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更新日:2025年5月15日

面取りとは?種類・方法・メリット・必要な工具などを紹介

面取り加工の作業イメージ
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面取り加工は、製品の安全性や精度を向上させるために必要不可欠な技術です。特に製品を選ぶときには、正確に面取りされた製品を選ぶことが、品質や安全性を守るために非常に重要です。この記事では、面取りの代表的な種類や加工方法、目的などについて詳しく解説し、必要な工具も紹介します。

面取りとは?

面取りとは、材料の角を削って滑らかな仕上がりにする加工方法です。角を斜めにカットしたり丸みを持たせたりすることで、安全性が高まり、耐久性も向上します。この技術は木材、ガラス、セラミックなど幅広い素材に適用可能で、図面に基づいて削る量を細かく指定することもできます。

例えば、家電製品や家具の角には、触れたときに怪我を防ぐために滑らかなエッジ処理が施されています。その一環として面取りを行うことで、衝撃を受けた際のダメージを軽減し、製品の耐久性を向上させることができます。単に見た目を整えるだけでなく、構造的な強度を補強し、破損を防ぐ役割も果たすため、幅広い分野で活用されている重要な加工技術です。

面取りの種類

面取りの種類

面取りには、製品の用途や仕上がりの要求に応じて、さまざまな手法があります。以下に、その具体的な種類を紹介します。

C面取り

C面取りとは、角を45度に削って斜めの面を作り上げる技術です。一般的に「面取り」というと、このC面取りを指すことが多く、図面では「C」の後に続く数値で削る量を指定します。例えば「C0.5」と記載されていれば、45度の角度で0.5mmを削るという意味になります。

この加工を施すことで、角の鋭さが和らぎ、作業者が怪我をするリスクを低減するほか、部品同士の組みつけがしやすくなり、仕上がりの精度も向上します。さらに、C面取りを均一に施すことで、見た目の美しさを高めることも可能です。なお、「C」は英語の「Chamfering(面取り)」の頭文字に由来しており、一般的には斜めに削る面取り加工全般を指します。製品の品質を左右する重要な工程のひとつであり、機械加工や金属加工の分野では欠かせない技術です。

R面取り

素材の角を丸く削るR面取りは、「ラウンド加工」や「R加工」とも呼ばれる加工方法です。図面では「R」の後に続く数値で丸める半径を示し、「R5」であれば半径5mmの丸みをつけることを意味します。この加工によって角が滑らかになり、安全性やデザイン性を高められます。特に、触れる機会の多い製品では、使い心地の向上も期待できます。

R面取りの大きな目的は、安全性の向上です。怪我を防ぐために鋭角を取り除き、安心して使用できる形状に仕上げます。例えば、スマートフォンの四隅に施されたR面取りは、持ちやすさを高め、手に馴染むデザインを実現します。また、家具や木材製品にも広く使われており、仕上がりの美しさだけでなく、快適な触感を生み出します。

ただし、C面取りに比べると加工に時間と手間がかかるため、コストが高くなる傾向です。それでも、見た目の優雅さや使い勝手の良さを重視する製品では、R面取りが積極的に採用されています。

糸面取り

素材の角をほんの少し削ることで仕上げる加工技術が糸面取りです。見た目にはほとんど変化が分からないほどの微細な処理を行います。主にヤスリやサンダーを使い、0.1~0.3mm程度削るのが一般的で、切削後に生じるバリやカエリを除去する目的で施されます。削る量が少ないため、加工時間が短く、コストを抑えられることがメリットです。

設計図面では「バリなきこと」と指示され、特別な機械を使わずに手作業でも対応しやすい点が利点です。しかし、エッジを大きく丸めるわけではないため、安全性の向上という点では効果が限定的です。特に、手が触れる部分や強度が求められる部品では、角を滑らかに整えるために、C面取りやR面取りが選ばれることもあります。

それでも、部品同士の精密な組み立てを妨げず、最低限のバリ取りが求められる場合には、糸面取りが最適な選択肢です。加工の手間を抑えつつ、仕上がりの品質を向上させる手法として、幅広い分野で活用されています。

面取りを行う目的

面取りは、製品の仕上がりを向上させる上で欠かせない加工のひとつです。ここでは、面取りが果たす主な役割について詳しく解説します。

安全性を向上できる

面取り加工された家具のイメージ

面取り加工は、製品の安全性を高めるために重要な工程です。鋭利な角やバリを取り除くことで、使用時に手や肌を傷つけるリスクを減らし、触り心地を良くします。特に、バリや鋭い角は素手で触れると怪我の原因になるため、適切な面取りを施すことが重要です。

