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更新日:2026年5月7日

シールはがし・シール跡除去の正しい選び方と素材別使い分け

陶器に残ったシールのはがし跡
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「商品管理用のラベルをはがしたあとに、ベタベタが残ってしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。ひとくちに「シールはがし」といっても、スプレータイプや消しゴムタイプなど種類はさまざまです。また、シールそのものをきれいにはがす作業と、はがしたあとに残るシール跡(粘着汚れ)を除去する作業では、適した道具や方法が異なります。用途や素材に合わない方法を選ぶと、作業効率が下がるだけでなく、設備を傷めてしまう可能性もあります。

本記事では、シール・ラベルを「はがす」方法と、はがしたあとのシール跡を「落とす」方法を整理し、業務現場で失敗しにくいシールはがしの選び方と使い分けを解説します。

シールはがしとシール跡除去は「別物」

シールをはがしたあとの粘着跡

シールそのものをはがす作業と、はがしたあとに残る粘着跡を除去する作業は別物です。前者はラベルを取り除く工程、後者は残った粘着剤を落とす工程を指します。

ここでは、シール・ラベルがきれいにはがれにくい理由や、はがす作業と跡を除去する作業を一緒のものと考えると起きやすい失敗例について解説します。

一緒に考えると起こりやすい失敗例

シールやラベルがきれいにはがれにくい理由は、シールやラベルがそもそもはがすことを前提に作られていないためです。

また、シールやラベルを貼ってから時間が経過していると、熱や紫外線によって粘着剤が劣化し柔軟性がなくなることで、余計にはがれにくくなります。

そのような状態のシールやラベルを無理にはがそうとすると、表面の素材だけがはがれ、粘着剤の部分だけが什器や樹脂コンテナに残ってしまうケースがあります。結果として、シール跡として残り、簡単には取り除けなくなることもあります。

例えば、倉庫や工場で棚番号シールを貼り替える際に、無理にはがしてしまうと、粘着跡が棚やコンテナに残り、後に粘着跡の除去作業が必要になることがあります。本来であればシールを貼り替えるだけで済む作業でも、粘着跡の除去作業が追加されることで、結果的に二度手間となり、余計な工数が発生するといった失敗につながります。

シールはがし剤の種類と特徴

シールをはがしかけたマグカップの裏

シールはがし剤と一口に言っても、さまざまな種類が存在します。シールはがし剤の3つの代表的な特徴とおすすめの使用場所を知って、自社に合った製品選びをすることが大切です。

スプレータイプ

スプレータイプは、はがし液がスプレーによって霧状に噴射されるタイプの製品です。はがし液がまんべんなく広範囲に広がるため、大きめのシールやラベル、テープなど、大きめのものの除去に適しています。ただし、スプレーで広範囲にはがし液は広がるため、換気をしっかりとしたり、ほかの素材にはがし液がかからないようにしたりするなどの配慮が必要です。

スプレータイプのシールはがしを探す

消しゴムタイプ

消しゴムタイプは、消しゴムのような形をしているタイプの商品です。文字を消すときと同様に、シール・ラベルに商品をあててこするように使用します。こすることで、消しカスと一緒に粘着部分がはがれていく仕組みです。

消しゴムタイプは、スプレーや液体などが使えない家具や什器などに向いています。また、狙ったところをこすれるため、ピンポイント処理に強い点も魅力です。

液体・泡タイプ

シールはがしには液体・泡タイプもあります。それぞれの特徴は、次のとおりです。

  • 液体タイプ:液体のはがし液でシール・ラベルをはがすタイプ。使用時に液だれしやすい
  • 泡タイプ:泡状のはがし液をシール・ラベルに浸透させてはがすタイプ。液だれしにくいため、壁などの垂直な面での使用にも適している

消しゴムタイプと同様に、ピンポイントで場所を狙いたい場合に適しています。さらに、はがし液が液だれしにくく、シール・ラベルにとどまりやすいジェルタイプもあります。使用する範囲や場所によってタイプを使い分けるとよいでしょう。

