更新日:2024年4月30日
リハビリシューズとは?特徴やメリット、選ぶときのポイントを解説!

リハビリシューズは、事故や怪我で足腰を負傷した方や、足腰の筋力が衰えた高齢者など、足腰に不安を感じている方の歩行を助けるアイテムです。
一般的な靴と異なり、歩きやすさや安全面に配慮した設計で、多くの種類が生産されています。しかし、状況や症状は利用者ごとに異なるため、身体の状況や症状に合ったデザインの靴を選ぶことが重要です。
この記事では、リハビリシューズの特徴や普通の靴との違い、状況や症状に合わせたリハビリシューズの選び方について詳しく解説します。
リハビリシューズとは?普通の靴とどう違う?
リハビリシューズは、病院や施設でのリハビリ時に限らず、日常的にも利用されることがあります。ここでは、リハビリシューズの特徴や普通の靴との違いを解説します。
リハビリシューズとは
リハビリシューズは、加齢による筋力の低下や、事故や病気によって足を動かしづらい方、足に痛みを感じる方など、足腰に何等かのトラブルを抱える方の歩行をサポートする靴です。
高齢者向けの介護施設や病院、リハビリ施設で主に使われています。「リハビリ」という名前がついているものの、リハビリ終了後の維持期に使われることもあります。また、高齢者の日常生活でもスリッパや運動靴として使われています。
「リハビリシューズ」の他に、「ケアシューズ」「介護シューズ」とも呼ばれています。
普通の靴との違い
普通の靴とリハビリシューズの大きな違いは、リハビリシューズは介護が必要な方が少ない負担で安全に歩けるように配慮された靴である点です。
実用性や機能性を重視しており、脱ぎ履きのしやすさ、歩きやすさ、躓きにくさ、滑りにくさなど、安全に歩行するためにデザインされています。
普通の靴との大きな違いに、片足ずつ購入できる点があります。これは、利用者の足のサイズや状態が左右で異なる場合を想定しているためです。
リハビリシューズのメリット
リハビリシューズには、次の4つのメリットがあります。
- 歩行時の負担が減る
- 転倒や怪我のリスクを減らす
- 脱ぎ履きがしやすい
- リハビリの補助用具として役立つ
以下で詳しく解説します。
歩行時の負担が減る
リハビリシューズの大きなメリットのひとつに、歩行時の負担の軽減が挙げられます。
リハビリシューズは普通の靴と比べて軽量で足が上げやすいため、普通の靴よりも歩きやすく疲れにくいデザインになっています。また、使われている素材が柔らかいため、足の痛みを感じにくいという特徴があります。
歩行時の負担が減ると散歩やリハビリをする機会も増え、行動範囲も広がるでしょう。
転倒や怪我のリスクを減らす
リハビリシューズは、軽量で足が上げやすい点に加え、つま先が反り上がっているデザインのため躓きにくい特徴があります。また、靴底に滑り止め加工がされていることから転倒や怪我のリスクを減らせるため、歩行が安定しない利用者にとって大きなメリットです。
特に高齢者は、転倒をきっかけに寝たきりの状態になる方も多いため注意が必要です。
脱ぎ履きがしやすい
リハビリシューズは、開口部が大きく柔軟性のある素材を使用していることから、脱ぎ履きがしやすいデザインになっています。
利用者が自分で脱ぎ履きするときはもちろん、介助者にとっても脱ぎ履きさせやすく、日常の些細なストレスが減ります。利用者と介助者双方にとって大きなメリットです。
リハビリの補助用具として役立つ
病院などの施設でリハビリを行う際には、安全で歩きやすい靴を履く必要があります。
リハビリシューズは、脱ぎ履きや歩行がしやすく、滑りにくいデザインであることから、リハビリ時の補助用具として役立ちます。リハビリ終了後も日常生活で使えるため、汎用性が高い点がメリットです。
リハビリシューズが必要な場面

リハビリシューズが必要となる場面は、主に以下の3つの場面となります。
- 病院や施設でリハビリをするとき
- 日常生活で屋外を歩くとき
- 日常生活で室内を歩くとき
