更新日:2024年12月26日
冬の風邪予防に最適!衛生対策と必須アイテムをご紹介

感染症が流行りやすい冬の時期は、風邪をひきやすい方も多く、従業員一人一人とオフィスでの予防対策が重要になります。そこで本記事では、職場でできる、風邪から身を守るための対策方法やおすすめの風邪予防アイテムを紹介します。
風邪をひく原因は?
風邪とは、鼻やのどなどの粘膜に微生物が感染して起こる急性炎症のことです。この微生物の約90%はウイルスで、風邪の原因となるウイルスは200種類以上あると言われています。しかも、同じウイルスでも型が変異するものもあり、仮にあるウイルスに免疫ができても次に同じウイルスに感染する可能性は低く、完全に防ぐのは困難です。
風邪は季節の変わり目である春から夏、秋から冬にかけて流行しやすい傾向があります。しかし、冬の時期もウイルスが好む低温で乾燥した環境で、人間の体も寒さで免疫力が下がるため、流行しやすく、意識的に風邪対策を講じることが重要です。
風邪の主な症状は、のどの痛み、くしゃみやせき、鼻水・鼻づまり、発熱、倦怠感などで、比較的ゆっくりと発症するのが特徴です。また、症状が悪化すると中耳炎や副鼻腔炎、肺炎などの合併症を引き起こすため、注意が必要です。
風邪を予防する方法・おすすめの衛生対策

風邪の主な感染経路は、接触感染と飛沫感染です。そのため、風邪予防には手洗いやうがいなどの予防対策を講じることが有効です。また、風邪をひきにくい体を作るために、規則正しい生活を心がけ、免疫力や体力を高めることも重要です。
睡眠を十分にとる
睡眠不足による疲労やストレスがたまると免疫力の低下を引き起こし、風邪をひきやすくなります。免疫力を高めるためにも十分な睡眠を心がけましょう。また、睡眠は「時間」だけでなく「質」も重要です。質のよい睡眠をとるために、就寝前の習慣や環境を整えましょう。例えば、寝る前にアルコールやカフェイン、スマートフォンを控える、アロマをたいてリラックスする、照明を昼光色からオレンジ色の電球色に変えるなどすると、質の高い睡眠が期待できます。
手洗い・うがいをしっかりする
ドアノブや電車のつり革などには、ウイルスが付着している可能性があります。そのため、外出後はハンドソープを使った十分な手洗いを心がけましょう。また、うがいも風邪予防に欠かせません。外出後だけでなく、冬場はのどや空気が乾燥しやすいため、頻繁にうがいをすることで口内細菌を減らせます。
適度な運動を習慣にする
適度な運動は免疫力や体力を高めるため、風邪予防につながります。おすすめはウォーキングやストレッチ、ヨガなど、無理のない範囲で続けられる運動です。逆に過度な運動は免疫力低下を招くストレスがたまるため、注意が必要です。運動習慣のない方は、できる限り階段を使う、ラジオ体操をする、軽い散歩をする、など毎日の生活に有酸素運動をとり入れることからはじめましょう。
定期的に換気する
十分な換気をして新鮮な外気をとり入れることは、室内での飛沫感染を防ぎ、室内に漂うウイルスの数を少なくするため、風邪予防に有効です。厚生労働省の資料※によると、多数の人が利用する商業施設などで換気する際は、対角線上の2つの窓を開け、窓がひとつしかない場合にはドアを開いて1時間ごとに2回以上の換気を定期的に行います。
窓が十分に開けられない場合は、空気清浄機や空気調和設備などを使用して連続的に換気を行うことが大切です。特に冬場の換気は室温の低下による健康被害を防ぐために、暖房器具を使用しながら定期的に換気を行いましょう。
参照:厚生労働省「「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法」
参照:厚生労働省「冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法」
風邪を予防するための必須アイテム

オフィスで風邪予防に取り組むなら、以下のアイテムを用意し、適切に使用することが重要です。
マスク
風邪は、ウイルス感染者のくしゃみやせきを吸い込むことで感染する可能性があります。そのため、マスクの着用は、ウイルスが口や鼻から体内に侵入するのを防げ、風邪予防につながります。また、マスクを使うことで、呼気に含まれる湿気が口や鼻を乾燥から守る効果も期待できます。
使用したマスクの表面には、ウイルスが付着している可能性が高いため、表面には触れないように注意しましょう。オフィスで使用済みマスクを捨てる際は、感染を防ぐためにビニール袋に入れて口を閉じてから捨てください。
<参考>
水
体内が乾燥すると粘膜からウイルスが侵入しやすくなり、風邪をひく可能性が高くなります。したがって、起床時や就寝前はもちろんのこと、日中も積極的な水分補給を心がけましょう。摂取する水の量は1日1.5〜2Lほどが適切とされており、1〜2時間ごとにコップ1杯ずつ小まめに飲むことが大切です。ただし、冬場は冷たい水を飲むと体が冷えるため、常温または温かい水を飲むようにしましょう。
加湿器
空気が乾燥すると気道粘膜のバリア機能が低下し、ウイルスの感染リスクが高まります。特にオフィスは季節を問わず乾燥しており、加湿器を使って室内を適切な湿度(50~60%)にキープすることが重要です。
オフィスで使う場合には、オフィス全体の湿度を上げるためにフロアの広さに合わせた大容量加湿器や業務用加湿器がおすすめです。ただし、設置が難しい場合やテレワーク用であれば、設置しやすい普通の加湿器や卓上用加湿器を使って、口や鼻などの乾燥対策を行いましょう。
<参考>
アルコール消毒
オフィスで風邪が広がるのを防ぐためには、アルコール消毒(手指消毒剤)を導入するのも効果的です。感染症はウイルスや細菌に接触して広がるケースが多く、小まめに手をアルコール消毒することで感染拡大を防げます。オフィスに設置する際は、従業員用エントランスやオフィスのデスク周り、トイレ、カフェエリア、複合機近くなど、人が集まりやすい箇所に複数設置し、来訪者にもアルコール消毒をお願いするようにしましょう。
風邪予防に最適な栄養素・食事
風邪に負けないように免疫力を維持するためには、バランスのとれた食事を心がけることも大切です。また、免疫細胞を作るために欠かせない「タンパク質」、鼻や口の粘膜を強くする「ビタミンA」、免疫力の低下を防ぐ「ビタミンE」など、風邪予防に効果があるとされる栄養素を積極的に食事にとり入れるのもおすすめです。
具体的には、タンパク質が豊富な肉類や魚類、豆類、ビタミンAの含有量が多いニンジンやホウレンソウ、小松菜などの緑黄色野菜、ビタミンEが豊富に含まれる卵、アーモンド、かぼちゃなどを積極的にとり入れましょう。
通常の食事では十分な摂取量を確保するのが難しい場合や効率よく栄養を補いたい方は、栄養補助食品がおすすめです。栄養補助食品にはサプリメントやゼリー、ドリンクなどさまざまな種類があり、自宅やオフィス、外出先でも必要な栄養素を手軽に摂取できます。
まとめ
風邪の原因となるウイルスは種類が多く、完全に防ぐことは困難です。しかし、十分な睡眠や手洗い・うがい、適切な運動などで風邪予防はできます。また、オフィスではマスクの着用や加湿器の使用、アルコール消毒液の設置などで風邪対策が可能です。ぜひ、この機会にアスクルで風邪予防に有効なアイテムをそろえ、従業員の健康維持に努めましょう。
<参考>