液体・泡タイプのシートはがしを探す

用途・素材別のシールはがし・シール跡除去剤の選び方

シールのはがし残しがある食器

ここからは、用途・素材別にシールはがし・シール跡除去剤の選び方を解説します。素材によって適した成分や使用方法は異なるため、事前の確認が重要です。
本記事で取り上げる主な用途は、次の4つです。

  • ガラス・窓
  • 金属・スチール棚
  • 木製家具・化粧板
  • プラスチック製品

それぞれの素材特性に合わせた選び方と注意点を見ていきましょう。

ガラス・窓

ガラスや窓は、表面が硬く平滑なため、シールやラベルを比較的きれいに除去しやすい素材です。しかし、無理にはがそうとして力を加えるとキズやヒビの原因になるため、使用する道具や手順には注意しましょう。

【ガラス・窓に適したアイテムや除去方法】

  • スプレータイプのシールはがしで粘着剤を浮かせる
  • 無水エタノールを含ませた布で拭き取る
  • プラスチック製のスクレーパーでやさしく削る

【ガラス・窓で避けたい成分・除去方法】

  • 金属製スクレーパーやカッターの使用(キズ・破損の原因になる)

金属・スチール棚

金属什器やスチール棚は、業務現場で使用頻度が高く、値札や管理ラベルの貼り替えが多い素材です。これらは、塗装やコーティングの有無によって適切な方法が変わります。

【金属・スチール棚に適したアイテムや除去方法】

  • スプレータイプのシールはがし(塗装対応タイプ)で粘着剤を浮かせる
  • 消しゴムタイプで粘着跡を除去する
  • 布+アルコールを使用して拭いて仕上げる

【金属・スチール棚で避けたい成分・除去方法】

  • 塗装面への強溶剤の使用(塗装剥がれの原因となる)
  • メラミンスポンジで強くこする

木製家具・化粧板

木製家具や化粧板は、表面加工(突板・プリント・ウレタン塗装など)が多様なため、慎重な対応が求められる素材です。誤った方法を選ぶと、変色や白化、表面剥離などが起こる可能性があるため注意しましょう。

【木製家具・化粧板に適したアイテムや除去方法】

  • 消しゴムタイプのシールはがしでこする
  • 中性洗剤を薄めて、布で拭き取る

【木製家具・化粧板で避けたい成分・除去方法】

  • アルコールや溶剤系スプレーを使用する
  • 薬剤を長時間放置する

プラスチック製品

プラスチック製品は素材自体が丈夫ですが、溶剤による劣化や白化に注意が必要です。

【プラスチック製品に適したアイテムや除去方法】

  • プラスチック対応のシールはがしを使用して粘着剤を浮かせる
  • 消しゴムタイプで粘着跡を除去する

【プラスチック製品で避けたい成分・除去方法】

  • アセトン・シンナー系溶剤の使用
  • 高温での加熱(ドライヤーの当てすぎ)

素材別に万能な方法はない

シールはがしやシール跡除去は「どの素材にも同じ方法で対応できる作業」ではないことをあらかじめ理解しておきましょう。素材の特性に合わない成分や方法を選ぶと、汚れは落ちても素材自体を傷めてしまうおそれがあります。

業務現場でシールはがしを行う際は、次のことに注意しましょう。

  • 素材を確認する
  • 用途に合ったシールはがしを選ぶ
  • 無理に一度で終わらせようとしない
  • 溶剤を使用するときは目立たない部分でテストする

これらの基本を押さえることで、失敗や二度手間などのトラブルを防ぐことにつながります。

シールはがしを探す

ガムテープ・養生テープ跡が残った場合の対処法

ガムテープを引き出す女性

ガムテープ・養生テープ跡が残った場合の対処法として、次のような方法があります。

  • ドライヤーなどで軽く温める
  • テープで吸着する
  • 専用のはがし剤を使って粘着剤をやわらかくする

ガムテープ・養生テープ跡が残った場合、粘着剤をドライヤーの温風で温めてはがす方法があります。粘着テープに使用されているゴム系粘着剤は、温めると粘着力が弱まる性質を持っているためです。ただし、長時間温風をあてすぎると、素材を傷める可能性があるため注意しましょう。

