更新日:2026年5月19日
フローリングの正しい掃除方法とは?汚れの原因や黒ずみの取り方も紹介

オフィスのフローリングをどのように掃除すればいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。この記事では、フローリングの種類別の掃除方法、適切な道具を解説します。汚れの原因、落ちにくい黒ずみの対処方法や、ワックスのかけ方、フローリング掃除のNG事項に触れているため、ぜひ参考にしてください。
フローリングの種類別掃除方法

フローリングには種類があり、それぞれ手入れの方法が異なります。傷みにつながることもありますので、種類ごとに取り扱い方を確認しながら適切な掃除を行うようにしましょう。
合板フローリング
合板は原木を薄くはぎ、乾燥させた上で、接着剤で貼り合わせた素材です。繊維の向きが直交するように貼るため、断面の模様が縞になります。
合板で作った基材の表面に天然木の化粧材を貼ったものが、合板フローリングです。複合フローリングとも呼ばれ、膨張や収縮が少ないため温度や湿度の変化に強いのが特徴です。
掃除は、毎日か2日に1回掃除機などを使って行います。
さらに、水拭きは1カ月に1回から数回が目安です。
無垢フローリング
無垢材は、天然木のみで作った木材です。無垢フローリングにはパインやヒノキ、オークなどが使われ、自然塗料で仕上げるため、天然木本来の手触りを残せる点が特徴です。時間が経つと風合いが変わる様子や、温もりや強い香りなども魅力と言えます。天然木ですので、季節によっては湿気を吸い、膨らむなど、変化のある素材です。そのため、合板フローリングに比べて傷や反りが発生しやすいというデメリットもあります。
また、無垢フローリングは種類によっては水拭きをしてはいけないことがあります。水拭きしてもいい材質かどうか、事前にチェックしましょう。お手入れは、年に1度、再塗装やワックスがけをします。
クッションフロアとの違い
クッションフロアはビニール系素材でできた床材で、木目調であってもフローリングとは異なります。踏んだときに柔らかく沈み込む感触があり、水に強いのが特徴です。
掃除方法は合板フローリングと同様で、水に比較的強いため扱いやすい素材です。ただし、傷がつきやすく、熱による変形にも注意が必要です。
フローリングの黒ずみ・汚れの原因

黒ずみ・汚れを引き起こす原因について、主なものに「人間の皮脂汚れ」「髪の毛」「ホコリ・食べカス」があります。それぞれの原因が引き起こす汚れの種類も違っています。特徴を詳しく解説しますので、汚れの防止や、汚れてしまった後の掃除方法を決める上で役立ててください。
人間の皮脂汚れ
まず、汚れの主な原因に、人間の皮脂の付着があります。人間が素足で歩いたり、手で触れたりすることで、汗や皮脂が付きます。ホコリなどが皮脂に付くことでさらなる汚れになります。皮脂汚れは時間が経つと酸化して、黒ずみになってしまいます。
黒ずみ汚れになってしまうと落としにくくなります。そうなる前に、早めの掃除が重要です。
髪の毛
毛も、フローリングにたまって困ることの多い汚れのひとつです。人間の髪の毛は、毎日100本程度も抜けると言われています。また、ペットの毛も同様に日々大量に抜けます。しばらく掃除しないでいると、髪の毛やペットの毛はどんどんたまり、ホコリと一体化して、かたまりになってしまいます。目につくだけではなく、毛の汚れにはダニやカビの繁殖の心配もあり衛生上の問題もありますので、小まめな掃除が必要です。
ホコリ・食べカス
ホコリや食べカスも、汚れの主な原因のひとつです。オフィス環境ではとりわけこれらが気になるという方も多いのではないでしょうか。
オフィスに訪れる人の服に付着した砂や土が持ち込まれることで、フローリングは汚れていきます。この砂がフローリングに傷をつける原因にもなるため、早めに取り除くことが重要です。また、気が付くとフローリングに細かいホコリがたまっていることがありますが、服や荷物などの布製品から出た繊維のクズや、皮脂などがその原因です。細かいホコリを放置すると、やがて綿ボコリになってしまいます。さらに、オフィスで食べカスを放置すると、黒ずみ汚れや変色にもつながります。
フローリングの掃除で準備する道具

