更新日:2025年9月30日
居酒屋を開業したい! そのための手続きと必要資金、用意すべき備品などを解説

こだわりのある居酒屋を開業したいが「何から始めればよいかわからない」という方もいるのではないでしょうか。居酒屋の開業で成功するためには、開業資金や手続き、必要な機器・備品の準備とともに、魅力的なメニューや集客戦略も欠かせません。
本記事では、居酒屋を開業する際に必要な機器・備品や手続き、必要資金などについて解説します。
居酒屋を開業する際に用意すべき機器・備品

居酒屋の開業には、厨房機器から調理器具、食器類、家具まで多岐にわたる備品の準備が必要です。快適な空間づくりと効率的な運営のため、必須の機器・備品をしっかり揃えましょう。
ここでは、居酒屋を実際に開業する際に用意すべき機器と備品について紹介します。
食器・グラスなど
居酒屋の食器やグラスは、料理やドリンクの魅力を引き立てる重要なアイテムです。
お皿は刺身用の和皿や焼き物に適した陶器、揚げ物用の深皿など、多様な種類を揃える必要があります。グラスもビールジョッキや焼酎用のロックグラス、カクテルグラスなど、提供する飲み物に合わせて用意しましょう。
また、割れにくい素材や使いやすさも考慮すると、スタッフの作業効率アップとお客様の満足度向上につながります。
お酒関係
居酒屋の開業準備では、お酒に関する設備や備品の用意が欠かせません。ビールサーバーやワインサーバー、焼酎・日本酒の冷蔵庫など、提供する酒類に応じた適切な保管設備を整えましょう。
また、徳利やショットグラスなど、多様な酒器も揃える必要があります。
テーブル・椅子など
居酒屋の開業では、テーブルや椅子、ソファなどの客席用家具も重要な備品です。店のコンセプトや客層に合わせて、カウンター席、テーブル席、座敷席などを組み合わせると、幅広いニーズに対応できます。
スペース効率や動線を考慮し、料理やドリンクの提供がスムーズに行える配置にすることで、接客の質と回転率の向上につながります。
家具などのインテリア
居酒屋の雰囲気づくりに欠かせないのが、家具や内装などのインテリア選びです。
壁や床の素材、色合い、照明の明るさも印象を左右するため、店のコンセプトに沿って統一感を持たせることが大切です。心地良い空間は、リピーター獲得にもつながります。
調理器具など
居酒屋の開業には、メニューに応じた調理器具の準備が必要です。ガスコンロやIH調理器、フライヤー、炭火焼き用のグリルなど、提供する料理に合わせた設備を揃えましょう。
包丁やまな板、鍋、フライパン、ボウル、ざるなどの基本器具も必須です。
お客様用Wi-Fi
お客様用Wi-Fiは、来店者に無料でインターネット接続を提供するサービスです。Wi-Fi環境を構築できる無線LANルーターを活用することで、スマートフォンでの検索やSNS利用が快適になり、顧客満足度の向上につながります。
居酒屋を開業するためのステップ