それぞれの場面について詳しく解説します。
病院や施設で使うリハビリ用具として
リハビリシューズは、病院や施設でリハビリをするときに使用されます。
施設の床に傷や靴底の色を付けない加工が施されたノンマーキングソールタイプや、滑り止め防止などの対策がされている室内用のリハビリシューズを選ぶのがおすすめです。
日常生活で屋外を歩くときの外出用靴として
リハビリシューズは施設内でのリハビリに限らず、日常生活で使う外出用の靴としても使えます。
地面の凹凸や歩行時の衝撃を吸収してくれる底の厚いものや、雨天時も使える撥水加工が施されたもの、おしゃれ着にも合わせられる合皮製のデザインなどもあり、TPOに応じて選ぶことができます。
日常生活で室内を歩くときのスリッパ代わりとして
リハビリシューズは、日常生活で室内を歩くときのスリッパ代わりとしてもおすすめです。
住宅内で起きる転倒のうち、歩行時にスリッパを踏んだり階段でスリッパが脱げたりして転倒するケースが多くあります。リハビリシューズは脱ぎ履きがしやすい一方、かかとまで足を包むため脱げにくく、自宅での転倒予防にも繋がります。
フローリングや階段で滑らないように、靴底に滑り止め加工があるものを選ぶと良いでしょう。
リハビリシューズを選ぶときにおさえておくべきポイント
リハビリシューズの選び方がわからない場合には、以下のポイントをおさえて選ぶのがおすすめです。
- 軽い靴を選ぶ
- つま先に5~10㎜の余裕があるサイズを選ぶ
- つま先部分が反り上がったデザインを選ぶ
- 脱ぎ履きがしやすいように開口部が大きいデザインを選ぶ
- 足になじむ柔らかい素材を選ぶ
- かかとがホールドされるものを選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
軽い靴を選ぶ
リハビリシューズ選びに迷った場合には靴の重さに注目してみましょう。
特に、足の筋力が低下している場合や足が動かしにくい場合は、軽い靴を選ぶと良いでしょう。負担を感じにくく、歩く意欲にも繋がります。また、スリッパの代わりに室内用で履く場合も、長時間身に着ける可能性があるため軽いものがおすすめです。
つま先に5~10mmの余裕があるサイズを選ぶ
リハビリシューズは、一般的につま先に5~10㎜程度の余裕があるものを選ぶと歩行しやすいとされています。
5~10㎜以上ゆとりがあり大きすぎる場合にはフィット感がなく、足が靴の内部で動いてしまいやすいので注意が必要です。サイズが大きすぎると歩きづらく転倒してしまう可能性や、靴が脱げてしまう場合もあります。
なお、足に装具を着用している方は、装具が付いた状態で履けるサイズを選びましょう。
つま先部分が反り上がったデザインを選ぶ
高齢者など足の筋力が低下している方や足首が固くなっている方は、摺り足で歩行をしてしまい、躓きや転倒のリスクに繋がります。
つま先部分が反り上がったデザインは、摺り足歩行をしがちな高齢者が躓く事態を防ぎやすく、おすすめです。摺り足歩行の場合にはつま先の反り上がりが15㎜以上あるものを選ぶと良いでしょう。
脱ぎ履きがしやすいように開口部が大きいデザインを選ぶ
介助が必要な方は靴の脱ぎ履きが難しい場合があります。その場合は、開口部が大きく開き、かつ留めやすいベルトのリハビリシューズを選ぶと良いでしょう。足の甲の部分がフルオープンになるデザインは、着脱時の介助者の負担も軽減されます。
利用者が自分で脱ぎ履きできる場合も、脱ぎ履きしやすいデザインの靴を選ぶことで歩くことに対する心理的ハードルが下がり、より外出が楽しめるようになります。ファスナーや紐、マジックテープなど、開口部が大きく開いて扱いやすいデザインを選びましょう。
足になじむ柔らかい素材を選ぶ
柔らかい素材で造られたリハビリシューズは履き心地が良く、靴擦れを防止してくれます。足に痛みがある方も圧迫感が少ないため歩きやすく、足が浮腫んでいる場合や腫れている場合にも履きやすいでしょう。
また、クッション性のあるものは、長時間の歩行の際にも足に負担がかかりにくい点が魅力です。