フローリングの掃除には、さまざまな道具があります。ここでは3つの道具について、それぞれの利点や使い方を解説します。道具を適切に用いれば手軽に掃除ができますので、用途に応じて使い分けるようにしてください。
フローリングワイパー
フローリングワイパーは、柄を持ってヘッドを動かすことで簡単に掃除できます。多くの製品は柄が長く、立ったまま快適に掃除できるのが特徴です。フローリングワイパーには、ヘッド部分にドライシートやウェットシートを取りつけるタイプ、クロスを装着するタイプ、毛足の長いタイプなど、さまざまな種類があります。
ドライタイプとウェットタイプでどちらを使うかは、掃除する場所や目的によって判断しましょう。フローリングの表面に落ちているホコリを取り除く場合はドライタイプが有効です。一方、ウェットタイプは水拭きをする際に便利です。また、溝などのホコリを掃除する際には、毛の長いタイプが適しています。
シートタイプのワイパーは汚れたらすぐに交換できるため、手軽に使えます。クロスタイプの場合、クロスは外して洗えるので、繰り返し利用可能です。これらの特長から、フローリングワイパーは手軽な掃除道具としておすすめです。
床用クリーナー
月に1度を目安に、皮脂汚れが黒ずみになるのを防ぐために、床用クリーナーで掃除します。
床用クリーナーには、中性か、弱アルカリ性の洗剤を使います。強いアルカリ性は、表面加工をはがしてしまう可能性がありますので、希釈率には十分に注意します。なお、酸性の洗剤は木材が痛む可能性がありますので使いません。
掃除機
フローリングを掃除する上で、ゴミやホコリを吸引する掃除機は欠かせないアイテムです。コードレスや、ハンディタイプ、軽量タイプなどがあります。
基本的に、吸引力に優れたものを選びます。掃除機は手軽に利用できますが、力を入れすぎるとフローリングに傷がつくこともありますので、丁寧に動かすようにします。砂や石などが目立つ場合は、掃除機をかける前にほうきなどで除去しておくと、掃除機が壊れたり、フローリングに傷がついたりするのを防ぐことができます。
細かい隙間のゴミを掃除する際には、細口ノズルに付け替えると、効率よく吸引できて便利です。
通常のフローリングの掃除方法

通常の場合、手入れは以下の手順で行います。
- ドライシートをつけたフローリングワイパーでホコリを取る
- 微小なゴミは掃除機で吸い取る
- 水拭きし、最後に乾拭きする
それぞれについて詳しく解説します。
1.ドライシートをつけたフローリングワイパーでホコリを取る
まず、床にあるものをよけておき、掃除しやすくします。そして掃除機を使う前に、フローリングワイパーでホコリやゴミを取り除きます。先に掃除機を使うと、排気でホコリが舞い上がり、部屋中に散って、余計に汚れてしまう可能性があります。
フローリングワイパーでゴミを集める際は、ワイパーを遠くから自分の近くへ、というように動かすのがポイントです。
狭い場所のホコリを取るには隙間ブラシが有効です。隙間ブラシを使って、奥から前にブラッシングします。
2.微小なゴミは掃除機で吸い取る
フローリングワイパーでゴミを除去した後、掃除機をかけます。床の溝の線の上をゆっくりとかけるようにすると、効率よくゴミが取れます。
掃除機のヘッドは床にぴったりとつけ、床との隙間を空けないようにします。また、掃除機は体から離しすぎず、近すぎない距離にします。動かす範囲の目安は自分の背丈の半分ほどです。
隅や壁と床の境目など、普通のノズルでは吸いにくいところは細口ノズルを使うのも有効です。そのような掃除しにくい場所では、押してホコリやゴミを掻き出し、引いて吸い込むようにします。
3.水拭きし、最後に乾拭きする
水拭きは、オイル塗装のフローリングや無垢フローリングでは行うことができませんので注意が必要です。
合板フローリングなどの、水拭きができるフローリングでは、掃除機をかけた後、雑巾で水拭きします。木材は水に弱いため、このときも必ず雑巾をかたく絞るようにします。
水拭きは、部屋の奥からはじめ、手前に後退して行います。雑巾をコの字に動かし、それを左から右、下にずらして右から左と繰り返します。
落ちにくい汚れには中性洗剤を使います。台所用の中性洗剤を使う場合は、水で希釈します。
水拭きの後は、フローリングをしっかりと乾かしてください。
黒ずみが取れないときのフローリングの掃除方法