面取りの方法や程度は、製品の用途や使用環境に応じて調整されます。例えば、手に触れる程度の部品であれば軽く丸みをつけるだけで十分ですが、顔や口もとに触れる可能性がある製品や子ども向けの商品では、より大きな面取りを施し、安全性を高める必要があります。

また、面取り加工はエンドユーザーの安全だけでなく、製造や組み立てを行う作業者の負担軽減にも貢献するのが特徴です。バリや鋭角が残っていると作業中に怪我をする恐れがありますが、これを適切に処理しておくことで作業環境の安全性を保てます。さらに、均一で丁寧な面取りは、製品の外観や仕上がりの品質に影響を与え、見た目の美しさと使いやすさを兼ね備えた製品づくりにおいて重要な役割を果たします。

組み立てやすくなる

面取りは、製品を正確に組み立てるために欠かせない加工技術です。特に、加工穴やネジ穴に施すことで、部品の位置ズレを防ぎ、組み立て精度を高めます。例えば、丸棒を穴に通す際にわずかに寸法がずれていても、面取りがあることでスムーズに挿入でき、引っかかる心配がありません。さらに、面取り部分は部品同士の位置を整えるガイドの役割も果たし、結果的に組み立て全体の精度向上につながります。

さらに、ネジとネジ穴を組み合わせる際にも、先端に面取りが施されていると、ネジがスムーズに入り、組み立て作業を迅速かつ確実に行えます。一方で、バリが残っていると部品同士が干渉し、スムーズに組み合わさらず、作業効率が低下してしまいます。適切な面取りを施すことで、組み立ての品質が向上し、作業時間の短縮が可能です。

このように、面取りは組み立て作業の効率を高め、製品の品質向上に大きく貢献します。

不具合を防げる

面取りは、製品の不具合を事前に防ぐために重要な工程です。機械製品において、バリや鋭利な箇所が残っていると、それが原因でトラブルが発生することがあります。例えば、鋭利な箇所が部品と接触した際に傷をつけたり、バリが製品の強度に悪影響を及ぼすといった問題が生じたりすることがあります。

また、切削加工やプレス加工後にエッジが盛り上がることがあり、これが原因で部品の嵌合がうまくいかなかったり、組み立て中に部品が破損したりすることも想定されます。こうした問題を回避するために、面取りは非常に重要です。特に鋭い角は傷がつきやすく、破損すると可動部に巻き込まれて故障の原因になります。面取りを施せば、こうしたリスクを未然に防げます。

面取りは、使用者の安全を守るだけでなく、製品の性能を保護し、トラブルを防ぐために欠かせない工程です。例えば、コピー機の部品にバリが残っていると、紙詰まりを引き起こしやすくなります。このような不具合を回避するためにも、面取りは製品設計において重要な役割を果たします。

面取りの方法

面取りにはいくつかの方法があり、それぞれの目的や用途に応じて適切な手法を選ぶことが大切です。代表的な面取りの方法をいくつかご紹介します。

旋盤加工

旋盤加工は、素材を回転させながら刃物で切削する技術で、特に円筒形の素材に最適です。この方法により、表面を均一に仕上げられます。旋盤加工では、面取りの種類に応じて適切な刃物を使い分け、例えばC面取りには45度の角度を持つバイト、R面取りには丸みをつけるための専用バイトを使用します。

旋盤加工は、端面や穴の周囲、溝の縁など、さまざまな部分に面取りを施すために活用されています。見た目を整えるだけでなく、製品の精度や耐久性を向上させる重要な工程です。仕上がりの品質は、刃物の選定や操作の精度に大きく影響されるため、高度な技術が求められます。

フライス加工

フライス加工は、回転する刃物(フライスカッター)を回転軸に取り付け、固定した素材を移動させながら削る加工方法です。この方法により、精密な形状や寸法に仕上げることができます。面取り加工では、C面取りには面取りカッターやアングルカッター、R面取りにはRエンドミルやボールエンドミルなど、適切な工具を使用します。特に、平面やエッジ部分の直線的な面取り加工に適しています。

例えば、面取りカッターは刃先が斜めに設計されており、正確でシャープなエッジを作り出します。一方、Rカッターは刃先が丸みを帯びており、滑らかなカーブをつくることが可能です。フライス加工による面取りは、平面素材を仕上げる際に広く活用され、製造工程で欠かせない技術となっています。

