更新日:2025年1月30日
安全なカッターの刃の折り方とは?長持ちする替刃の選び方を紹介

使い始めのカッターは切れ味がよいのに、「使い続けるうちに切れ味が落ちて、切りにくくなってしまった…」という経験があると思います。
本記事では、カッターの刃を折るタイミングや安全に刃を折って切れ味を復活させるグッズや手順、また注意点を紹介します。
代表的なカッターの種類

一般的にカッターといえば、手軽で多目的に使える小型の切断工具です。紙や段ボールを切るなど簡単な事務作業で使用されます。ほかにもさまざまなカッターが販売されており、材質や用途にあわせて利用できます。ここでは代表的なカッターを紹介します。
カッターナイフ
一般的な事務作業などに使用するカッターがカッターナイフです。サイズは小型・中型・大型など切断するものに合わせて選べます。厚みのあるものや、少し固い素材を切るときは大型のカッターが便利です。
使用方法はどのサイズも同じですが、力を込めて使用する大型のカッターナイフは、刃が戻らないように固定できるものもあり、安全面も考慮されています。
ミシン目カッター

カッターの刃が丸形でギザギザの形状をしており。事務作業や軽作業で利用されます。紙やビニール、フィルムなどにミシン目を入れて、切り離せるようにできるのが特徴です。細かな切り取り線を入れることで、好きなサイズでメモを作ったり、ペーパークラフトの際に使用したりと、目的に合わせて使用されています。
プラスチックカッター

塩ビやアクリルなど、硬いプラスチック素材を切断するためのカッターで、Pカッター、アクリスカッターとも呼ばれます。特殊な形状をした刃先でカットしたい部分に筋入れをすれば、パキッと簡単にカットできます。力の加減によって、目印や折り目などを付けるなど、固い材質に筋入れをすることも可能です。通常のカッターナイフでは切るのが難しい、アクリル板、塩化ビニール板、ポリカーボネートなどのプラスチック素材を効率よく加工できます。
段ボールカッター

段ボールや、発泡スチロールなどの切断に適したカッターです。刃先に厚みがあるので、怪我のリスクが少なく、子どもの工作に用いられることもあります。のこぎりのように動かして使用するため、より力を込めやすいように、持ち手はフィットしたものを選ぶのがおすすめです。持ち手は真っ直ぐなものや曲がっているものなど、さまざまな形状があります。
アートナイフ(デザインナイフ)

ペンカッターとも呼ばれ、紙や小さな部品を切削するのに適しています。刃がしっかりと固定されているため、手工芸や模型工作など、細かく正確さを求められる作業の使用に最適です。
刃の見た目がカッターナイフと似ていますが、アートナイフの場合は刃の切れ味が悪くなったら、折らずに新しい刃と交換します。
ペンと同じように握って使うアートナイフは、長時間の使用でも疲れないよう、さまざまな形の持ち手が販売されており、カラー展開も豊富なのが特長です。
カッターの刃を折るタイミングの目安
カッターを使用していると、購入当初より切れ味が悪くなり、段々切りづらくなるものです。しかし、「まだ切れるから」と、刃を折るタイミングがわからずに、いつまでも使い続けてしまうこともあります。
刃を折る時期に決まりはありませんが、切れ味が悪くなったと感じたとききが刃を折るタイミングです。刃の切れ味が落ちた状態のまま使用すると、うまくカットできないだけでなく、腕や指などに余計な負担がかかり思わぬ怪我につながることもあります。切れにくいと感じたら、迷わず刃を折って切れ味を復活させましょう。
安全なカッターの刃の折り方
カッターの刃を折るときは、誤った方法では怪我につながるので注意が必要です。テーブルに刃を押し付けるなど、道具を使わずに刃を折ることも可能ですが、安全性が低くおすすめできません。
ここではカッターの刃を折るのが苦手な方も簡単で安全にカッターの刃を折る方法を紹介します。
刃折器を使ったカッターの刃の折り方
カッターの刃を折るのが苦手な人におすすめなのが、刃折器を使う方法です。専用の器具を使うので、折った刃が飛び散ることもなく、一番簡単で安全に刃を折ることができます。
刃折器にも種類がありますが、基本は次のような手順です。
- 刃折器の溝にカッターの刃を差し込む
カッターの刃を折りたい線まで出します。基本折線1本分ずつ折って使用するので、折線1本分が本体から出るように調整します。 - 刃の折線を基準に山折りをする
カッターの側面に彫られている折線が、ちょうど溝から出るように刃の位置を調整し、刃折器を固定します。刃の折線を基準にして山折りで折ります。
刃折器があれば簡単に刃は折れます。折った刃は刃折器の中に格納されるため、安全面からも使い勝手がよいです。場所をとらないデザインのものもあるので、カッターの刃を安全に折りたい人には、刃折器がおすすめです。
ペンチを使ったカッターの刃の折り方
ペンチを使えば、比較的安全にカッターの刃を折れます。手間もかからず素早く折ることができるため、手元にペンチがあれば試してみたい方法です。
ペンチを使った折り方は以下を参考にしてください。
- カッターの刃を本体から出す
刃を折るときは必ず折りたい刃だけ出します。 - カッター本体を裏返し、ペンチで刃をつかんで折る
折り目をよく確認しながら、折り目に沿ってペンチで刃を挟みます。 - 両手で本体とペンチをしっかりと持ち、押し込むように折る
下に向かって折り目を開くように押し込み、ポキッと折ります。
折った後の刃の処理に注意してください。
キャップの溝を使ったカッターの刃の折り方