かかとがホールドされるものを選ぶ
転倒を防止するためには、かかとがしっかりと固定されるものを選ぶことも大切です。かかとが固定されることで、脱げにくく安定感を持って歩行できるようになります。繰り返し履いてもかかとがつぶれにくい靴を選びましょう。
身体の状況や症状に合わせたリハビリシューズの選び方
リハビリシューズを利用する方は、さまざまな症状を抱えています。ここからは、5つの状況や症状に合わせた選び方を解説します。
- 足に浮腫みや腫れがある場合
- 足に装具を着用している場合
- 手足に麻痺がある場合
- 車椅子を利用する場合
- 左右の足の大きさが異なる場合
それぞれ詳しく解説します。
足に浮腫みや腫れがある場合
足に浮腫みや腫れがある場合には、足を圧迫しないように伸縮性のある柔らかい素材のものを選ぶと良いでしょう。靴の幅が広いタイプを選び、ベルトの締め具合でサイズを調節することで、日々の変化にも対応できます。
左右で浮腫みや腫れの程度が異なる場合には、それぞれの足に合ったサイズの靴を片足ずつ購入してください。
足に装具を着用している場合
足に装具を着用している場合は、装具を着けたまま脱ぎ履きができるデザインのリハビリシューズを選びましょう。伸縮性のあるベルトや大きなマジックテープが付いたものを選ぶと、しゃがまずに脱ぎ履きできる場合があります。
また、左右で足の長さが異なる場合は、靴のなかにインソールを入れることで高さを調節できます。装具を着用した状態で試着をすることで、扱いやすく歩きやすい靴を見つけることができます。
手足に麻痺がある場合
足に麻痺がある場合は、靴擦れや怪我をしても気づけないことがあります。そのため、皮膚が触れる部分に縫い目や凹凸のないものを選びましょう。また、硬い部分にぶつけても足が傷つかない、丈夫な素材のものがおすすめです。
手が麻痺しているなどの場合には、麻痺していない方の手だけで脱ぎ履きができるデザインを選ぶと良いでしょう。ファスナーやベルトの位置にも着目して、片手で扱いやすいものを探してみてください。
車椅子を利用する場合
車椅子を利用する場合は、乗降時に滑ったり転倒したりする恐れがあります。そのため、靴底に滑り止め加工が施されたものを選ぶと良いでしょう。また、足先やかかとにガードが施されたものを選んでおくと、万が一車輪に足が巻き込まれたりフットレストから足が落ちたりしても大きな怪我を防ぐことができます。
歩行の機会がほとんどなく車椅子での移動がメインの場合も、足を保護するためにリハビリシューズを履くと良いでしょう。
左右の足の大きさが異なる場合
左右の足の大きさが異なる場合には、それぞれのサイズに合うリハビリシューズを片足ずつ購入する必要があります。
そのほか、身体の状況に合わせてインソールで高さの調節ができるものや、マジックテープや伸縮性のあるベルトなどでサイズの微調整ができるものを選ぶと、よりフィットして歩きやすくなります。
まとめ
リハビリシューズには、脱ぎ履きがしやすい、歩きやすい、躓きにくいなどの特徴があり、歩行が不安定な場合には積極的に取り入れたいアイテムです。リハビリの目的に限らず、高齢者の日常生活でも使えます。
この記事でご紹介した内容を参考にして、利用者の身体の状況や症状に合ったリハビリシューズを選んでください。

監修者
福島 実氏
2004年より福祉の職に就き、現在は一般社団法人みらいどの代表として共生社会を目的に活動しています。ケアマネジャーという立場で300名以上のご利用者を担当し、1,000件以上の相談を受ける中で私は「正確な情報を迅速に提供(提案)し回答する」という事を常に心がけることがご利用者様との信頼関係を築く第一歩だと感じました。その為には、社会資源の開拓や福祉にとらわれず様々な知識を深め、地域の方々から信頼される法人になれるよう日々、精進しています。
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