ドリル加工

ドリル加工による面取りは、穴の周囲に残ったバリを取り除き、滑らかな仕上がりにするために行います。通常は90度の面取りカッターを使用しますが、センタードリルを活用する方法もあります。穴径より少し大きいドリルを使うことで、迅速に面取りを完了させ、作業時間を短縮することが可能です。

この方法は、主にバリ取りを目的としており、穴のエッジを整えるのに非常に効果的です。センタードリルを使用することで、精度の高い面取りが可能となり、精密な作業を必要とする場面でも役立ちます。

ヤスリ・サンダーによる手作業

手作業での面取りでは、主にヤスリやサンダーが使用されます。特に糸面取りやバリ取りに適しており、高精度を要求されない場所でよく利用されます。手工具としてはヤスリが、電動工具ではハンドグラインダーやベルトサンダーが使われ、これらを駆使することで、バリや鋭利なエッジを簡単に取り除くことが可能です。

さらに、スクレーパーやロータリーバーなどを活用する方法もあります。手作業による面取りは作業者の技術に依存する部分があるものの、特別な設備がなくてもすぐに実施できる点が大きな魅力です。そのため、微細な仕上げや調整が必要な場面でも重宝されています。

<参考>

電動サンダーとは?種類や選び方、使い方、グラインダーとの違いも解説

<参考>

サンドペーパーとは?番手の意味や種類、選び方、使い方、キレイに仕上げるコツを解説

面取りに必要な工具

面取りを行う際には、加工方法に適した工具を選ぶことが非常に重要です。以下では、各用途に応じた代表的な工具をご紹介します。

面取りカッター

面取りカッターは、旋盤や電動ドライバーに取り付けて使用する工具で、加工物のエッジを滑らかに整える役割を果たします。鋭角を取り除くことで、怪我のリスクを減らし、製品が破損しにくくなります。また、ドリル穴周りに残るバリやカエリの除去、ネジ頭が飛び出さないようにする皿もみ加工にも活用可能です。

面取りカッターには鋼、ハイス鋼、超硬チップなど、さまざまな材質があります。例えば、鋼製は木材加工に適しており、ハイス鋼はアルミや薄い鉄板に、超硬チップは耐熱性が高いため、加工の際に高熱を発する素材の加工に向いています。カッターの角度も用途にあわせて選ぶ必要があり、対象となる素材や形状に最適なものを選ぶことが重要です。面取りカッターは、幅広い素材や形状に対応可能で、さまざまな加工現場で非常に便利に使える工具です。

面取りカッターを探す

カウンターシンク

カウンターシンクは、先端がきのこ型になった切削工具で、面取りやバリ取りに適しています。特に、ネジの頭を引っ込ませる皿ザグリ加工や、穴の縁にできるバリやカエリの除去に便利です。この工具は、ボール盤、旋盤、フライス盤、ターニングセンタなどの工作機械に取り付けて使用するほか、手作業用にハンドルを取り付けて使うこともできます。

カウンターシンクは比較的手頃な価格で入手でき、面取り作業を簡単に行える点が大きな利点です。また、似た工具としてリーディングドリルがあります。リーディングドリルは先端が鋭く、穴あけと面取りを同時に行えるため、効率的に作業を進められます。

カウンターシンクには、先端角度、外径、刃数、材質などにバリエーションがあり、用途に応じて選ぶことが大切です。適切なカウンターシンクを使うことで、より精度が高く、スムーズに面取り作業を行えます。

カウンターシンクを探す

外径面取り

外径面取り用工具は、パイプや丸棒の外周に残ったバリを効率的に除去し、滑らかに仕上げるための専用ツールです。手動タイプと電動タイプがあり、回転する刃を使って素早く面取りを行うのが特徴です。

この工具を使用することで、製品の仕上がりがより美しくなり、組み立て作業をスムーズに進行できます。その結果、全体の品質向上に大きく貢献します。外径面取り用工具は、精度が求められる加工現場で特に重宝されるアイテムです。

外径面取りを探す

まとめ

素材の角を丸く削る面取りは、安全性や耐久性を高めるための重要な技術です。C面取りやR面取りなど、製品の用途や特性にあわせたさまざまな方法があり、これらを適切に選ぶことで、仕上がりのクオリティが向上します。作業を効率よく進めるためには、状況に応じた適切な工具を選びましょう。

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