居酒屋を開業するには、コンセプトづくりから事業計画の立案、資金確保まで、さまざまなステップを踏む必要があります。特に飲食業は競争が激しいため、事前のリサーチや計画性が成功のポイントです。
ここでは、居酒屋を開業するまでの手順を紹介します。
居酒屋のコンセプトを決める
居酒屋開業の第一歩は、明確なコンセプトを決めることです。ターゲット層や提供する料理・ドリンクの特徴、価格帯、店舗の雰囲気を具体的に設定します。
コンセプトはメニュー構成や内装デザイン、宣伝方法にも直結するため、開業後の方向性を左右する重要なステップです。
事業計画の立案
事業計画の立案は、居酒屋開業を成功させるための重要なポイントです。決定したコンセプトやターゲット層を踏まえ、売上予測や経費、必要資金、資金調達方法を明確にします。
さらに、立地条件や競合分析、集客戦略なども具体的に盛り込みましょう。事業計画は開業後の運営指針になるだけでなく、金融機関からの融資を受ける際の重要な資料にもなるため、数字や根拠を示して説得力を持たせることが必要です。
開業資金の確保
開業資金の確保は、居酒屋経営を安定して始めるために欠かせません。必要な資金は物件取得費、内装工事費、厨房機器や備品の購入費、運転資金など多岐にわたります。
自己資金だけで不足する場合は、日本政策金融公庫や銀行融資、自治体の創業支援制度、補助金・助成金の活用を検討します。
開業に必要な資格取得や許可申請
居酒屋を開業するには、食品衛生責任者の資格取得や各種許可申請が必須です。まず、食品衛生責任者講習を受け、資格を取得します。店舗が一定規模以上になる場合は、防火管理者の選任も必要です。
さらに、飲食店営業許可は保健所に申請し、店舗の衛生基準が満たされているか検査を受ける必要があります。アルコールを提供する場合は酒類販売業免許の取得も必要です。
これらの手続きは事前にスケジュールを立て、余裕を持って進めることが大切です。
内装工事
内装工事は、居酒屋の雰囲気や快適さを左右する重要な工程です。内装にこだわれば、他の店舗と差別化できます。
コンセプトに合わせたデザイン設計について、専門業者と相談しながら進めましょう。厨房や客席の動線確保、照明や音響設備の配置、安全基準の遵守も欠かせません。また、施工期間中のスケジュール管理も大切です。
居酒屋開業に必要な手続き・準備

居酒屋開業には、営業許可申請などの法的準備に加え、物件選びや内装工事、機器・備品の導入など多くの段取りが必要です。
ここでは、主な手続きの一覧を紹介します。
主な手続き一覧
居酒屋開業で必要な主な手続きは、以下の通りです。
| 手続き内容 | 申請先 |
|---|---|
| 飲食店営業許可申請 | 保健所 |
| 食品衛生責任者の設置 | 保健所 |
| 酒類販売業免許の取得 | 税務署 |
| 開業届の提出 | 税務署 |
| 防火管理者の選任 | 消防署 |
| 労働保険・社会保険の手続き | 労働基準監督署等 |
| 法人登記 | 法務局 |
| 屋号(店舗名)の登録(任意) | 税務署 |
なお、手続きの順番や詳細は開業地の自治体によって異なる場合があるため、事前に保健所・商工会などへの相談がおすすめです。
その他の手続き
居酒屋の開業では、その他にも次のような手続きや準備が必要です。
| 手続き・準備 | 内容 |
|---|---|
| 店舗の賃貸契約 | 物件を借りる場合、不動産会社と契約する |
| 内装工事 | 店舗の内装業者と契約する |
| 厨房設備の購入 | 開業に必要な厨房機器を揃える |
| メニュー開発 | 料理のレシピを開発する |
| 集客 | 開店に向けて、宣伝活動を行う |
| 人材採用 | 居酒屋のスタッフを採用する |
手続きの内容を把握し、計画を立てて早めに準備を進めましょう。
居酒屋を開業するための費用はどれくらい?

居酒屋を開業するには、物件取得費や内装工事費、厨房機器の購入費、開業前の広告宣伝費など、さまざまな初期費用がかかります。
ここでは一般的な開業資金について解説します。
開業資金の相場は600万~1,000万円
居酒屋開業にかかる費用は一般的に600万〜1,000万円程度とされています。実際にかかる費用は店舗の規模や立地、業態などによって大きく異なり、小規模な店舗でも数百万円、こだわりの内装や立地を選べば1,000万円以上になることも珍しくありません。
必要な費用の内訳や相場を把握し、資金計画を立てておくことが、開業後の経営を安定させる第一歩です。
補助金・助成金を使うのも手
自己資金だけでは開業資金が不足する場合、国や自治体の補助金・助成金を活用するのがおすすめです。代表例が日本政策金融公庫の創業融資で、低金利・長期返済に加え、無担保・無保証人で利用できる場合もあります。
また、自治体ごとに独自の制度もあり、条件を満たせば受給可能です。地域によって内容が異なるため、開業予定地の情報を早めに確認しておくとよいでしょう。
参照:日本政策金融公庫「創業融資」
参照:J-Net21「創業者向け補助金・給付金(都道府県別)」
居酒屋開業を成功に導くためのポイント