皮脂汚れや油汚れは、時間が経つと黒ずみになってしまいます。なかなか落ちない黒ずみは、洗剤を使い、根気よく雑巾で拭いていきます。
以下にその手順を解説します。
1.洗剤を水に入れて雑巾にひたす
まず、洗剤を溶かした水を作り、そこに雑巾をひたし、かたく絞ります。
洗剤には油汚れに効果があるものを使いますが、除菌や消臭効果がある製品も多いです。
皮脂汚れや油汚れは酸性ですので、洗剤には弱アルカリ性のものか中性のものを使います。食器用の中性洗剤や重曹が使用できます。
水よりもぬるま湯に食器用中性洗剤や重曹を混ぜると、汚れを落としやすくなります。
重曹を使うときには100倍程度に薄めることを目安にします。濃いものを使うと、床に白く残ってしまう恐れがあるので注意が必要です。
なお、掃除するときにはゴム手袋を装着すれば、手荒れを防げるのでおすすめです。
2.黒ずみの部分を雑巾で拭く
雑巾で黒ずみを取り除くには、根気よく拭くのがポイントです。
効果的なのは、右手に洗剤をつけた雑巾を、左手に水拭き用の雑巾を持ち、交互に拭いていくという方法です。傍に乾拭き用の雑巾を用意して、適宜利用します。
黒ずみがこびりついてしまっているときには、食器用洗剤などでは落とすのが難しくなりますので、床用クリーナーを汚れにつけて、雑巾で拭き取ります。
フローリングの黒ずみ掃除の注意点

フローリングを掃除する際、フローリングを傷めないために気をつけなければならないことがあります。
アルカリ性洗剤をフローリング掃除に使用しない
キッチンの床などの皮脂汚れは油汚れですので、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤が一般的に使用されます。
ただ、かけたワックスがはがれてしまう危険性があるので、フローリングにはアルカリ性洗剤はできるだけ避けて中性洗剤を使用するのをおすすめします。床用クリーナーなどで弱アルカリ性のものを使用することはありますが、使用法に十分注意してください。
特に、強いアルカリ性洗剤については使用を避けるべきです。
必ず乾拭きして水気を残さないようにする
フローリングは基本的に水分に弱い材質でできています。
そのため、フローリングの水拭きは、雑巾をかたく絞ってから行います。水拭きの後は、乾拭きをしてしっかり乾燥させ、水分を残さないようにします。
フローリングに跡になって残ってしまう恐れもあるので、水拭きはあまり頻繁に行いすぎないようにします。
また、ひびなどの原因になるので、フローリングにスチーム洗浄機は使ってはいけません。
フローリングの黒ずみの予防方法

