有線タイプのマウスの不具合は、ケーブルの接続不良がメインになります。

まず、チェック項目として、パソコンにケーブルがきちんと差し込まれているかの確認をしましょう。一度ケーブルを抜き差ししてください。一時的に接続不良となっている場合は、この方法で解決することが多いです。

また、ケーブルが断線していないかの確認も必要です。ケーブルを束ねて保管すると断線が発生することがあります。外から見ただけでは判別できませんが、別のマウスの動作が正常である場合は、使っていたマウスのケーブルが断線している可能性があります。

日ごろから、接続部分の取り扱いと、ケーブルの保管方法には注意が必要です。

今ではセンサー式マウスが主流となっていますが、初期のボール式マウスも健在です。ボール式マウスは、ボールの回転による信号でポインターを動かすため、マウスとの接地面（机上）を考えなくてよいという利点があります。一方、ボールに埃が付くことで動きが鈍くなりやすい欠点を持っています。カーソルが動かなくなったり、動作が遅くなったりした場合は、ボールを取り出し掃除をしてください。

無線タイプのマウスの不具合に対するチェック項目として、以下が挙げられます。

• マウスの電池交換、再充電
• マウスのスイッチのオンとオフの確認

無線マウスの場合は、マウス本体の電池切れや充電切れ、またはマウスのスイッチがオフになっている可能性があります。カーソルが動かなかったり遅くなったりする場合は、電池の交換やスイッチがオンになっているかの確認を行ってください。予備の電池を用意しておくと、急な不具合にも対処できます。

スイッチに問題がなく、電池を交換してもマウスが反応しない場合は、ほかの原因が考えられます。

パソコン本体との同期に不備がある可能性があります。Bluetooth式の場合はパソコン側とペアリング設定が必要です。マウスが認識されない場合は、パソコン側の設定画面で、ペアリングを解除したり接続し直したりして、動作確認をしてください。

また2.4GHzワイヤレス接続の場合は、パソコン側にUSBレシーバーを取りつけなければなりません。マウスが正常に作動しない場合は、USBデバイスが正常に装着されているかを確認し、デバイスとして認識されているかをパソコンの設定画面で確認してください。

また、無線マウスの場合は、いずれの接続方法においても、パソコンとマウスの間に電波干渉が起こる可能性があります。両者の距離や使用場所には注意が必要です。

無線マウスは、底部にあるセンサーによって動作を感知しています。マウス本体の電池交換や接続状態の確認を行っても反応しない場合は、センサーの異常を疑いましょう。

マウスパッドを用意することで、感知不足による不具合は解決することが多いです。センサーには光学式・レーザー式などがあります。それぞれ、マウスを使う場所の表面素材によって向き不向きがあるため、説明書で確認してください。

また、センサーは小さい面ですが、埃などの汚れで感知しづらくなる場合もあります。

定期的に綿棒の先などで掃除を行ってください。

パソコンがフリーズしている場合、まずはスタートボタンを押して反応があるかを確認しましょう。反応がある場合はタスクマネージャーを開き、負荷の大きいプログラムを終了させると解決する場合があります。もし反応がない場合は、パソコンを強制終了し再起動しましょう。

病院や飛行機内でパソコンを使う際に、機内モードを使う必要があります。一時的にWi-FiやBluetooth、GPSなどのワイヤレス接続を無効にする機能なので、必然的に無線マウスは使えなくなります。出張など出先でのパソコンの使用が多い方は、設定が戻っていない可能性があるので、そのつど確認することをおすすめします。

キーボードのテンキーを使ってマウスの代わりにポインターを操作します。

＜Windowsの場合＞

　[左Shift]+[左Alt]+[Num Lock]を同時に押すとマウスキー機能が使えるようになります。OSによって違いますが、画面上にポップアップメニューが表示されるので、そちらの指示にしたがってください。

一般的にはキーボードのテンキー部分に矢印が示されているので、その表示にしたがってポインターやカーソルを操作します。

＜Macの場合＞

アップルメニューから「システム設定」→「アクセシビリティ」→「ポインタコントロール」をクリックし、マウスキーのオンオフを切り替えます。ただし、マウスキー機能がオンの場合、キーボードやテンキーを使ってテキストを入力できなくなるので、注意が必要です。

使用しているパソコンの種類やOSによって、設定方法が違うため、あらかじめ調べておくことをおすすめします。

ここまで、マウスが反応しなくなった場合の対処方法の一部をご紹介してきましたが、万が一のときを想定して、マウスを新調する、あるいは予備のマウスを携帯しておくことをおすすめします。

トラブルが発生すると誰しも慌ててしまいます。トラブルが解決するかは、すぐには分かりません。このような場合は、まず予備のマウスで急場をしのぐのが一番です。

落ち着いた状態で、仕事などもやり終えてから、トラブル対応にじっくり取り組みましょう。

最近の主流であるBluetooth接続マウスは、無線のためパソコン周辺がすっきり使えます。また、USBポートを使用しないため、ほかのUSB接続機器を併用する場合にも便利です。

デザインも豊富で、大きさもさまざまなものが出ています。スクロールボタンなどの追加機能が装備されているマウスも多くあるので、使用環境や使用目的に合ったマウスを選んでみてください。

オンラインでも簡単に購入可能ですが、実際に手に持ってフィットするかどうかを確認することをおすすめします。