な頻度で水やりする
観葉植物を室内で育てるときは、適切な頻度で水やりをすることも大事です。
水やりは、毎日行う必要はありません。土の表面を触り、乾いていたら水をあげてください。どのくらいの頻度で土が乾くかは、植物の種類や環境、鉢の大きさなどで変わります。感覚でわかるようになるまでは、定期的に土に触れて確認し、乾いたなと感じたら水やりをしましょう。
受け皿の水を定期的に捨てる
観葉植物の受け皿の水は、放置せずに捨ててください。水は土の表面を湿らせるようにするのではなく、受け皿に水が溜まる程度にしっかりと与えます。十分に水を与えなければ、根や茎まで行き渡らず水分不足になりかねません。
しっかりと水を与えた後の受け皿には水が溜まりますので、必ず捨てなければいけません。水を放置すると過湿の原因になり、根腐れや病気の発生につながります。
まとめ
オフィスに観葉植物を置くなら、サイズや手入れの楽さなどに注目しましょう。初心者でも育てやすい観葉植物は多種あります。育て方のコツを押さえて、観葉植物をオフィスで育ててみませんか。


