更新日:2024年10月31日
テープの種類とそれぞれの特徴

「テープ」といえばセロハンテープやガムテープをイメージする方が多いかもしれませんが、実はそれ以外にもさまざまな種類があります。同じテープでも特徴が異なるため、使用する際には用途に適した物を選ぶことが大切です。業務に用いるテープ選びで悩んでいる方は、この記事で紹介するテープの種類と特徴を参考にしてみてください。
養生テープ
主な特徴
- 手で切りやすい
- 仮止め用の粘着剤を使用しているため、貼ってはがしやすい・壁や床の保護目的で使用されることが多い
養生テープは主に塗装エリアや工事現場、引越し現場などで用いられるテープです。例えば塗装エリアでは、塗料が飛び散るのを防いだり、色の塗り分けをしたりするための「マスキング(シーリング)」を目的に使用するケースが見られます。工事現場や引越し現場の場合は、物を運ぶ際に床や壁を傷つけないように保護するのが主な目的です。
特徴のひとつは「手で切りやすい」ことです。手で簡単に切れるため、ハサミやカッターなどの道具を使う手間がかかりません。また、使用後にはがすことを想定して作られているおかげで、はがした跡がほとんど残らないのも特徴です。
養生テープには豊かなカラーバリエーションがありますが、掲示物の貼り付けや目印を付ける目的で使用する場合は、下の文字や模様が隠れない透明のものが便利です。アスクルでは珍しい高透明の養生テープを販売しているため、注意書きやお知らせを掲示する際にはぜひ活用してみてください。
養生テープの使い方や、ほかのテープとの違いは以下の記事で詳しく解説しています。粘着力、幅、素材、色・柄、性能の5つの観点から、おすすめの選び方も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
シーリングテープ
主な特徴
- 粘着力が強い
- 水道管や空気管の補修などに用いられる
シーリングテープ(シールテープ)は、水道管や空気管といった液体・気体が通る箇所の補修に用いられるテープです。粘着力が強いため、鉄やアルミなどの金属パイプのほか、プラスチックパイプにも使用できます。中には耐水性や耐熱性に優れた商品もあり、漏水・漏気・漏油を防止できます。
マスキングテープ
主な特徴
- 粘着力が弱いため貼り直しがしやすい
- 素材は和紙やクレープ紙、フィルムなど
マスキングテープは塗装エリアや工作など、幅広い場面や用途で使われる養生テープの一種です。用途に応じた商品が作られており、一般的に水色はシーリング用、白色は建物塗装用、黄色は自動車塗装用に使われています。粘着力が弱い反面、使用後も貼り直しできます。また、工作やデコレーションにも使えます。
OPPテープ
主な特徴
- 段ボールなどの封緘に適した粘着力
OPPテープは「透明なガムテープ」とも呼ばれる商品です。オリエンテッドポリプロピレン(OPP)フィルムという素材で作られており、強力な粘着力と高い耐水性を特徴としています。主な用途は、製品の包装や梱包、結束です。似たような特徴を持つクラフトテープや布テープとの差別化点として、OPPテープは透明であることが挙げられます。ダンボールや袋に印刷された文字・イラストを隠すことなく梱包したいときに便利です。その他、「重ね貼りができる」「テープの上から文字が書ける」といったメリットもあります。
クラフトテープ
主な特徴
- 手で簡単に切れる
- 一定の耐水性がある
布テープとひとまとめにして「ガムテープ」と呼ばれがちですが、正式名称はクラフトテープです。破れにくく強度が高いクラフト紙で作られており、主にダンボールの梱包で用いられています。多くの商品には表面に薄いプラスチックフィルムがラミネート加工されているため、紙でできたテープでありながら一定の耐水性も備えています。
布テープ
主な特徴
- クラフトテープよりも粘着力が強い
- 布目に沿って、手でまっすぐ簡単に切れる
- 耐久性に優れる
クラフトテープは紙で作られていますが、布テープの場合はスフモスと呼ばれる布でできています。クラフトテープに比べて粘着力が強く、耐久性に優れているため、重量物の梱包やデコボコした面への貼り付けに便利です。幅広い用途で役立つテープですが、粘着剤の耐熱性はそれほど高くありません。
クロステープ
主な特徴
- 養生テープより粘着力が強く、布テープより強度が弱い
- 茶色と半透明が主流
- 軽量で引き出しやすい
ポリエチレンやポリエステルなど、ペットボトルにも用いられる化学繊維を糸状にして作られているのがクロステープです。引越し現場や塗装エリアでの仮止め・固定のほか、梱包、結束など幅広い用途で使われています。養生テープより粘着力が強く、布テープより強度が弱いのがクロステープの特性です。
布テープとの使い分け方としては、重量物やデコボコした面には布テープ、作業効率を高めたいときにはクロステープを用いるのが適しています。強度では布テープに劣るものの、軽量で引き出しやすいメリットがあるため、すばやく作業を進めたいときにはクロステープが便利です。
セロハンテープ
主な特徴
- 軽包装や仮止めに便利
セロハンテープは、セロファンと呼ばれるプラスチックフィルムで作られているテープです。透明で扱いやすく、包装や紙を一時的につなぎとめておく用途で用いられます。扱いやすいため工作や仮止めには便利です。
両面テープ
主な特徴
- 両面に粘着剤が塗り付けられている
- 紙以外に、プラスチックやゴムを接着できる商品もある
- 素材同士をくっつけたいときに便利
不織布や布を素材とし、両面に粘着剤を塗り付けた物を両面テープと呼びます。包装や紙はもちろんのこと、中にはプラスチックやゴム、金属などを接着できる商品もあります。こうした素材同士をくっつけたいときに活躍するのが両面テープです。
ビニールテープ
主な特徴
- 高い絶縁性を持つ
- 電線や配線の絶縁修理、固定などに用いられる
ビニールテープは、高い絶縁性を持つテープです。ポリ塩化ビニルと呼ばれる絶縁性に優れた素材で作られているおかげで電気を通さないため、電線や配線の絶縁修理・固定などに用いられています。黒色、白色、青色、赤色、緑色、透明などのカラーバリエーションがあります。
ダクトテープ
主な特徴
- 両面布テープ以上に粘着力に優れている
- 主に建築現場で使用される
ダクトテープは、主に建築現場で修理や防水を目的に使用されるテープです。布テープ(ガムテープ)と同様に布でできたテープですが、ダクトテープの方がより粘着力に優れています。重ね貼りやデコボコした面にも適しているため、物をしっかりと固定したいときに便利です。
まとめ
テープにはセロハンテープや布テープ以外にも、養生テープやシーリングテープ、マスキングテープ、クラフトテープなどさまざまな種類があります。例えば養生テープは、手で簡単に切れるうえ、貼った後にはがしやすいという特徴があります。種類によって粘着力や耐水性などに違いがあるため、用途に合ったテープを選ぶことが大切です。
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