居酒屋の開業で成功するためには、来店してほしいターゲット層を定め、心をつかむメニューの開発など、重要なポイントを押さえることが大切です。
ここでは、開業の成功につなげるためのポイントを紹介します。
ターゲット層を明確にすること
居酒屋経営を成功させるには、まずどのようなお客様に来てもらいたいのかを明確にすることが重要です。サラリーマン、学生、ファミリーなど、ターゲット層によって求められるメニュー、価格帯、店内の雰囲気は大きく異なります。
客層を具体的に設定することで、料理の方向性やサービス内容、宣伝方法に一貫性を持たせることができ、集客効率が高まります。
魅力的なメニュー開発
居酒屋の魅力を高めるには、ターゲット層に合った個性あるメニューの作成が大切です。味や見た目はもちろん、季節感や地域の特産品を取り入れることで話題性が生まれます。
定番料理とオリジナルメニューのバランスも重要で、リピーターを飽きさせない工夫が求められます。特徴的な一品を持つことで競合との差別化ができ、集客力向上につながるでしょう。
効果的な集客戦略
居酒屋の集客を高めるには、立地やターゲット層に合った戦略が必要です。SNSやグルメサイトを活用し、新メニューやイベント情報を発信することで認知度を高めましょう。オープン記念や季節限定キャンペーン、クーポン配布などは来店のきっかけを作れます。
さらに、常連客を増やすためのポイントカードやサービスデーなど、リピーター施策も必要です。
立地選びと資金計画
居酒屋経営の成否は、立地と資金計画に大きく左右されます。人通りの多い駅前や繁華街は集客力が高い反面、賃料が高くなるため、ターゲット層や予算とのバランスを考慮することが重要です。
また、運転資金などを含めた総額を明確にし、資金調達方法を早めに検討します。余裕を持った資金計画を立てることで、安定した店舗運営につなげられます。
居酒屋開業のよくある失敗例とは

居酒屋を開業する際には、失敗例にも目を向けることが必要です。事前によくある失敗パターンを理解しておけば、同じ過ちを避けられます。
ここでは、開業時に陥りがちな失敗例を取り上げ、注意すべきポイントを解説します。
Q1:居酒屋開業でよくある失敗は何ですか?
A:主に以下のような失敗例が挙げられます。
- 資金不足
- 立地選びの失敗
- 味の品質低下
- 競合店との差別化不足
- オペレーションの不備
- 人材不足
- 接客の悪さ
よくある失敗を把握し、事前に回避策を検討しておきましょう。
Q2:資金不足にならないための対策はある?
A:資金不足を避けるためには、開業前に綿密な資金計画を策定し、予期せぬ出費に対応できる資金を確保することが不可欠です。さらに、運転資金も十分に確保しておくことで、経営の安定性が高まります。
Q3:立地にこだわり、家賃の高い店舗を借りてしまった。どうすればよい?
A:立地にこだわり家賃が高くなった場合は、まず経費全体を見直し、無駄な支出を削減しましょう。集客力を高める販促やサービス強化で売上アップを図り、状況が厳しい場合は賃料交渉や早期の移転検討も視野に入れるなど柔軟に対応しましょう。
Q4:備品を一通り揃えたのに、足りない物が次々と出てくるのは?
A:開業前に実際の作業を踏まえた備品リストが整っていないことが原因です。店舗での業務の流れをイメージしながら必要な物を整理し、プレオープンで試運転を行って不足している小物や備品を見つけ出すことが大切です。
まとめ

居酒屋開業は、ターゲット層の設定や魅力的なメニュー開発、立地選びと資金計画が成功のポイントです。必要な許認可の取得や内装工事、備品の準備なども欠かせません。
資金調達や集客戦略の工夫も重要で、開業後は経営状況を見ながら柔軟に対応することが求められます。計画的に進め、安定した経営と成長を目指しましょう。
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