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更新日:2026年3月12日

店舗や施設の除菌スプレーは業務用がおすすめ|種類と用途別の選び方

机を除菌する人
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飲食店や介護施設、オフィスでは、日々多くの人が出入りするため、衛生管理の一環として除菌スプレーの使用は欠かせません。しかし除菌スプレーにはさまざまな種類があり、使用する場所や目的に合っていない製品を選ぶと、十分な効果が得られなかったり、素材を傷めたりするおそれがあります。手指用と環境用、除菌と消毒の違いを理解し、適切に使い分けることが重要です。

本記事では、除菌・消毒スプレーの違いを整理し、成分ごとの特徴や用途別の選び方を詳しく解説します。

除菌スプレーとは

除菌スプレー

除菌スプレーとは、対象物に噴霧することで、付着している菌を減らして衛生状態を維持するために使われます。

除菌スプレーは、テーブルや手すり、ドアノブなどの日常的に触れる箇所や、キッチン用品、衣類など幅広い対象物に使用できるため、日々の衛生管理には欠かせないアイテムです。家庭内はもちろん、多くの人が利用するオフィスや店舗、車両内、介護施設などでも、頻繁に使われます。

「除菌」とは、菌やウイルスを減らすことです。一般的に「除菌」という表現は「医薬品・医薬部外品」以外の製品に使用されることが多く、効果は製品ごとに異なります。

除菌スプレーを探す

<参照>
厚生労働省|新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

消毒スプレーとは

除菌スプレーとよく似たものに、消毒スプレーがあります。除菌も消毒も菌やウイルスを減らすという点は同じですが、定義に違いがあることは押さえておきましょう。

「消毒」は、菌やウイルスを無毒化できる製品に記されます。「薬機法」に基づき、厚生労働大臣が「医薬品・医薬部外品」であると認めた製品のみが、「消毒」という言葉を使用可能です。

手指や皮膚、医療・衛生器具など、人体に直接触れる部位や高い衛生管理が求められる場面で使用されることが一般的です。安全性を確保しながら、より高い効果を求めるのであれば、消毒スプレーも検討しましょう。

業務用除菌スプレーの導入メリット

清掃員

除菌スプレーには、家庭用と業務用があります。オフィスや店舗で除菌スプレーを利用するのであれば、業務用も選択肢です。

業務用の除菌スプレーを導入するメリットは、以下の通りです。

  • 大容量のため、購入頻度や補充回数を減らせる
  • コストパフォーマンスが高い
  • 業務用途に適した成分・仕様の製品もある

業務用の除菌スプレーは、5リットルや10リットルといったタンクで購入できるものもあります。使用範囲が広く、使用頻度が高い飲食店や介護施設、オフィスでは、大容量の業務用を選ぶことで、購入や補充の手間を減らせるでしょう。

また、業務用は家庭用と比較して割安なものも多く、業務コストの軽減につながります。希釈して使用するタイプや、テーブルやドアノブなどの環境表面への使用を想定した製品も多く、作業内容に応じた使い分けがしやすい点もメリットです。

除菌スプレーの成分別の特徴

除菌スプレー

除菌スプレーには、さまざまな種類があります。

どの成分が含まれているかによって、特徴や適した使用場所が異なります。そのため、除菌スプレーを効果的に使用するには、種類別の特徴を知っておく必要があるでしょう。

ここでは、除菌スプレーに主に含まれる、以下の成分を解説します。

  • アルコール(エタノール、イソプロパノール)
  • 次亜塩素酸ナトリウム
  • 次亜塩素酸水
  • 第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム)

それぞれを詳しく確認し、除菌スプレー選びの参考にしましょう。

アルコール(エタノール、イソプロパノール)

さまざまな細菌を除菌できるアルコールは、除菌スプレーに含まれる最も一般的な成分です。

濡れた場所に使用すると効果が下がるため、乾いた場所に使います。また、引火の危険性があるため、火気は避けましょう。

アルコールは幅広く使用できる成分ですが、以下の素材に使用する際は、注意が必要です。

使用を避ける素材の種類注意点
樹脂(アクリル、ABS樹脂など)白濁・ひび割れ(クラック)が生じる可能性がある
塗装面塗装が剥がれる、艶が失われる可能性がある
皮革製品油分が抜け変色や硬化が生じる可能性がある
ゴム製品劣化や硬化が生じる可能性がある
ワックスが塗られた床ワックスが溶けてムラになる可能性がある
電子機器の画面特殊コーティングが傷む(スマホ・PCモニターなど)可能性がある

塗装の剥がれや変色、劣化が生じると、元には戻せません。アルコールが含まれる除菌液を使用する際は、事前に注意事項を確認し、少ない範囲で試してみると安心です。

消毒用エタノール・アルコールを探す

次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系漂白剤です。アルコールでは効かないウイルス等にも効果があります。強い殺菌作用がありますが、食品添加物に指定されている濃度や用途に限り、食品や調理器具にも使用可能です。

次亜塩素酸ナトリウムを使用する際は、水で薄めて拭いた後に水拭きをし、噴霧は絶対しないようにしましょう。

次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合、以下の素材には注意が必要です。

使用を避ける素材の種類注意点
金属(鉄・銅・アルミ・ステンレスなど)腐食やサビの原因になる
布製品・衣類漂白により色落ちする可能性がある
木材変色や腐食が生じる可能性がある
皮革製品変色や劣化の原因になる
ゴム製品劣化の原因になる
電子機器内部腐食のリスクが高い