カッターの中には、後ろのキャップ部分に、刃を折るための溝が付いているものがあります。刃折器やペンチがない場合でも、溝付きのキャップがあれば刃を折ることは可能です。
- カッターの刃を本体から出す
刃を折るときは、必ず折りたい刃だけ出します。 - カッター本体の後ろにあるキャップをはずし、溝に刃を入れる
キャップの溝と折線の向きがそろうように、注意して刃をはめ込みます。 - カッター本体を裏返し、押し込むように折る
下に向かって折り目を開くように押し込み、ポキッと折ります。
キャップを使うときは、折れた刃が飛びやすいので、周りの安全に配慮してください。折った後の刃の処理に注意しましょう。
カッターの刃を折るときの注意点

カッターの刃の安全な折り方を、パターン別に紹介しましたが、それぞれ共通した注意点があります。安全に刃を折るため、必ず読んで意識してください。
折線1本分だけ刃を出す
刃折器やペンチ、キャップどの方法でも、刃は折線1本分だけ本体から出します。刃を長く出してしまうと、カットしたい刃以外のところで折れてしまい、刃が飛び散る可能性があり大変危険です。折りたい刃だけ出しましょう。
安全に配慮する
刃を折るときは、必ず周りの安全に配慮してください。折った刃が飛んでしまう場合があり危険です。刃折器の場合には折れた刃は格納されるため、刃が飛ぶリスクは抑えられますが、ペンチやキャップの場合は、刃が飛びやすく危険があるため、より注意が必要です。
スリットの向きに合わせて折る
刃を折るときは、刃に入っている斜めのスリット(折線)の向きに合わせて、折ることを意識しましょう。スリットの裏側から力を加えて、スリットが山折りになるように折ることも、忘れないでください。
スリットを無視して真っ直ぐに折ったり、スリット側から力を加えて谷折りしたりすると、うまく折れず断面がガタガタになります。見た目が悪いだけでなく、切れ味が悪く、また指などを怪我する原因になります。スリットの向きと山折りには注意を払いましょう。失敗してしまった場合は、もう1本分折ると切れ味よく安全に使用できます。
カッターの替刃の選び方
カッターの刃にはJISなどの規格はありませんが、より多くの人が使いやすいよう、各メーカーが刃のサイズをあわせて販売しています。そのため一般的には、「S刃」と「L刃」のどちらかの場合が多いです。サイズが合えば互換性の心配はありませんが、合ったものを使いたい場合は、カッターと同じメーカーの替刃を選びましょう。
まとめ
生活や仕事などさまざまなシーンで活躍するカッターは、使用する機会が多いほど、切れ味は早く悪くなっていきます。切りにくくなったと感じたときが刃を折るタイミングです。刃折器やペンチ、キャップなどを使って安全に折ることが大切です。切れ味を保つため、適切な手入れを欠かさず行いましょう。
カッターの人気売れ筋ランキング

販売価格(税抜き)
¥91~

販売価格(税抜き)
¥565~

販売価格(税抜き)
¥277~