フローリングの黒ずみは、一度こびりつくと落としにくくなるため、日頃の対策で予防することが重要です。皮脂やホコリ、水分などをそのままにしないことが、黒ずみを防ぐ最大のポイントです。
スリッパを履いて皮脂汚れを防ぐ
フローリングの黒ずみの大きな原因は、人の皮脂です。素足で歩くと、汗や皮脂が直接床に付着し、時間の経過とともに酸化して黒ずみに変化します。
また、スリッパ自体が汚れていると逆に汚れを広げてしまうため、定期的に洗濯や交換をしましょう。
水分・油はねはすぐに拭き取る
水や飲み物、油はねを放置すると、シミや黒ずみの原因になります。特にキッチン周りや給湯スペースは汚れが蓄積しやすい場所です。
水分を見つけたらすぐに拭き取り、最後に乾拭きで仕上げることで、フローリング内部への浸透を防げます。小さな水滴でも放置しない習慣が、黒ずみ予防につながります。
こまめな換気で湿気をためない
湿気は、カビの発生や黒ずみの進行を促進させます。特に梅雨時期や冬場の結露には注意が必要です。
窓を開けて空気の通り道をつくり、定期的に換気を行いましょう。湿度が高い場合は、除湿機やエアコンの除湿機能を活用すると効果的です。
フローリングにワックスがけは必要?

フローリングの黒ずみを防ぐためには、表面を保護することも有効です。その方法の一つがワックスがけです。
ワックスは床表面に保護膜をつくり、皮脂やホコリの浸透を防ぎます。半年に1回程度を目安に行うと、光沢を保ちながら黒ずみ対策ができるのです。
ただし、最近はワックス不要タイプのフローリングも増えています。これらの床材にワックスを塗ると、ムラや剥がれの原因になることがあるので注意が必要です。ワックスを使用する前に、必ずメーカーの仕様を確認しましょう。
また、ワックスを塗布する前は必ず床の汚れや黒ずみをしっかり落とします。汚れが残った状態で塗ると、そのまま汚れを閉じ込めてしまい、かえって見た目が悪化する場合があります。
フローリングの黒ずみ掃除に関するよくある質問

フローリングの黒ずみは落とし方を間違えると、かえって傷や変色の原因になることもあります。素材や汚れの状態によって対処法が異なるため、事前にしっかり理解しておくことが大切です。
フローリングの黒ずみが落ちないときはどうすればいい?
中性洗剤で落ちない場合は、床用の専用クリーナーを使用します。皮脂汚れが酸化している場合は、数回に分けて丁寧に拭き取ることが大切です。
それでも改善しない場合は、ワックスの剥離や再塗装が必要なケースもあります。無理に落とそうとせず、自力での対応が難しいと感じたら、専門業者への依頼も検討しましょう。
フローリングの黒ずみに重曹やセスキ炭酸ソーダは使える?
皮脂汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダが効果的です。ただし、どちらもアルカリ性のため、ワックスや塗装を傷める可能性があります。
使用する場合は必ず薄め、目立たない場所で試してから使いましょう。使用後は水拭きと乾拭きを行い、成分が残らないようにします。
無垢フローリングの黒ずみはどうやって掃除する?
無垢フローリングは水分や薬剤に弱いため、まずは乾拭きや中性洗剤を薄めたもので対応します。軽度の黒ずみであれば落とせることもありますが、染み込んでいる場合は表面を軽くサンドペーパーで削る方法もあります。
ただし、削りすぎると色ムラの原因になるため注意が必要です。強い洗剤は変色や劣化につながるため避けましょう。
まとめ
フローリングの黒ずみは、皮脂やホコリ、水分の蓄積によって発生します。黒ずみの落とし方を実践することも大切ですが、それ以上に重要なのは日頃の予防です。
掃除をする際は素材に合った方法を選び、中性洗剤を基本とした適切なケアを行うことで、黒ずみを最小限に抑えられます。水分を残さないこと、強い洗剤を使いすぎないことを意識し、定期的なメンテナンスを行いましょう。
正しいフローリングの黒ずみの掃除方法を身につけることで、床を長く美しく保てます。
<参考>
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