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更新日:2026年2月26日

業務用の保存容器・保存袋・調味料入れの選び方

保存容器
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飲食店や給食施設などの食品を扱う現場では、食材の品質を保ち安全に提供するためには、適切な保存容器の選定が重要です。

本記事では、保存容器の種類ごとの特徴や用途に応じた選び方を解説します。さらに、HACCPの考え方に沿った衛生管理や交差汚染を防ぐ運用方法、保管ルールといった安全対策まで、現場で役立つポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

<参考>
難しくない!HACCPはじめの一歩

保存容器の種類と特徴

保存容器

食品を提供する施設では、安全や衛生を守るため保存容器の選び方が大切です。市販されている容器にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

ここでは、食品に適した保存容器を選ぶため、保存容器の種類やそれぞれの特徴を解説します。

ガラス製

ガラス製容器は、色移りや匂い移り、塩分、酸に強く、食品を衛生的に保存しやすい点が特徴です。耐熱ガラスであれば、電子レンジやオーブンでの加熱調理にも使用できます。プラスチック容器のように変形や劣化が起こりにくく、調理から保存までひとつの容器で完結できる点がメリットです。
さらに、透明なので中身が見えやすく、状態や残量が一目でわかる点も便利です。

ガラス保存容器を探す

プラスチック製

プラスチック製の容器は軽量で扱いやすく、落としても割れにくい点が特徴です。また、価格が比較的安価なため、日常的に複数の容器を使う場面でも導入しやすいでしょう。

一方で、ガラス製に比べて耐熱温度が低いため、高温調理には向きません。しかし、蓋を外せば電子レンジで加熱できるタイプも多く、下ごしらえや温める場面には十分対応可能です。扱いやすさとコスト面のバランスが良いため、飲食店や施設などで幅広く利用されています。

プラスチック保存容器/フードコンテナを探す

ホーロー製

ホーロー製容器は、金属素材の表面にガラス質を焼き付けて作られているため、食材の色やニオイが移りにくい点が特徴です。
酸や油、塩分にも強く、梅干し・漬物・マリネなど、成分が容器に影響を与えがちな料理でも安心して使用できます。また、素材が食材と反応しにくいため、食品本来の風味を損なわず保存できる点もメリットです。

耐久性があり長く使える一方、落とすと表面が欠ける可能性があるため、丁寧な取り扱いが求められます。

ホーロー保存容器を探す

ステンレス製

ステンレス製の保存容器は、耐久性が高く錆びにくいため、長期間の使用に適しています。衝撃にも強く、日常的に使っても傷みにくいのが特徴です。

また、素材自体が食品の風味を変えにくいため、液体・固体どちらの食品も安心して保存できます。ニオイや色移りもしにくいため、調味料や料理の作り置き料理の保存にも便利です。

ステンレス保存容器を探す

調味料入れ

調味料入れ容器は、ソースやドレッシングなどの少量の液体、または塩・砂糖・スパイスといった粉末状の調味料を保存するために使用されます。一般的にサイズが小さく、使う量を調整しやすい形状が特徴です。

また、しっかり密封できる構造になっているため、湿気や空気の侵入を防ぎ、調味料の風味や鮮度を長く保てます。持ち運びにも便利で、日常的な料理の準備にも役立つ容器です。

卓上用調味料入れを探す

保存袋

保存袋は、ポリエチレンなどの軽量で丈夫な素材で作られており、耐水性にも優れています。液体や湿気を通しにくいため、食品を清潔に保ちながら保存でき、持ち運びにも便利です。

チャック付きのタイプであれば密閉性が高まり、空気の侵入を抑えることで鮮度を長期間保つことができます。

冷蔵・冷凍保存に対応した製品も多く、食材の下ごしらえや作り置き、乾物の管理など幅広い用途で活躍する実用性の高い保存用品です。

保存袋/フリーザーバッグを探す

【用途別】保存容器の選び方

保存容器

保存容器は、用途や保存する食品の種類によって、最適な材質や形状が異なります。

ここでは、調理時の使いやすさや食品の鮮度を保つための保存方法を踏まえ、目的に応じた容器の選び方について解説します。

冷蔵・冷凍

冷蔵・冷凍用の保存容器を選ぶ際は、まず密閉性が重要です。しっかり密閉できる容器を使用することで、庫内での乾燥やニオイ移りを防ぎ、食品の鮮度をより長く保つことができます。

冷凍保存に対応しているかどうかは、容器の品質表示欄で確認できます。業務用の冷凍庫は一般的にマイナス20〜30℃以下になるため、耐冷温度の記載を必ず確認し、低温環境でも割れたり変形したりしない素材を選ぶことが大切です。

仕込み用の小分け管理

仕込み用の食材を小分け管理する際は、食品の量に合ったサイズの容器を選ぶことが基本です。保存容器にはさまざまな大きさがあり、どれだけ入るかは製品説明に記載された「容量」で確認できます。