次亜塩素酸ナトリウムを使用する際は、酸性洗剤とは併用しません。有毒ガス(塩素ガス)が発生し、健康被害を招くおそれがあります。

次亜塩素酸ナトリウムを探す

<参考>
消毒に使える次亜塩素酸ナトリウムとは?用途別の濃度と注意点を解説

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水も、塩素系の除菌剤の一種です。次亜塩素酸ナトリウムよりも作用は穏やかでアルコールとも異なる特性を持つため、対象となるウイルスの種類や使用条件によって期待される作用に違いが生じることがあります。
次亜塩素酸水は調理器具や環境表面などの除菌に用いられることが多く、製品によっては食品分野や衛生管理用途で使用される場合もあります。ただし、有効性や使用方法は製品ごとに異なるため、表示されている用途や使用上の注意を確認しましょう。

次亜塩素酸水を使用する場合、以下の素材には注意が必要です。

使用を避ける素材の種類注意点
金属類高濃度・長時間接触で腐食の可能性
布類濃度によっては色落ち

次亜塩素酸水を探す

第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム)

第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム)は、医薬品や医薬部外品の消毒剤の有効成分です。除菌と洗浄が一度にできる点が特徴ですが、アルコールや塩素系成分と比べると、作用が限定的な場合があります。

第4級アンモニウム塩を使用する場合、以下の素材には注意が必要です。

使用を避ける素材の種類注意点
金属付着が残ると変色・腐食の可能性
布類変色する可能性がある
木材(無垢材)染み込みによる変質

上記のほか、油脂やたんぱく質といった有機汚れが多い場所への使用は効果が弱いため、事前清掃を行う必要があります。

用途に応じた除菌スプレーの選び方のポイント

ポイント

除菌スプレーを選ぶのであれば、用途に応じて成分を使い分けることも重要です。ここでは、除菌スプレーの選び方を、以下のポイントに分けて解説します。

  • 使用する物や場所
  • 除菌効果
  • 作業頻度とコスト

それぞれを詳しく確認し、現場にぴったりの除菌スプレーを見つけましょう。

使用する物・場所で選ぶ

除菌スプレーを選ぶポイントの一つが、使用する物や場所で選ぶ点です。

除菌スプレーは、成分によって使用してはいけない素材があったり、人体への影響があったりします。そのため、使用にあたっては、成分の特徴や注意点を十分に確認し使い分けましょう。

例えば、アルコールは手指や環境表面など幅広い用途に使える一方、素材によっては変色や劣化の可能性もあります。次亜塩素酸ナトリウムは、調理場や器具の衛生管理に用いられることがありますが、使用方法や濃度の管理が必要です。

使用する物や場所、求める衛生レベルに応じて、成分の特性と注意点を理解し、適切な除菌スプレーを選びましょう。

除菌効果で選ぶ

除菌スプレーを選ぶ際は除菌効果にも注目しましょう。除菌スプレーは、含まれる成分によって、効果を発揮する菌やウイルスの種類が異なります。

除菌スプレーを効果的に使用するには、除菌したいウイルスの種類に適した成分の除菌スプレーを選ぶことが肝心です。

日常的な清掃作業では、アルコール消毒で対応できる場面も多くあります。

しかし、アルコールとは異なる性質を持つ微生物や汚染への対策が求められる場合には、アルコール以外の成分を選ぶことが適切なケースもあります。

状況に応じて、塩素系成分など特性の異なる除菌剤を使い分けることが重要です。

作業頻度・コストで選ぶ

作業頻度やコストも、除菌スプレーを選ぶ際のポイントです。

広範囲に使用したり、高い頻度で使用したりする場合は、大容量のタイプを選びましょう。作業を効率的に進めたい場合は、希釈不要のタイプが便利です。

除菌スプレーの選び方に関するよくある質問

Q&A

最後に、除菌スプレーの選び方に関するよくある質問を紹介します。Q&Aを確認し、現場に適した除菌スプレー選びに役立ててください。

除菌スプレーの適切な頻度は?

ドアノブや手すり、テーブルなど、人が頻繁に触れる場所は、日常清掃の一環として1日1回程度を目安に除菌することが多いです。使用場所や使用状況に応じて回数を増やしましょう。

手指消毒は外出後や調理・配膳前後、トイレ使用後など、必要なタイミングで行うのが基本です。アルコール系製品は使いすぎると手荒れの原因になることがあります。用途表示を確認し、使用量や回数を守り適切に使用しましょう。

除菌スプレーの保管方法は?

除菌スプレーは、温度や湿度の変化に強くありません。直射日光を避け、高温多湿でない場所に保管しましょう。

また、次亜塩素酸水は、紫外線により成分が分解され有効性が低下するため、直射日光が当たらない場所に保管することが肝心です。

素材への影響はある?

除菌スプレーは幅広く使える製品が多いとはいえ、素材によっては変色や劣化などの影響を及ぼすおそれがあります。

特に、アクリル製やスチロール製の食器、漆器などは変色やシミの原因になるため使用は控えましょう。

まとめ

除菌スプレーは、菌やウイルスの減少を期待できる薬剤です。家庭はもちろん、店舗やオフィス、介護施設など、さまざまな場所で使われています。

除菌スプレーは、含まれる成分によって特徴や効果、使用上の注意が異なります。除菌スプレーを選ぶ際は、成分や用途、使用対象の素材を確認し、最適なものを選びましょう。

除菌スプレーを探す

<参考>
ウイルスと細菌の違いとは?手指の消毒で確実に対策するためには

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