更新日:2024年10月31日
PPテープとは? 特徴や用途を紹介

重たい荷物の梱包などで使用される「PPテープ」の特徴や用途、ほかのテープとの違いについて詳しく解説します。さらにPPテープと養生テープの特性を融合させた画期的なテープ「現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ」を紹介します。
PPテープとは? 特徴を紹介
PPテープのPPとは、プラスチック素材の一種であるポリプロピレン(Polypropylene)のことで、PPテープはポリプロピレンをフィルム状にし、粘着剤を塗布して作られた粘着テープのことです。
ポリプロピレンには主に、OPP(二軸延伸ポリプロピレン Oriented Polypropylene)、IPP(インフレ無延伸ポリプロピレン Inflation Polypropylene)、 CPP(無延伸ポリプロピレン Cast Polypropylene)の3種類があります。このうち、粘着テープとして使用されるのは基本OPPのみで、PPテープとOPPテープは同一です。
PPテープの代表的な特徴は以下の通りです。
透明
PPテープと言えば一般的に透明な物がよく使われます。PPテープの透明度はほかのテープに比べて非常に高く、印刷やデザインが施されたダンボールや宅配袋に貼ってもその印刷やデザインがくっきり見えます。
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安い
PPテープはほかのテープよりも比較的安いアイテムです。商品によっては、クラフトテープの半値以下で購入できる物もあり、テープの使用頻度が高いオフィスや現場であれば、PPテープを使うことで経費削減につながります。
強い
PPテープはフィルムが厚いほど強度があり、切れにくく丈夫です。耐水性や耐久性にも優れ、雨にぬれても粘着力が持続し、重たい荷物の梱包に使っても粘着力が落ちません。衝撃に対しても強く、物をしっかりと固定したい場面にも向いています。耐カビ性や耐菌性もあり、食品の包装にも安心して使えます。また、PPテープは重ね貼りができ、テープの上から油性ペンで文字を書くことも可能です。
手では切れない
PPテープは強度があるゆえに、手で簡単に切れず、使用時にはハサミやカッターが欠かせません。また、粘着力が強いので、テープを使う際に大きな音が発生します。
PPテープの用途・ほかのテープとの違い

PPテープは、比較的安価で購入でき、フィルムの厚さや幅の種類も多く、汎用性が高い粘着テープです。ただし、用途によってはPPテープよりもほかのテープの方が適していることもあります。PPテープとほかのテープの違いは以下の通りです。
養生テープとの違い
養生テープとは、主に建設現場や引越し作業で、壁やほかの家具への傷や汚染を防ぐために使われる粘着テープのことです。PPテープと異なり、はがすことを前提に作られているため、粘着力が弱く、のり残りがしにくい仕様になっています。また、手で容易に切れ、はがし忘れを防ぐために色つきの物が多いのが特徴です。
したがって、PPテープのような梱包作業には不向きですが、掲示物の一時的な貼りつけや台風時の窓ガラスの補強などに向いています。
セロハンテープとの違い
PPテープ同様に透明なセロハンテープは、植物由来のテープです。梱包作業などに向いているPPテープと比べて幅が狭く粘着力が弱いため、掲示物の貼りつけ・宅配袋の封かんなどの事務作業や、レジ袋・ラッピングを留めるのにもに適しています。
布テープとの違い
布テープとは、スフやウーリーといった化繊を使用した粘着テープです。適度な厚みと強い粘着力、耐久性があり、ハサミやカッターを使わずとも、布目に沿ってまっすぐ力を入れることで手でも簡単に切れるのが特長です。
そのため、重い荷物や表面がでこぼこしている発泡スチロールの梱包に適しています。
従来、布テープと言えば茶色やグレーが主流でしたが、近年はさまざまなカラーが展開され、荷物の行き先や内容などに応じて色分けもできます。
ただし、ほかのテープに比べて高価で、PPテープよりも基材が切れやすいので、梱包する荷物によってはPPテープと使い分けしましょう。
クラフトテープとの違い
クラフトテープとは、その名の通りクラフト紙を基材とした粘着テープのことです。比較的安価で、簡単に手で切れる使いやすさが長所ですが、粘着力が弱く、重さのある物を梱包すると切れたり、裂けたりすることがあるので注意しましょう。
また、クラフトテープの表面はコーティングが施されており、水や油をはじく性質をもっているため、重ね貼りや文字を書くことはできません。
なお、クラフトテープのことを「ガムテープ」と呼ぶことがありますが、ガムテープは水にぬらすことで粘着力が出るテープを指すため、厳密にはクラフトテープはガムテープではありません。
PP製の高透明養生テープ「現場のチカラ 掲示用」とは
「現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ」は、養生用粘着テープの市場全体でも極めて珍しい高透明タイプの商品です。養生テープの「貼って剥がせる」「手で切れる」という特性とPPテープの「高い透明度」「縦横糸の織目が無い」という特性を融合させた画期的な商品となっています。
そもそも「現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ」は、オフィスなどで使用する掲示物の貼りつけ用テープとして開発された商品です。従来、掲示物を貼りつける際に半透明タイプの養生テープを使用すると、貼ってはがせるもののテープの縦横糸の織り目や色味が悪目立ちしていました。反対にPPテープを使用すれば、テープの悪目立ちは抑えられるものの、養生テープのようにのり残りなくはがせません。そこで開発されたのが「現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ」です。
「現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ」を掲示物の貼りつけに使えば、透明性が高いのでテープが悪目立ちせずに見栄えがよく、テープ跡が残らずにきれいにはがせます。さらに油性ペンで文字を書くこともでき、プラスチックの収納ケースやファイルのラベリングなどにも重宝します。
このように養生用粘着テープ市場でも珍しい「現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ」は、GetNavi主催の「文房具総選挙2024」の「切る・貼る・綴じる」部門において入賞を果たし、今後もさまざまな仕事現場での活躍が期待できるテープです。
「現場のチカラ 掲示用 高透明養生テープ」は以下のページから購入できます。
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まとめ
PPテープは透明性と強度を兼ね備えたテープです。安価で耐久性も高く、重い荷物の梱包に適しています。しかし、粘着力があるがゆえに手で簡単に切れず、一度貼ったらきれいにはがすのが難しいテープです。そのため、用途に応じてPPテープとほかのテープを上手に使い分けしましょう。