繰り返し利用する場合は、耐久性の高いケースタイプが便利です。一方、使い切りで衛生的に処分したい場合は保存袋タイプが適しています。

また、下ごしらえや温めを電子レンジで行う場合は「電子レンジ対応」の表示がある容器を選ぶと便利です。素材や形状を用途や工程に応じて使い分けることで、作業効率と衛生管理の精度が向上します。

粉末・液体調味料のストック

粉末や液体の調味料を保存・ストックする際は、それぞれの調味料に応じて適した容器を選ぶことが重要です。

粉末状の調味料は、スプーンですくいやすく、空気や湿気をしっかり遮断できる密閉性の高い容器が最適です。一方、液体調味料は注ぎやすさや取り出しやすさを考慮して、注ぎ口付きや口径の広いボトルタイプが適しています。

また、長期保存や頻繁に使用する場合は、容器の素材や耐久性、ラベルの見やすさなども考慮すると、整理整頓や衛生管理がよりスムーズになるでしょう。

HACCPに基づく衛生管理と安全対策

HACCP

日本では、食品に関わる全ての事業者が業種を問わず、HACCP(ハサップ)の導入を義務付けられています。HACCPに沿って、事業者は衛生管理や安全対策を適切に実施する必要があります。

ここでは、HACCPの基本的な仕組みと、事業者に求められる具体的な義務について解説します。

HACCPとは

HACCP(ハサップ)とは、食品の安全性を確保するための国際的な衛生管理手法です。食品の原材料の受け取りから調理、保存、提供に至るまでの全工程で「どの段階で危害(微生物汚染や異物混入など)が発生する可能性があるか」を科学的に分析します。

その上で、特に注意すべき重要な工程(重要管理点:CCP)を設定し、温度管理や加熱時間の確認など、具体的な管理措置を実施します。

HACCPを適切に導入することで、食中毒や食品事故のリスクを大幅に減らし、安全に食品を提供できるでしょう。

ラベル管理・色分けで交差汚染を防ぐ

HACCPの衛生管理の一環として、ラベル管理・色分けが重要です。食品関連施設では、交差汚染(菌やアレルゲンが食品間で移ること)や、異物混入を防ぐための効果的な衛生管理手法です。

食品や調理器具、保存容器に用途ごとのラベルや色を設定することで、誤使用や混同を防止できます。

明確なルールを定め、従業員全員が徹底することで作業ミスを減らし、食品の安全性を高めるとともに、作業効率の向上にもつながります。

調味料容器の詰め替え時の衛生ルールを確認する

HACCPにおける衛生管理・安全対策では、調味料容器を詰め替える際の衛生ルールも大切です。これらのルールは、容器の種類や調味料の性質によって異なりますが、基本的に容器を清潔に洗浄し、完全に乾燥させた状態で使用することが求められます。

特に液体調味料の場合、既存の容器に継ぎ足すことは雑菌繁殖のリスクが高いため避け、新しい清潔な容器に移し替えることが必要です。これにより、食品の安全性を確保し、品質劣化を抑制できます。

正しい保管と温度管理を行う

正しい保管と温度管理も欠かせません。食品は、清潔で適切な衛生状態の容器に入れ、できるだけ早く冷蔵庫や冷凍庫に保管することが大切です。細菌の増殖を防ぎ、食品の安全性を確保できます。

保管の目安として、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に温度を維持するとよいでしょう。温度管理を徹底することで、食品の鮮度を長持ちさせるとともに、食中毒などのリスクも軽減できます。

<参照>
公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会 容器詰加熱殺菌食品 HACCPマニュアル

<参考>
HACCP7原則12手順とは?義務化対応への基本ガイド
難しくない!HACCPはじめの一歩

まとめ

保存容器は、食品の鮮度や衛生を保ち、安全に管理する上で欠かせないアイテムです。ガラス・プラスチック・ステンレスなど素材ごとに特徴があり、用途や調理工程に応じて使い分けることが大切です。
また、冷蔵・冷凍保存や粉末・液体調味料の管理、仕込み用の小分け管理など、目的に合わせたサイズや耐熱・耐冷性能の確認も欠かせません。

さらに、HACCPの衛生管理基準に沿って、ラベルによる日付管理や色分けの徹底、適切な詰め替え・温度管理によって、食品の安全性と作業効率を両立させることが可能です。

適切な保存容器の選定と管理方法を実践することで、飲食店や給食施設などの衛生管理レベルを高め、利用者に安全で安心な食環境を提供できるでしょう。

食品衛生については以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

<参考>
ISO22000とは? 取得の目的から認証のメリットまで解説
FSSC22000とは?ISO22000との違いから要求事項・取得手順まで解説

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