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更新日:2025年1月30日

ドライブレコーダーを自分で取り付けるには?わかりやすく紹介

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ドライブレコーダーは、事故や煽り運転などトラブル時の証拠映像を残す重要な装備です。しかし、「どんなものを購入したらよいか」「購入したものの取り付け方がわからない」という方が多いようです。そこで本記事では、ドライブレコーダーの種類や自力で取り付ける手順を紹介します。

ドライブレコーダーの種類

ドライブレコーダーは、大きく4種類に分類されます。

それぞれの特長を把握し、目的に合っているのはどのタイプかを考えてみましょう。

前後2カメラタイプ

前後2カメラタイプは、名前の通り前方と後方を撮影できるカメラです。前方を撮影するフロントカメラ、後方を撮影するリアカメラ、2つのカメラで自動車の前後の様子を記録できるのが特長です。

事故や煽り運転などのトラブルは、必ずしも前方から来るわけではありません。後ろからもぶつけられたり煽られたりする恐れがあります。このようなときに前後両方の記録が残っていれば、有利な証拠になるかもしれません。

ただし、側面は撮影できないため、横から衝突された場合は上手に記録が残らない場合があります。また、フロントカメラとリアカメラをケーブルでつなぐ必要があり、配線の処理に手間がかかります。

フロントカメラタイプ

フロントカメラタイプは、前方を撮影するカメラのみのシンプルな仕組みです。カメラとディスプレイが本体と一体化しているものが多く、配線も単純なので手軽に取り付けられます。また、ほかのタイプと比較して価格が安い製品が多いのも魅力です。

ただし、前方の様子しか記録できないため、自動車の横や後ろでトラブルが起きた場合の記録が残せません。

360°カメラタイプ

360°カメラタイプは、自動車の前方・後方はもちろん側面や車内まで、全ての方向の記録を残せるのが特長です。幅寄せや、追突されるといったトラブルの際に周辺の状況を細かく記録できるメリットがあります。

しかし、機能性が高い分、価格も高いのがネックです。また、製品によっては画質が荒かったり映像が歪んだりすることがあります。さらにカメラからリアウインドウまで距離があるため、後方車のナンバープレートが見えづらい点がデメリットとして挙げられます。

ルームミラー型

ルームミラー型は、デジタルルームミラーに録画機能を持たせているのが特長です。デジタルルームミラーとは、鏡面部分がディスプレイになっており、リアカメラで撮影した映像をリアルタイムで映し出せるルームミラーのことです。

もともと設置されていたルームミラーに被せる、あるいは入れ替えで取り付けるので邪魔になりません。また、後部座席に人が座っていたり周囲が暗かったりする場合にも映像がはっきり見えるなど、さまざまなメリットがあります。

ただし、ルームミラーの角度を調整すると、カメラの映像の見え方も変わるため注意が必要です。

ドライブレコーダーの取り付けに必要なもの

ドライブレコーダーを取り付けるときには、「両面テープ」と「配線止め」が必要です。

両面テープ

両面テープは、カメラ本体の仮固定に使用します。いきなり本体をしっかり固定してしまうと、「取り付ける向きを間違えた」「視界に入って邪魔」といったときに調整できなくなります。

まずは両面テープで軽く固定し、向きや位置に問題がないことを確認した上でしっかり固定しましょう。両面テープではなく、養生テープを使用しても問題ありません。なお、本体はルームミラーと同じ高さに設置すると邪魔になりません。

両面テープを探す

配線止め

配線止めは、ピラー(フロントガラスやルーフを支える柱)に沿ってケーブルを這わせ、きれいに処理するために行います。

配線留めがないとケーブルが垂れ下がって邪魔になったり、ドアに挟んでしまったりするので必ず用意しておきましょう。また、余ったケーブルは結束バンドでまとめておくことがおすすめです。

配線止めを探す

結束バンドを探す

ドライブレコーダーを自分で取り付ける手順

ドライブレコーダーの取り付けを業者に依頼すると費用がかかるので、自分で取り付けたい方もいると思います。そこで、シンプルなフロントカメラタイプの取り付け手順を解説します。

STEP1.取り付ける位置を決定しクリーナーで拭き取る

フロントカメラタイプの場合、カメラ本体はフロントガラスに貼り付けます。貼り付け箇所が汚れているとしっかり固定できないので、まずはガラスクリーナーで汚れと油分を拭き取りましょう。

  1. 本体を組み立てる
  2. 取り付け位置を決める
  3. ガラスクリーナーを使って貼り付け箇所の汚れと油分を落とす
  4. 両面テープまたは養生テープで本体を仮固定する

本体の取り付け位置は、ルームミラーと同じ高さにすると視界を遮りにくくなります。念のため両面テープで仮固定し、邪魔にならないか、本体の向きを間違えていないかなどをチェックしましょう。

STEP2.本体を貼り付けて固定する

本体の取り付け位置に問題がないことが確認できたら、次の手順でブラケットを取り付けます。

  1. ブラケットの剥離紙を剥がす
  2. 仮固定した位置と同じ場所に貼り付ける
  3. 貼り付けから24時間ほど放置して固着させる
  4. 固定されたら本体を取り付ける
  5. ナットを締め、ブラケットと本体を固定する

ポイントは24時間放置することです。貼り付け後すぐに触れると粘着力が落ちやすくなるので気を付けてください。

STEP3.本体と車をコードで接続する

シガープラグコードを差し込むためのシガーライターソケットの位置は、車種によって異なります。シガーライターソケットがどこにあるかわからない場合は自動車の説明書を見るか、販売店などに問い合わせてみましょう。

