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防護服とは?作業場での危険から身を守るための正しい選び方と使い方
作業現場には、さまざまなリスクが潜んでいます。有害化学物質、熱や炎、病原体や放射性汚染物質など、現場によってその種類はさまざまです。そんな危険から作業者を守るのが、防護服です。マスクや手袋などと組み合わせて、作業現場で発生する恐れのあるリスクから、着用者の健康や安全を守ります。では、どのような防護服を選んで、正しく着用するにはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか? 防護服の基礎知識から選び方、そして使用方法までをご紹介します!
防護服の基礎知識
防護服とは?
防護服とは、あらゆる作業現場におけるさまざまな危険有害因子(ハザード)から作業者を防護するための服です。
服の特性や危険有害因子の種類によってISO/JIS規格が詳細に規定され、基本的に使い捨てとなるものがほとんどです。
防護服がガードする危険有害因子とは?
防護服は、身のまわりの次のような危険有害因子から身体を防護します。
種類 | 定義 |
化学防護服 | 皮膚が酸、アルカリ、有機薬品、粉じん等の有害化学物質に暴露または接触することから身体を防護するために使用する服 |
バイオハザード 対策用防護服 | 生物学的危険物質への暴露又は接触の危険から作業者を防護するための防護服 |
熱と炎に対する防護服 | 熱や炎から身体を防護するために使用する服 |
切創・突き刺しに 対する防護服 | チェーンソーや刃物等の鋭利物による切創や尖った物による突き刺しを防止するために使用する服 |
放射性物質による 汚染に対する防護服 | 放射性物質による汚染に対する防護を目的として使用する服 |
電気に対する防護服 | 電気による危険から身体を防護するために使用する服及び静電気帯電を防止するために使用する服 |
寒冷に対する防護服 | 寒冷から身体を防護するために使用する服 |
高視認性安全服 | 着用者の存在について視覚的に認知度を高めるために使用する服 |
防護服の種類
防護服は、危険有害因子ごとに対応したつくりとなっています。
有害化学物質(有機溶剤など)・有害粉じん(アスベストなど)
「化学防護服」:体の全部または大部分を防護する「全身化学防護服」と、体の一部を防護する「部分化学防護服」があります。
病原体
「バイオハザード対策用防護服」
熱・炎
「耐熱防護服」
高速飛散物や鋭利物
耐切創性などを備えた防護服
放射性汚染物質
「放射線防護服」
その他
着用者の視覚的認知度を向上させる高視認性安全服があります。
防護服の選び方
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防護服の使い方
防護服の主な着用方法
病原体に対するバイオハザード対策用防護服を例に、その着用方法をご紹介します。
例:バイオハザード対策用防護服の場合
・インナー:汗を吸い取り、動きやすいもの
・手袋、ソックスを着用
・防護服を着用
・シューズカバーを着用
・マスク、ゴーグルを装着
・防護服のフードを被る
・アウター手袋を装着
着用・脱着手順が厳格に決められている場合には、必ずその指示に従うようにしてください。
使用の際に押さえておきたいポイント
防護服を使用する際には、正しく着ることが重要です。次の注意すべきポイントを抑えておきましょう。
- POINT①
防護する危険有害因子に適した防護服を選択する
使用シーンに合わない防護服を着用しても、けがや健康障害を起こすおそれがあります。必ず用途・目的に合わせた防護服を選ぶようにしてください。
- POINT②
身長・胸囲に合ったサイズを選ぶ
粉じんや液体などは、小さな隙間があると簡単に入り込んでしまいます。作業者にフィットする防護服を必ず使用してください。
- POINT③
呼吸用保護具を併用
作業環境に合わせて、防じんマスクや防毒マスクなどの呼吸用保護具も併用してください。
- POINT④
作業場外へ持ち出さない
作業者以外の人が二次被害に遭うのを防ぐため、着用後の防護服は絶対に作業場外へ持ち出さないようにしてください。
命を守る防護服だから、正しく選んで確実な着用を!
有害化学物質、熱や炎、病原体や放射性汚染物質など、作業現場にはさまざまなリスクが存在します。それらの危険に備え、作業者や現場にいる人々の健康や安全を守るためには、防護服の着用が不可欠です。
しかし、防護服といってもその種類はさまざまです。作業現場にはどのようなリスクが考えられ、そのためにはどのような防護服が必要になるのかを、まずはしっかり確認して選ぶようにしましょう。
そして実際に使用する際には、正しく、そして確実に着用することが重要です。ちょっとした緩みや傷みが大きなリスクになる場合があります。必ず瑕疵がなく、作業者にフィットしたものを着用してください!