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安全長靴とは?優れた特徴と正しい着用の仕方、手入れのコツを解説
安全長靴は、作業時の足の安全や快適を守って、作業効率を向上させるための重要なアイテムです。
高い防水性を持つことで足が濡れないというだけでなく、落下物からつま先を守ったり、釘や尖ったものを踏んでしまった場合にも通しにくくしてくれたりと、さまざまなリスクから作業者を守ってくれるという重要な役割も有しています。
安全長靴を正しく使用して、快適な作業を実現するためのヒントをご紹介します!
安全長靴とは?
安全長靴の基礎知識
安全長靴とは、主に重量物がつま先に落下する可能性のある現場で使用される長靴のことを指します。
労働安全衛生規則(第558条)で着用が義務付けられ、事業者、労働者ともに着用しなくてはなりません。
安全長靴は、日本工業規格(JIS)で「つま先を先芯によって保護し、すべり止めを備える靴」と定義されており、革製のもののほか、一般的にはゴム製のものが多く着用されています。
安全長靴の特徴
安全長靴には、いくつかの特徴があります。
まずは“防水性に長けている”こと。 水気の多い場所で作業する場合には、革製のものよりゴム製のものを選ぶことをオススメします。
そして次に、“靴底が分厚く安全性が高い”こと。 釘や尖ったものを踏んでしまった場合にも通しにくく、ケガを予防してくれます。
さらに、裏地やフードの有無、耐油性があるかどうかなど、商品によって特徴が異なります。フード付きのものは、異物の侵入を防ぐことができるといった性能も持っています。
プロテクティブブーツとの違い
JSAA認定品の長靴タイプは“プロテクティブブーツ”と呼ばれています。安全長靴は素材が革製または総ゴム製となっており、プロテクティブブーツに比べて甲被の耐久性が高いのが特徴です。
どちらも定められた材料を使用することや、完成品性能をクリアにすることが求められています。
JSAA認定品(プロテクティブブーツ)には、耐久性は劣るものの軽量でフットワークが良いことや、デザイン性が高いといった特徴があります。
安全長靴の選び方
規格で選ぶ
安全長靴の正しい手入れの仕方と着用時のポイント
安全長靴の正しい手入れの仕方
安全長靴を使用したら、正しく手入れをすることで長く快適に、そして安全に活用することができます。お手入れの際のポイントをご紹介します。
- POINT①
付着した汚れを落とす
ぬるま湯か常温水を用意し、付着した汚れをしっかりと落とします。柔らかい布に水を含ませて、丁寧に拭き上げるようにします。
- POINT②
乾かす
直射日光を避けながら、低温で風通しの良い日陰に干して乾かします。干す前には水気を取っておくようにしましょう。
- POINT③
保管する
型崩れを防止するために、新聞紙などを中に詰めます。そして、大きめの袋を被せて保管します。直射日光のあたる場所や、クルマのトランクといった高温になりやすい場所での長期保管は避けるようにしてください。
安全長靴を着用する際のポイント
安全長靴は、正しく着用することが重要です。使用の際のポイントをご紹介します。
必ず着用者のサイズに合ったものを使用
まず守らなくてはならないのが、サイズに合ったものを着用するということです。サイズの合わないものを使用すると、作業効率が悪くなるだけでなく、ケガなどにつながるおそれがあります。
違和感を感じたら使用をやめる
かゆみ、かぶれなど、ゴムアレルギーの症状を感じたら直ちに使用をやめるようにしましょう。
中に汗が溜まる場合には乾燥させる
防水仕様により、中に汗が溜まってしまう場合があります。水濡れしているような感覚を感じたら、使用後に内部をきちんと乾燥させるようにしてください。
低温やけどに注意する
炎天下で着用する場合、表面の温度が著しく上昇することがあります。その場合には低温やけどのおそれがあるため、気をつけるようにしましょう。
傷んだらすぐに交換する
甲や靴底が著しく損傷した場合は、履くのをやめて新しいものと交換してください。傷んだままの状態で着用すると、思わぬケガなどの原因になります。
安全長靴を正しく着用・手入れをして、安全で快適な作業を実現!
防水性や靴底が分厚く、高い安全性を発揮する安全長靴。作業効率を高めるだけでなく、釘や尖ったものを踏んでしまった場合にも通しにくいためケガの防止にも役立ちます。
使用する際に大切なことは、必ずサイズの合ったものを着用するということ。大きすぎても小さすぎても、動きにくいだけでなく、ケガにつながることもあるので要注意です。
また耐水性や安全性を維持し、快適に着用するためには、使用後のお手入れも不可欠です。汚れを落としてしっかりと乾燥させることで、常に快適に使用することができます。
安全長靴を正しく着用し、そして正しくお手入れをすることで、安全で快適な作業を実現してください!



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