本体の取り付けが完了したら、本体と自動車をシガープラグコードで接続します。

STEP4.配線をまとめる

  1. コードを天井とフロントガラスの境目に埋め込む
  2. ピラーに沿ってコードを這わせ、配線止めで固定する
  3. ドア横からシガーライターソケットまで、余ったコードを結束バンドでまとめる

コードを隠すときに、内張りやゴムなどを傷つけないように慎重に作業を進めてください。

シガープラグコードはそのまま放置すると邪魔になるので、配線をきれいに処理しましょう。

ドライブレコーダーを取り付ける際の注意点

自分でドライブレコーダーを取り付ける場合、大切な注意点があります。

ドライブレコーダーが正常に動作しない、または録画した映像に問題があるなど不具合が出ないよう、作業をはじめる前に注意点の内容をよく確認しておきましょう。

ドライブレコーダーの設置位置に注意する

カメラ本体の設置位置は慎重に決めましょう。設置位置はドライブレコーダーの記録内容に影響するためです。

例えば、ワイパーが届かない位置に取り付けると、雨の日に水滴が映り込んでトラブル時の状況が見えなくなってしまいます。また、付けた位置によってはダッシュボードやボンネットが映り込んでしまい、相手の車両ナンバーや周辺の状況など肝心の情報が取得できない場合もあります。

以下の点に気を付けて設置位置を決めてください。

  • カメラの高さと角度
  • 検査標章の位置

ルームミラーと同じ高さを目安に仮止めし、カメラの角度を変えたりワイパーを動かしたりして、余計な映り込みや死角がないかをチェックしましょう。

検査標章の位置にも配慮が必要です。検査標章の上に本体を取り付けてしまうと、車検のたびに本体を取り外すことになります。検査標章を避けて取り付けるようにしましょう。

車載機器との電波干渉に注意する

フロントガラス周辺には、ETCやカーナビなど、さまざまな機器が設置されています。そこにドライブレコーダーを追加すると電波干渉を起こし、各機器の動作に支障が出る恐れがあります。

本体を完全に固定した後に電波干渉が起こると対処が大変です。本体を仮止めしたときに一度電源を入れて、周囲の機器と電波干渉を起こしていないかをチェックしましょう。

ドライブレコーダーを取り付ける角度に注意する

カメラ本体の角度は、ドライブレコーダーの記録内容に大きく影響します。位置や角度を調整して、死角ができないかどうかを確認しましょう。また、調整が完了したらその角度からズレないように、しっかり固定することが大切です。

ドライブレコーダーの取り付けに関するよくある質問

最後に、ドライブレコーダーの取り付けに関するよくある質問と、その回答を紹介します。

ドライブレコーダーは自分で取り付け可能ですか?

ドライブレコーダーは自分で取り付けることができます。ただし、慣れていない方だと取り付け位置や角度の調整が、なかなかうまくいかないかもしれません。

ただし、シンプルな仕組みのフロントカメラタイプ以外のタイプは設置に苦労する場合があります。

設置位置に関する法律にも注意が必要です。例えば、フロントカメラは「フロントガラスの上部20%以内・下部150mm以内の範囲に設置すること」と決められています。こうした要件を知らずに設置した場合、法律違反になってしまいます。

設置に自信がない場合や手間を省きたい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

ドライブレコーダーを取り付けるメリットは?

ドライブレコーダーを取り付けておくと、事故や煽り運転などのトラブルが起きたときに映像証拠が残せます。映像がないとどちらが悪いのかで揉めがちですが、映像という客観的な証拠があれば過失割合における主張の対立を解消することが可能です。

また、映像を録画していると周囲にアピールすることで、そもそも煽り運転などのトラブルに遭いにくくなるというメリットもあります。自分自身の運転の記録も残るため、設置前よりも一層安全運転を心がけるようになる点もメリットです。

ドライブレコーダーの取り付けをプロに依頼する費用は?

ドライブレコーダーの取り付けを業者に依頼した場合の費用相場は、どのタイプの製品かによって大きく異なります。

例えば、自力でも取り付け可能なフロントカメラタイプは、作業に手間がかからないため費用も低めです。特にシガーライターソケットに接続するタイプだと、配線処理も簡単なので費用が抑えられます。

一方、前後2カメラタイプは2台のカメラを設置する必要があり、配線処理にも手間がかかるため費用が高くなります。

そのため、「ドライブレコーダーを購入し、取り付けだけプロに依頼したい」と考える方がいると思いますが、必ずしも費用が安いとは限りません。

カー用品店などのドライブレコーダーの販売も行っている業者の場合、本体購入と取り付けのセットプランを提供しているケースが多いためです。

また、セットプランの価格に比べて持ち込みの取り付け価格が高めに設定されている傾向にあるので、かえって費用が高くなる場合があります。

ドライブレコーダーの取り付けをプロにお願いする場合は、取扱業者のセットプランと、持ち込みで取り付けてもらう場合の価格を比較検討して依頼しましょう。

まとめ

ドライブレコーダーは、フロントカメラタイプであれば自力で取り付けられます。ただし、取り付け位置の法的な決まりがあり、作業に自信がない場合はプロに依頼することを検討しましょう。また、フロントカメラタイプ以外の製品は、仕組みが複雑なのでプロに頼むのがおすすめです。

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