また、残った粘着剤に別のガムテープや養生テープの粘着面を貼ったりはがしたりすることで、粘着跡を吸着して除去する方法も有効です。同じ粘着剤同士はくっつきやすい性質があるため、貼ったりはがしたりを繰り返すうちに、残った粘着剤を除去できる場合があります。

より確実に除去したい場合は、専用のはがし剤を使用する方法がおすすめです。専用のはがし剤は粘着成分を溶解・軟化させるため、効率よくテープ跡を落とすことができます。スプレータイプ、液体タイプ、ジェルタイプなど種類も豊富で、素材や用途に応じて使い分けられる点もメリットです。

素材を傷めないよう注意しながら、状況に合った方法を選びましょう。

シール跡が残らないようにはがすコツ

シール跡が残らないようにはがすには次の2つのコツを押さえておく必要があります。

まずシール・ラベルの端からゆっくりはがすことが大切です。無理に引っ張ると粘着剤が残りやすいですが、ゆっくりとはがしていくことで粘着剤が残りにくくなります。作業に時間を要しますが、もしも粘着剤が残っても被害を最小限に抑えられます。なお、この方法は粘着力が弱いシールをはがす際に特に有効です。

また、手軽にシールやラベルをきれいにはがしたいのであれば、専用のシールはがし剤の利用がおすすめです。専用のシールはがし剤を活用すれば、粘着剤を溶かしてくれるため簡単にシールやラベルをはがせます。ただし、溶剤が素材を傷める可能性があるため、製品選びには注意しましょう。

シールはがしを探す

シールはがしとシール跡除去についてよくある質問

「Q&A」のブロックと観葉植物

シールはがしとシール跡除去についてよくある質問について紹介します。

シールはがしの際はシールはがし剤を使用すればよいですか?

シールそのものをはがしたい場合や粘着力の強いシール・ラベルには、専用のシールはがし剤の活用がおすすめです。一方、シールをはがしたあとに残るシール跡(べたつき)を除去したい場合は、アルコールなどで対応できるケースもあります。

ただし、素材によって変色や劣化の原因になるため、使用前に素材との相性を必ず確認するようにしてください。

シールはがしを探す

シール跡が残らないようにはがすコツは?

シール跡が残らないようにするためには、一気にはがそうとしないことが大切です。シール跡を残さないように、ドライヤーなどで軽く温める、専用スプレーを使って粘着剤をやわらかくするなどで粘着剤を浮かせながら、段階的にゆっくりと丁寧にはがしていくようにしましょう。

どの素材にも使える「シールはがし」はありますか?

全ての素材に安全に使える万能なシールはがし剤はありません。例えば、ガラスや金属に使えても、木製家具やプラスチックには不向きな成分を含む製品もあります。

業務現場でシールはがし剤を選定する際は、まず使う場所や素材を確認しましょう。また、いきなり使いたい場所で実践するのではなく、目立たない箇所でシールはがしを試してから使用するとトラブル防止にもつながります。

まとめ

業務現場でシールはがしを行う際は、シールはがしとシール跡除去は「別物」であることを念頭において作業しましょう。また、シールはがし剤にはスプレーや消しゴム、液体などさまざまなタイプが存在します。それぞれ特徴や適した場所が異なるため、自社での使用環境に合った製品を選ぶことが大切です。

できるだけ簡単に跡を残さずシール・ラベルをはがしたい場合には、本記事を参考にシールはがし剤の活用を検討してみましょう。

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